小山田圭吾が一生涯背負う“十字架”と本当の謝罪 障害者の父親は「謝っても許されない」と強い憤り

更新日:2021-07-21 17:03
投稿日:2021-07-21 17:00
小山田圭吾がいじめを告白した記事を掲載した、1994年1月発行の音楽誌「ロッキング・オン・ジャパン」(C)共同通信社
小山田圭吾がいじめを告白した記事を掲載した、1994年1月発行の音楽誌「ロッキング・オン・ジャパン」(C)共同通信社

「私がご依頼をお受けしたことは、様々な方への配慮に欠けていたと痛感しております」――。

 過去の雑誌インタビューで障害がある同級生らに対して筆舌に尽くしがたいいじめや差別行為を行っていたことを笑いながら告白していたことが明らかになった小山田圭吾(52)。そんな人物が東京五輪・パラリンピックの開会式の作曲担当と発表になるや、小山田批判の声は瞬く間に強まり、19日午後になって自身のSNSで辞任を発表。冒頭のように謝罪したが、森前五輪組織委会長の女性蔑視発言、女性タレントのブタ扱い演出に続いて、東京五輪全体の人権意識の欠如を世界に向けて発信する結果となった。

 小山田は1969年、東京生まれ。父は歌謡コーラスグループ「和田弘とマヒナスターズ」の故三原さと志で、親類縁者にも音楽関係者が多数。小学校から高校まで和光学園に通った。その後、89年に中学時代の同級生の小沢健二(53)とフリッパーズ・ギターを結成しメジャーデビュー。以後、「渋谷系」と呼ばれる人気ミュージシャンだ。

「80年代後半から彼らは、洋楽の『ネオアコ(ネオ・アコースティック)』系の影響を受け、おしゃれで洗練されたポップスをやっていました。当時はサブスクなんてありませんから、最先端の洋楽を聴くには、レコード・CDを買うしかなかった。彼らが洋楽に造詣が深かったのは、やはりお坊ちゃまだったからだと思います」(音楽業界に造詣の深い構成作家のチャッピー加藤氏)

 そんな恵まれた環境と非人道的行為の落差に驚くが、「90年代のサブカル界で、あえて悪趣味で露悪的な発言や行動をとる『鬼畜系』ブームがありました。『ロッキング・オン・ジャパン』での、いじめ自慢発言はその流れだったのかも知れませんけど、当時読んで正直ドン引きしましたし、気分のいいものではなかった。小山田さんが本当に反省の意を表したいなら、今さら被害者に直接謝罪するよりも、ミュージシャンなのですから音楽で返すしかないでしょう。楽曲の収益をパラリンピック支援団体に寄付するとか。うわべだけの反省は意味がないように思います」(前出の加藤氏)。

障害児童の年賀状をさらしものに

 小山田については障害者支援団体である一般社団法人「全国手をつなぐ育成会連合会」も18日、声明を発表し「小山田氏の行為は極めて露悪的である」「なぜ小山田氏が楽曲提供担当となり、留任させることにしたのか」と強く非難。東京五輪・パラリンピック組織委員会は問題発覚後も「引き続き貢献してもらいたい」と留任の意向だったが非難の声に押される形で小山田の辞任を受理。武藤事務局長は「判断が甘かった」と謝罪し、小山田の楽曲も使用しないことを発表した。

 自身も障害児の父親である動物写真家で、YouTuberとしても活動する小原玲氏はこう憤る。

「親とすれば子供が学校でこんな目に遭っていたと思うと言葉がありません。私が当該記事を読んで涙が出たのは、障害児童が小山田氏に出した年賀状を雑誌でさらして笑いものにしたことです。その年賀状にはお母さんが定規で線を引いてそれに沿って児童が鉛筆で稚拙ながらも文をしたためていました。それを大人になってからかうとはどんな神経か。親がどんな思いで友達に年賀状を出すかわかりますか。子供が少しでも学校で友達に恵まれるようにという願いからですよ。こんな人物が手掛けた楽曲がパラリンピックで流されるなんてブラックジョーク過ぎる。トラウマになってしまいかねない。たとえ27年前のことであっても許される話ではない」

 小山田は生涯、自身が犯した罪の十字架を背負うしかない。

エンタメ 新着一覧


「ゆーとぴあ」ホープ師匠 み~んないなくなったけれど趣味は「生きること」
【死ぬまでにやりたいこれだけのこと】 「ゆーとぴあ」ホープ師匠(お笑い芸人/71歳) 「ゴムパッチン」「よろしく~ね...
2021-08-02 17:03 エンタメ
草津町議だった新井祥子さん 性的被害告発でリコール失職、海外メディアも注目したその後は…
【あの人は今こうしている】  新井祥子さん(前草津町議会議員/52歳)  昨年12月、国内外のメディアに大きく取り上...
2021-08-02 17:03 エンタメ
シーナ&ロケッツの初ライブでのバンド名は「鮎川誠&ザ・ミラクルメン」だった
【ロフト創業者が見たライブハウス50年】#56  スポーツ観戦好きのあたしゃ「一日中オリンピックを見ている」。世界のト...
2021-08-02 17:03 エンタメ
工藤静香が“敏腕プロデューサー”と評価急上昇 Koki,の女優デビュー作が着々
 Koki,(18)の映画デビュー作となるホラー映画『牛首村』(清水崇監督)の収録は大きなトラブルもなく順調に進んでいる...
2021-08-02 17:03 エンタメ
マナー講師の諏内えみさん 男を下げる臭い、箸、爪楊枝、そしておしぼりのマナー
【最低の恋愛 最高の恋愛】  諏内えみさん(「マナースクール ライビウム」代表)  大人のマナーといえば情報番組、バ...
2021-08-02 17:03 エンタメ
宮崎美子はビキニ→マクドナルドCMが話題に 枯れないアラ還女優たちの「攻めこそ勝機」
 昨年、40年ぶりにビキニ姿を披露して、変わらぬ美貌と豊満体形で世間を騒然とさせた宮崎美子(62)が、またまた注目を集め...
2021-08-01 17:03 エンタメ
「ギャンブル好きのクズ芸人」が面白い!小さく纏まった“コンプラ芸人”をよそに…
 コンプライアンスでガチガチに固められ、テレビサイズに小さくまとまった芸人が多い中、「クズ芸人」と呼ばれ、クズっぷりを披...
2021-08-01 17:03 エンタメ
不遇を共にしたバカリズムと日村勇紀のブレない「心の支え」
【今週グサッときた名言珍言】 「お互いしか味方がいない。外ではさげすまれているから」(バカリズム/TBS「櫻井・有吉T...
2021-08-01 17:03 エンタメ
小山田圭吾、小林賢太郎、竹中直人…開会式辞任ドミノ「吉本興業」に衝撃走る
 東京オリンピックは日本勢の金メダルラッシュに沸いているが、開会式直前に海外に恥をさらした辞任ドミノの余波は続いている。...
2021-08-01 17:03 エンタメ
二階堂ふみが岩田剛典に“急接近”「プロミス・シンデレラ」共演の舞台裏は…
【芋澤貞雄「裏の裏まで徹底取材」】 「プロミス・シンデレラ」(TBS系)の第2話終了後に公式インスタグラムで公開された...
2021-08-01 17:03 エンタメ
「かねながぁ?」山形の本格的な訛り、わかるかなぁわかんねぇだろうなあ
【ダンカンの笑撃回顧録】#103 「かねながぁ?」  いや~、久しぶりに山形の米沢で本格的ストロングスタイルの訛りを...
2021-08-01 17:03 エンタメ
秋篠宮ご夫妻は事態打開に動かず…眞子さまの実の母よりも小室ママにやさしい態度がネックに?
 眞子さまと小室圭さんの結婚について、秋篠宮家の人々は、どう見ているのだろうか。  当初から小室さんの口の軽さを不安視...
2021-08-01 17:03 エンタメ
五輪開催で“バッサリ中断”の夏クールドラマ「明と暗」テレ朝のキントリは余裕綽々?
 オリンピック放送のため夏クールの連続ドラマは次々と休止になって、人気や視聴率にも大きな影響がありそうだ。直撃を受けてい...
2021-08-01 17:03 エンタメ
山路徹さん「三角関係」騒動の時も作ってくれたのり巻きは人生の失敗の味
【私のおふくろメシ】  山路徹さん(59歳/ジャーナリスト)  戦場ジャーナリストとして活躍し、2010年には三角関...
2021-08-01 17:03 エンタメ
鈴木保奈美も篠原涼子も…離婚が悪影響しない女優の“演出”と“武器”
「目立たないように、東京五輪開催のタイミングに合わせたのでは」(スポーツ紙芸能担当デスク)なんてうがった見方もある。 ...
2021-07-31 17:03 エンタメ
菅首相を“イジる”映画「パンケーキを毒味する」内山雄人監督 「政治バラエティーだと思って見てほしい」
【注目の人 直撃インタビュー】  内山雄人(映画「パンケーキを毒味する」監督) 「叩き上げ」「令和おじさん」「パンケ...
2021-07-31 17:03 エンタメ