視聴率か共感か 吉高由里子主演「わた定」が占うTVの未来

更新日:2019-05-21 19:04
投稿日:2019-05-21 18:55
窪田正孝と吉高由里子(C)日刊ゲンダイ
窪田正孝と吉高由里子(C)日刊ゲンダイ

 4月スタートの連ドラも後半戦に。窪田正孝(写真右)主演の「ラジエーションハウス~放射線科の診断レポート~」(フジテレビ系月曜21時~)が第6話(13日放送)で13.2%と初回を上回り、“テレビ朝日上位安定”の視聴率レースに割って入りそうな勢いを見せた。

■フジ月9は“テレ朝路線”だが…

「言い尽くされていますが、やはり1話完結、医療・ヒューマンものは、法曹・警察ものと同様にリアルタイムでテレビを見る層に受け入れられやすく、視聴率に直結しやすいですね」(テレビ誌ライター)

 月9は前クールの「トレース~科捜研の男~」で「月9のテレ朝化」なんて揶揄もされたが、「数字を取りにいって、そこそこの数字を取れているのだから、その傾向は続きます」と、テレビコラムニストの亀井徳明氏はこう言う。

「月9の7月クールは『監察医 朝顔』。13年ぶりの月9主演となる上野樹里が監察医を演じ、その父親役で刑事として“バディー”となるのが時任三郎。タイトルといい、事件解決ものといい、視聴率狙いが露骨と言われるのも覚悟の上でしょう」

 一方、視聴率こそ1ケタだが働く女子の共感を得ているのが、吉高由里子(写真左)主演の「わたし、定時で帰ります。」(TBS系火曜22時~)。残業ゼロ、定時で帰るのをモットーにしたヒロインが、くせもののモンスター社員や取引先の中でさまざまなトラブルに対処する話だ。

「舞台はソフトウエア制作会社、ヒロインはウェブディレクターと、視聴率の“基礎票”になる高齢視聴者には理解しにくい世界です。そういう意味で数字のハンディになるのは承知の上でしょうが、働く女子たちは〈私の会社にもこんな人いる〉〈職種は違うけど、働いていたらこんなことあるある〉と自分の会社と照らし合わせて見ているようです」(前出のテレビ誌ライター)

 それを証明しているのが「視聴率の推移」と前出の亀井氏が続ける。

「初回9.5%とこの枠ではまずまずの数字で始まり、第2話で10.4%。平成最後の4月30日には6.5%と大きく数字を落としながら、GW明け7日の第4話で8.4%、14日の第5話では初回を上回る9.8%。連休中にも数字を落とさなかったテレ朝ドラマとは明らかに違う視聴者層がついています」

 “基礎票”に徹底的にアピールするのか、基礎票以外を取り込むのか。ドラマを見る方にとっては視聴率など関係ない話だろうが、「わた定」の動向がテレビ業界の“未来”を占うことになりそうだ。

(数字はビデオリサーチ調べ、関東地区)

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