“アラ還”の帝王・竹内力が貫く流儀と若さの秘訣 暴飲暴食の日々から20kg減量で超健康体に

「ミナミの帝王」シリーズなどで知られ、「Vシネの帝王」とも呼ばれる俳優の竹内力(59)が久しぶりに民放ドラマに主演する。18日放送のドラマ「かっこいいスキヤキ」(テレビ東京系全国ネット、制作はテレビ愛知)。
同ドラマは「孤独のグルメ」の原作者である久住昌之と作画・和泉晴紀による分析爆走一人称漫画が原作。トレンチコートがトレードマークの男が自らの流儀や計算にこだわるも、裏切られ葛藤する様子が描かれる。滑稽なのにいとおしい主人公のジェームス本郷を演じる竹内に、自身の流儀や来年で還暦を迎えるとは思えない若さと健康の秘訣を聞いた。
「年を取るとどうしても守りに入るから若い人とは積極的に交流して刺激をもらうようにしてるんだ」と話す竹内力。
鋭いまなざしは“帝王”そのものだが、柔らかな物腰が印象的だ。
「踊る方のクラブにも誘われて行ったら面白くてね。昔でいうディスコだよね、踊りまくってるよ。生きてて楽しいよね。年上だからって説教なんてしないけど、芝居がうまいだけじゃダメだし、一人の人間としてむなしくないかとは言うよ。俺自身が人との出会いに助けられてきたから、そうした思いは伝えたいよね」
「12年前にたばこもやめたし葉巻もやめた」

年を重ねることで健康への意識も大きく変化したという。
「経営者とかの友達も多いんだけど、この年になると年に5人くらいは亡くなるんだよ。それがショックでね。昔というか30代、40代は暴飲暴食もいいところで、メシ食って、クラブ、バーをハシゴしてカラオケ。で、最後はサウナで締める毎日だったからね。俺、懐メロとかムード歌謡とか歌うの好きなんだよ(笑)。で、ピーク時は体重が92.5キロ。撮影の時にスタントマンなしでむちゃもしてきたから首と腰もガタガタで首は3回も手術しているし。
だけど人生を楽しむためには健康第一。12年前にたばこもやめたし葉巻もやめた。3カ月に1回は検査もするし、年に1度は必ず人間ドックと脳ドックも受けてるよ。朝は牛乳とかヨーグルトとか軽めのものにして腹がすくまで食べない。晩飯もゆっくり食べて料理を味わう。量が多くて食べ残しても毒だと思って無理に食べない。おかげでいまは72キロ。これを維持したいね」
“ミナミの帝王”も変われば変わるものである。
「ちょっとドラマの宣伝も頼むよ。主人公のジェームス本郷は気取った二枚目じゃなくて、かっこいいつもりがどこかおかしい愛すべきキャラクター。ハーフという設定にしたのは俺のアイデアでね。笑えて、しかもタメになるのがこのドラマなんだよ。今回は単発のスペシャルドラマだけど将来的には『孤独のグルメ』みたいにシリーズ化も考えてるんだ。放送が夕方4時というビミョーな時間だから録画予約よろしくって書いといてね。ヨロシク!」
(聞き手=米田龍也/日刊ゲンダイ)
エンタメ 新着一覧