早瀬久美に不倫報道、吉沢京子が再婚で話題…「超熟世代」それぞれの生き方

【桧山珠美 あれもこれも言わせて】
先週の芸能ニュースで衝撃だったのは女性誌が報じた早瀬久美(71)の不倫報道だ。
早瀬といえば、森田健作主演「おれは男だ!」でヒロイン・吉川操役を演じた元祖清純派女優。2、3年前に「クイズ!脳ベルSHOW」(BSフジ)で久々にお見かけした際、変わらぬ美しさに妖艶さが加味され、さすが元祖は違うと感心したが、あの輝きはそういうことだったか。
不倫が事実かどうかは別として71歳で艶っぽい話が飛び出してもなんら不思議ではないというところが凄い。なんとも羨ましい話ではないか。
吉沢京子は還暦過ぎて再婚

同時期に本紙の「あの人は今こうしている」が吉沢京子(69)の近況を伝えた。還暦過ぎて再婚したと載っていた。人生100年時代、60過ぎて再婚するのも珍しいことではないので、不思議ではないのだけれど。
吉沢といえば、やはり桜木健一主演「柔道一直線」のヒロイン、ミキッペで知られる。元祖美少女、アイドル女優といったイメージだ。
昨年、NHK「1オクターブ上の音楽会」という特番に登場。13歳で出演した「スナッキー」のCMの曲に合わせてスナッキーダンスを踊っていたことを思い出した。
「最近、すぐいろんなことを忘れるのにこの曲を聴くと体が勝手に動く」とにこやかに語る姿に好感が持てた。
早瀬も吉沢も70年代の青春ドラマのヒロインとして当時の男子の憧れの存在だった。変わらず輝いていてくれるのは同世代の人たちにとっても励みになる。憧れの人に会いにウキウキしながら同窓会に行っても現実は厳しく、だいたいがっかりするものだが、やはりプロは違う。
それより上の世代は銀幕のスター吉永小百合や酒井和歌子といった映画のヒロインに憧れたものだが、それ以降はテレビドラマが主流になる。2人ともそのはしりだ。
風吹ジュンは孫が4人

9日放送の「徹子の部屋」に風吹ジュン(70)が出演し孫が4人いる話をしていたが、いわゆるおばあちゃんのイメージはなく相変わらずチャーミングだった。
今の流行歌は子供の歌ばかりで女の情念を歌うのは演歌しかないが、70年代あたりは子供心にもドキッとする、風吹ジュンや夏木マリ(70)、金井克子(77)らセクシーな歌手がいた。歌詞の意味もわからず真似して歌っていたら母親に叱られ、なんとなくイケナイ世界だと察した。ほかにも草笛光子(89)、かたせ梨乃(65)、飯島直子(55)、斉藤由貴(56)、菊池桃子(54)らがいる。同じ女性でもいつまでも女性を感じる人とオバちゃん全開な人とどこで分かれてしまうのか。
今の時代、女性らしさなどと言おうものならお叱りを受けかねないが、彼女たちに共通するのはやはり女性らしさではないかと。いまさら手遅れ? かもしれないが見習いたいものだ。
(桧山珠美/コラムニスト)
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