新婚の山里と闇営業の宮迫…吉本興業は“光と闇”を持ち合わせる

更新日:2019-06-27 17:03
投稿日:2019-06-27 17:00
好感度を上げた山里亮太と蒼井優の結婚会見(C)日刊ゲンダイ
好感度を上げた山里亮太と蒼井優の結婚会見(C)日刊ゲンダイ

【芸能界クロスロード】

「闇」とは光のない状態を指すと解釈するが、〈道徳的でない考え方や行い〉の意味も含まれている。「闇営業」はまさに道徳的でない営業。しかも営業相手が「闇社会」と呼ばれる反社会団体の忘年会。そこで芸まで披露していたことが「フライデー」で発覚した吉本芸人たち。団体の実態(特殊詐欺グループ)を参加した芸人は一様に「知らなかった」と主張。仲介したカラテカの入江慎也を即座に解雇。参加した雨上がり決死隊の宮迫博之、ロンドンブーツ1号2号の田村亮らに対しての処分はなしとすることで一件落着していた。

 ただ、気になっていたのが当初、「もらっていない」と否定していたギャラの問題。「直接、知り合いでもない団体の前で芸まで披露するのだろうか」と誰もが疑問を持っていた。案の定、「間接的にもらっていた」と事務所の聞き取りで認めた。事務所は「闇営業」と判断。出席した11人に対して謹慎処分とした。その背景を芸能関係者は、「宮迫がもらっていないと公言したことで、呼んだ側が“払ったのにとぼけている”と思ってもおかしくない。結果、続報で“入江経由で払った”と証言された。これ以上、もらっていないと言い張ってもさらに追及されたらダメージはもっと大きくなる」と話す。

 通常、この手のギャラは宮迫らに直接払うことはない。仲介した入江にまとめて払い入江が呼んだ芸人に渡す。「交通費」や「謝礼」といった名目で現金手渡しのケースが多いと聞く。どういう形であれ芸を見せてギャラをもらったことで営業は成立。事務所に無断だったことで、契約違反となったのだろう。コンプライアンスがうるさく言われる時代。大手芸能の「吉本興業」だけに、やむを得ない決断だったと思うが、発表したタイミングも絶妙。24日の午後3時過ぎにメディアにFAXを送信。ちょうどテレビ各局は4時からニュースが横並び。いわゆる「CMまたぎ」で何度もこのニュースを放送。世間に知らしめるには絶好の時間だった。

「多くの芸人が所属する吉本だけに、他の芸人にも疑惑の目を向けられるのを避ける意味もあったのでは。厳しい処分を下すことで吉本の姿勢も社会に示した」(芸能関係者)

「闇」と正反対にある言葉が「光」。闇があれば光も吉本にはある。6月5日に女優の蒼井優と結婚発表した南海キャンディーズの山里亮太。これほど好感度を上げたカップルはいない。特にモテない芸人の代名詞だった山里が美人女優を射止めたことで株は大幅に上昇。新たにCMも増え、今後は夫婦でのCM出演をクライアントは狙っているという。さらに「未定」としていた結婚披露宴を行えば、テレビ各局は高視聴率を見込める披露宴中継権獲得に向け争奪戦となるのは必定。この先、さらなる結婚特需もあると予想されている。

 昔の芸人は芸だけで人気も仕事もあった。横山やすしは酒癖の悪さや喧嘩で問題を起こしてばかりいたが、全盛期は全てを芸で帳消しにしていたほどだ。近年の芸人は芸よりも好感度が最優先される傾向にある。山里は結婚で好感度芸人の代表的な存在になったが、宮迫はせっかく築いてきた好感度を一瞬にして失った。光と闇はいつも背中合わせにある。

(二田一比古・ジャーナリスト)

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