市側と運営の対立が表面化「熱海国際映画祭」の仰天舞台裏

更新日:2019-07-04 17:58
投稿日:2019-07-04 17:53
桃井かおり(C)日刊ゲンダイ
桃井かおり(C)日刊ゲンダイ

 1日に終了した「第2回熱海国際映画祭」で熱海市と運営側の対立が表面化している。

 発端は、昨年開催した第1回映画祭で熱海市から500万円の負担金と文化庁から1500万円の助成金の合計2000万円が支払われたにもかかわらず、5月の仮決算で1465万円の赤字が地元紙等で報じられたことにある。その後、映画祭を運営する実行委員会のトップ、業務執行担当だった髪林孝司氏が事実上の解任。市は第2回映画祭から撤退、髪林氏らが独自で映画祭を決行し、桃井かおり(67)らが手作りのレッドカーペットを歩いた。会場は3カ所、来場者は550人でネット上では“残念な国際映画祭”と話題に。途中までボランティアで関わった、映像作家の永田雅之氏がこう言う。

「今回そこまでして開催した理由はコンペ作品を上映するためなんです。出品料を1作品に3000~4000円徴収していて、応募が1200作品ほどあったんです。たとえ受賞者は出来レースだとしても、開催しないと返金しなければならない。運営はメチャクチャで字幕の制作を依頼しておきながら突然連絡が途絶えたり、決定事項はどんどん変わるからボランティアも右往左往しました。うちの妻は昨年、レッドカーペットを浴衣で歩く企画を請け負い、浴衣のレンタルと着付け30万円相当が未払いです。熱海ではそんな話が山積していますよ。人材はボランティアで賄い、コンペ出品料、協賛金など他収入もあるのに大赤字というのも謎。“熱海が映画の街になれば”という地元愛を利用された感が否めません」

 熱海市は手を引いたものの、第2回映画祭の負担金500万円はすでに実行委員会に渡っており「これからどういう形で返金請求するか検討中」(熱海市)だという。

 その髪林氏は熱海の実績を買われて、3月の「愛媛国際映画祭」も請け負い、ジョイントベンチャーの代表企業として運営に参画。しかしながら、「いざ事業が始まると、(髪林氏は)褒められた働きではありませんでした。作業の締め切り等は守らず、連絡がとれないなどさまざまな問題が生じ、途中で外れていただきました」(愛媛県スポーツ・文化部文化局文化振興課担当者)という。このイベントでは映画、監督、俳優の招聘事業、放映権などを含め、愛媛県から1800万円強が運営団体に支払われている。

 当事者の髪林氏に聞くと「連絡は密にとっていましたし、そうした事実はありません。愛媛に関しても期間中の業務を全うしています」と言い分は平行線だ。

 そもそもなぜ熱海市は映画祭の企画に乗ったのか。

「髪林氏からの提案です。予算は議会の承認ですが、進行と都度の決断は市長が決定しています」(熱海市担当)

「“映画で地域復興”というとこんなにアッサリ大金が動いてしまうことが問題。最近、地域復興金狙いのやからが増えているんです」(映像関係者)

 自治体側の脇が甘すぎると批判されても仕方ないだろう。

エンタメ 新着一覧


FILM
FILM
FILM
FILM
FILM
FILM
FILM
FILM
FILM
FILM
FILM
FILM
FILM
FILM
FILM
FILM