スベっても前に 霜降り明星せいやの強い心を培った「体験」

更新日:2019-07-07 23:58
投稿日:2019-07-07 23:57
霜降り明星のせいや(C)日刊ゲンダイ
霜降り明星のせいや(C)日刊ゲンダイ

【今週グサッときた名言珍言】

「明るく振る舞って、ギャグとか全部返して、頭ハゲるぐらいギリギリで、陰で泣いてた俺~! いま全部エピソードトークにしてるからな~!」(霜降り明星・せいや/テレビ朝日「霜降りバラエティ」6月20日放送)

 ◇  ◇  ◇

 霜降り明星の2人が東京タワーの階段を上りながら、幼少期から、2人の出会い、コンビ結成など、これまでの人生を語り合おうという企画で、せいやは高校時代の話に差し掛かると、「これは踊り場で語らしてくれ」と立ち止まった。

 ひとしきり熱を込めて語った後、高校時代の自分に向けて叫んだセリフが今週の言葉だ。

 せいやは中学時代まで、さまざまな一発ギャグで笑わせるなど、クラスの人気者だった。だが、高校初日の入学式でしくじってしまう。早く自分の面白さをクラスメートに分かってもらいたいと思っていた彼は、人気者グループがゴミ箱をゴールに見立ててゴミを投げ、シュートしているのを見て、「ここや!」と思った。シュートを外した瞬間、「リバウンドー!」と叫んだのだ。

 中学の教室ならそれでドッと笑いが起きるはずだった。しかし、クラスメートは誰も、せいやがどんな人間なのかを知らない。知らない男が急に意味不明のことを叫んでいるだけ。だから、思いっきりスベってしまったのだ。

 この日を境にイジメが始まった。翌日学校に来ると、自分の机が逆さまに置かれていたのだ。だが、せいやはめげない。「さあ、勉強しようか。……できるか!」とノリツッコミをするのだ。しかし、やはり全然ウケなかった。そんな日々は続き、ストレスでハゲだした。それでも明るく振る舞うことをやめなかった。

 転機になったのは、文化祭だった。クラスで演劇をやることになり、面倒なことはアイツにやらせようと、せいやが脚本を書くことになった。せいやはチャンスだと思った。1日で書き上げ、それを披露すると大ウケ。結果、学校で1番大きな賞を取り、クラスメートから大きな「石川(=せいや)」コールが鳴り響いた。

「僕は笑いでイジメをはね返したぞ!」

 せいやが感情を爆発させると、体育館は映画のように沸き返った。その日からクラスでの立ち位置が劇的に変わったのだ。

 その後、「ハイスクールマンザイ」で出会ってコンビを組んだ粗品を「砦」、自分は「特攻隊」だと思っているという。粗品は失敗が似合わない。粗品がスベってしまうと、コンビが傷つくことになってしまう。けれど自分の場合は違う。

「ウケるにしてもスベるにしても、動きをつけるのはまず僕なのかなと思って。僕のほうが絶対キャラ的にもスベれると思うんで」(テレビ朝日「ロンドンハーツ」19年5月14日)

 高校時代に培った強い心でスベっても前に出続けるのだ。

(てれびのスキマ 戸部田誠/ライタ―)

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