「死亡は免責」誓約書 さんまも唖然の吉本“奴隷契約”の実態

更新日:2019-08-03 07:42
投稿日:2019-08-02 17:43
明石家さんま(C)日刊ゲンダイ
明石家さんま(C)日刊ゲンダイ

 吉本興業が同社の芸人養成所「NSC」の合宿の参加希望者に、「死亡しても吉本は責任を負わない」旨の一文が入った誓約書にサインさせていたことが判明した。

 合宿は毎年夏に行われる「NSCお笑い夏合宿」。参加費用は4万500円。誓約書の「規約及び注意事項」の欄に、「合宿中の負傷、これに基づいた後遺症、あるいは死亡した場合、その原因を問わず吉本興業に対する責任の一切は免除されるものとする」という免責事項が書かれていた。

 報道によれば、吉本興業は、2013年に専門家から同表記が不適切であると指摘を受け、14~16年は誓約書から文言を削除していたが、手違いで17年から従来の表記に戻ったという。にわかには信じ難いずさんさに、芸能文化評論家の肥留間正明氏はこう話す。

「ありえない話です。確信犯でやっていたと疑われても仕方がない。今後、芸人との間に交わされる契約書(写真の共同確認書)でもこうしたことが起こるのではないか」

 通常、契約書といえば、お互いに内容を吟味し、双方納得の上サインするものだが、実態は決してそうではないという。

「芸能事務所とタレントの関係で言えば、ギャラの配分や契約期間において、事務所側に有利な契約が結ばれることが多い。ひどいケースだと、事務所に呼び出して、ロクに中身も確認させず“ホラ、ここにハンコつけや”と、強引に迫る場合もあります。今までは“口約束”だった吉本が芸人たちに対してどのような対応をしていくかが見ものです」(肥留間氏)

 今回の騒動で、ギャラ配分に不満を持つ多くの吉本芸人がSNSなどで声をあげたが、吉本興業のケチぶりは、昔から多くの芸人が「ケチ本」と呼び、ネタにしてきた。

「先日の会見で、岡本社長は、ギャラの配分は1:9(芸人:事務所=以下同)ということはなく、平均で5:5か6:4と言いましたが、これはごく一部の人気芸人だけの話です。ちなみに他のお笑い系の事務所で言えば、人気や知名度によって違ってきますが、おおむね太田プロや人力舎で6:4、浅井企画やオフィス北野で7:3といわれています。吉本で6:4というのは、明石家さんまクラスの数えるほどの芸人です」(スポーツ紙芸能担当デスク)

 その明石家さんまも若手の頃には、吉本のギャラの安さを「こいのぼり」の替え歌で揶揄していた。

♪ギャラより高い交通費 大きなお金は会社側 小さなお金は芸人に 面白そうに稼いでる~

 吉本興業を代表する芸人となった現在は「オフィス事務所」という個人事務所を持ち、ギャラの流れも他の吉本芸人とは一線を画しているが、今回の吉本お家騒動に対して、27日放送のラジオ番組でこう発言した。

「昔は昔。吉本はもう元に戻さん方がええねん。吉本が元に戻ったところで、今のまたこの状況になんねんど。今は辞めるつもりはないですけども、ここにいて若い困っているやつらをなんとか助けてあげることができるように、中にいるつもりなんです」

 吉本の常識は世間の非常識。死んでも知らん顔とは芸人は使い捨ての奴隷も同然。その異常さを一番知っているのはさんまなのかも知れない。

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