昭和から平成を駆け抜け令和に至る 歌姫たちの「現在地」

更新日:2019-08-08 17:18
投稿日:2019-08-08 17:16
左から、山口百恵、松田聖子、浜崎あゆみ(C)共同、ゲッティ/共同通信イメージズ 
左から、山口百恵、松田聖子、浜崎あゆみ(C)共同、ゲッティ/共同通信イメージズ 

【芸能界クロスロード】

 昭和から平成と歌謡界を牽引した女性アイドル歌手。数々のヒット曲を飛ばし人気を博した一方で、スキャンダルも常につきまとっていた。

 70年代に活躍した山口百恵さん(60)の引退とすれ違うように1980年に現れたのが松田聖子(57)だった。百恵さんに代わり聖子ブームをつくったが、生き方はそれまでのアイドル歌手の既成概念を崩すようだった。アイドルとの「熱愛・破局」を経て俳優と電撃結婚→出産→離婚を経験し、その間に不倫疑惑も数々報じられた。現在は3度目の結婚になる医師と生活を送る。それでも人気は不変。音楽関係者は、「百恵さんとは違った意味で聖子のブレることのない生き方は女性に支持された」と話をしていた。ママドルになった今も我が道を貫いている。

 聖子の2年後には中森明菜(54)が現れた。アイドル離れした歌唱力で「少女A」など次々とヒット曲を出し聖子と「2強」時代を形成。覇を競った。

「70年代は似たようなアイドルが出てきてファンが分散されたが、百恵だけは異質だった。無表情で意味深な歌詞を歌う姿は女性も魅了した。聖子は一転、ぶりっ子。明菜は不良っぽさ。個性豊かな魅力でファンの心を掴んだ」(音楽関係者)

 恋愛も好対照だった。

「恋愛を歌手の肥やしにした」のが聖子だったなら、明菜の恋愛は逆に仕事にマイナスに作用した。「結婚を夢見た」アイドル歌手との恋は自殺未遂を起こすなど世間を騒がせるスキャンダルとなる悲恋に終わった。追い打ちをかけるように仕事にも影響が出始める。心身ともに本来の「歌姫」らしさが徐々になくなっていた。熱烈ファンのラブコールに応えてディナーショーなど年間、数ステージで歌う程度に減少。昨年からはその活動も停止状態。今や現在の動向も確かなものが伝わってこない状態が続いている。「このまま自然消滅のように事実上の引退になってしまうのでは」(芸能関係者)と心配されている。

 昭和を代表する3人のアイドル歌手も一段落した90年代。歌謡界は新たに「アーティスト」と呼ばれる歌姫ブームを迎えた。昨年引退した安室奈美恵さん(41)と共に新たな音楽シーンをつくったのが浜崎あゆみ(40)だった。CD売り上げなどさまざまな記録を作り上げたあゆ。女子高生の間では「カリスマ」と称されていたが、私生活も奔放だった。アイドルとの隠さぬ恋が奔放ぶりの始まり。2011年1月1日にオーストリア出身のモデルとの結婚をツイッターで発表。世間を驚かせたが、1年で離婚。その後も男性の話題は尽きることがなかったが、最近は恋愛話も少なくなってきていたころ、浜崎の半生に基づいた小説「M 愛すべき人がいて」(小松成美著・幻冬舎)が出版された。育ての親である音楽プロデューサー・松浦勝人(現・浜崎が所属するエイベックス会長)を「M」として、彼との恋の話を核とした小説という。「なんで今さら」と批判する声も多いが、これまで自ら恋愛を発信してきた浜崎らしいという見方もできる。松浦氏も承諾の上でのある種の炎上商法にも見える。賛否入り乱れることは織り込み済み。話題になればなるほど小説の中身を知りたくなるもの。

 昭和から平成を走り抜けた歌姫たち。令和になってもそれぞれの生き方は注目され続ける。

(二田一比古/ジャーナリスト)

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