【独自】「もし断っていなければ献上されていた」発言で注目のアイドリング!!!元メンバーが語る 被害後すぐ警察に行ける人は少数である理由

更新日:2025-04-23 17:03
投稿日:2025-04-23 17:00

遠藤舞さんインタビュー(前編)

「もし断っていなかったら私も献上されてた……」

遠藤さんが知人の体験談を告発した経緯を明かす

 ◇  ◇  ◇

《昔例の会に誘われた事があり、もし断ってなかったら私も例の人に献上されてたという事》

 2023年12月28日、Xの投稿が話題を呼んだのが、フジテレビ発のアイドルユニット「アイドリング!!!」元メンバーで、現在、ボイストレーナーとして活動する遠藤舞さん。

 一昨年の年末といえば、大物芸能人の性加害疑惑が週刊誌で報じられた頃。冒頭のコメントは、その報道を受けて発信したものと思われる。

 あれから一年以上が経った今、遠藤さんに改めて話を聞いた。

  ◇  ◇  ◇


 そもそも、遠藤さんはなぜ"例の会"に誘われるに至ったのか――。きっかけは、容姿端麗で仕事熱心な友人からの誘いだったという。

「今から8年以上前のことですが、当時、私をよく飲み会に誘ってくれる友人がいました。彼女はビジネスの人脈づくりのため、日頃からいろいろな飲み会に顔を出していて"シゴデキ"な雰囲気のある女性でした。私はお酒が飲めないのと夜出歩くのが好きじゃないので、彼女からの誘いはほとんど断っていたのですが、その中の一つに"例の会"があったらしいのです。のちに友人と会ったとき、その会がかなり酷いものだったと聞いて驚きました」

 遠藤さんの友人は、件の飲み会に女性を集めていたとされる男性芸人と昔から仲が良く、お互いに知人を誘い合って何度も飲み会を開いていたという。彼に対して全幅の信頼を寄せていたその女性は、例の会の日も二つ返事で彼の誘いに乗った。

「ただ、その日はいつも通り飲み会に行ったら『VIPが来るからちょっと場所が変わるけど大丈夫?』と言われ、急に行先を変更されたそうなんです。でも、今までの信頼の積み重ねがあったので、特に疑うこともなくついて行ってしまったようで。そこから先は、すでに出ている報道と大体同じような流れで、男性陣がホテルのスイートルームのリビングや寝室などに散らばり、女性がローテーションするという……。彼女は必死に抵抗したそうですが、おそろしい話だと思いました」

 友人の告白に衝撃を受けつつも、当時の遠藤さんはこの件をそこまで重く受け止めていなかったという。

■週刊誌報道が出て、友人の話がよぎり勇気をもって発信

「話を聞いたときは『本当にそういうことがあるんだ。闇深いな』と思うと同時に『いろんな飲み会に行っていると、まれにそういう目に遭ってしまうこともあるのかな。やっぱり飲み会って怖いな』くらいにしか思っていませんでした。お恥ずかしながら、当時の自分はまだ性加害というものへの意識が低かったのだと思います」

 それから8年以上の歳月が流れ、遠藤さんはタレントからボイストレーナーに転身。若手女性アイドルを指導する立場となり、性加害・性被害に対する意識が変化していく。

「守るべき対象ができたことは大きいと思います。自分の生徒をはじめとする若い女の子たちに嫌な思いをさせたくないという気持ちから、色んな考えが徐々にアップデートされていきました。

 そんな中、週刊誌報道が出て、昔聞いた友人の話が頭をよぎりました。彼女とは疎遠になってしまい、あの件についてもしばらく思い出すことはなかったけれど、改めて考えたら本当に卑劣な行為だなと思いました。今の自分だったら、もっと親身になって彼女の話を聞いて、『警察に行ったほうがいい』と伝えられたのにと悔しくもなり。これは実際に話を聞いた人間として、可能な範囲で発信しなくてはならないと思い、勇気を出してSNSに投稿しました」

 しかし、予想以上に批判的な意見が多く集まり、中には人格を否定するような誹謗中傷や、脅迫めいたコメントもあったという。

「被害者側に立つことで、まさかあそこまで叩かれるとは思いませんでした。私が運営するボイトレスタジオの公式サイトの問い合わせフォームにも罵詈雑言が届いたり……。そういうのは論外としても、批判的な声の中で気になったのが、『(被害者とされる女性は)どうせ金儲けをする目的で週刊誌にネタを売ったんだろう』というもの。これについては少し思うところがあって……」

■『どうしてすぐに警察に行かなかったんだ』と誹謗中傷が…

 遠藤さんは、週刊誌に対する世間のイメージと実体との乖離について指摘する。

「まず、メディアに関わる仕事をしている人ならわかると思うのですが、メディアにタレコミをしたところで、もらえるお金は数千円から多くても数万円ほど。大きなお金を手にできると思っている人が多いけれど、まったくそんなことはありません。

 また『どうしてすぐに警察に行かなかったんだ』という声も多く見かけましたが、被害に遭ったときにどんな行動を取れるかは個人差があって当然だと思います。実際、性被害を"被害"として受け入れるまでにかなりの時間を要するとも言われています。でも、時間が経ってしまったら、警察が取り合ってくれない場合も多い。なぜ被害者とされる女性が週刊誌への告発を選択しなければならなかったのか、性暴力事件の特殊性を踏まえた上でもう少し考えてもらえたらと思います」

 法務省のデータによると、性被害に遭った人の8割が警察に被害届を出していないという。背景にはさまざまな事情があるものの、性被害者にとって警察に被害を届け出ることへのハードルは想像以上に高い。

 遠藤さんは、自身の経験を振り返りながら次のように語る。

「何かしらの被害を受けたときに驚きすぎて何もできず、あとで『これは警察が取り合ってくれたかも』と思うことは、私自身も過去に何度かありました。警察に行くべきというのは大前提なのですが、性被害者は警察にすぐに駆け込むことが難しい場合もあるというのを、もっと多くの人に知ってもらいたいです。

 一方で、警察に被害を訴えてもまともに対応してもらえなかったという話を周囲の女性たちから聞いたことがあります。被害を言い出しやすい環境を整備してほしいですし、きちんと対処してもらいたいです。そうすれば、結果として冤罪を生まないことにも繋がっていくと思います」

【後編】では、遠藤さんが体験したり、目の当たりにしたハラスメントや、芸能界で"上納"が起こりやすい背景などを語る。

(取材・文=渡辺ありさ)

  ◇  ◇  ◇

 フジテレビの組織的な“上納”文化とは、そもそも一体どんなものなのだろうか? 関連記事【こちらも】石橋貴明の謝罪後もフジ社員の記憶から消えぬ「局Pのセクハラ芸」と女性アナへの類似事案…では、その闇に迫っている。

エンタメ 新着一覧


永野芽郁&田中圭の“不倫LINE”はどこから流出したか? サイバーセキュリティーの専門家が分析
 永野芽郁(25)と田中圭(40)の不倫疑惑騒動の波紋が広がっている。 8日発売の「週刊文春」は、「永野芽郁(25...
2025-05-14 17:03 エンタメ
中居正広氏vsフジテレビは法廷闘争で当事者が対峙の可能性も…紀藤正樹弁護士に聞いた
 元タレント中居正広氏(52)がフジテレビなどの設置した第三者委員会による「性暴力」認定に反論、代理人弁護士を通じて関連...
2025-05-14 17:03 エンタメ
田中圭が永野芽郁と密会していた“妻公認”の仕事部屋…警戒感緩むもバレやすい不倫の痕跡
 11日放送の阿部寛(60)主演の日曜劇場「キャスター」(TBS系)は、第5話の視聴率が前回より0.4ポイントアップし、...
2025-05-14 17:03 エンタメ
リアル王子じゃん! 6代目バチェラー発表にザワめく。過去出演者も反応「ガチのハイスペイケメン」「自分と対比し天井を見つめる」
 皆さん、朗報です。待望の、『バチェラー・ジャパン』シーズン6が、 6月5日(木)20時よりPrime Videoにて独...
中村未来 2025-05-14 12:51 エンタメ
「2億4000万円がパー」でも問題なし!「令和ロマン」高比良くるまが吉本興業を辞めても正解の理由
 オンラインカジノ問題を巡る対応で、吉本興業を“円満退所”となった令和ロマンの高比良くるま(30)が相変わらず話題になっ...
2025-05-14 13:43 エンタメ
注目俳優・樋口幸平はプーさんのシールで“恋”を知った。告白したい風景はどこ?【NEXTブレイクイケメン】
 乃木坂46の五百城茉央さん主演で放送中のドラマ『MADDER その事件、ワタシが犯人です』(関西テレビ)。東大進学率N...
望月ふみ 2025-05-14 08:07 エンタメ
永野芽郁&田中圭のLINEはどこから流出?「不倫バレ」する意外なルート
 週刊文春(5月15日号)に「燃え上がる不倫LINE」をさらされてしまった永野芽郁(25)&田中圭(40)をめぐってネッ...
2025-05-13 17:03 エンタメ
「GREAT3」に続けと、達郎・浜省・みゆき・永ちゃんという「BIG4」が次々デビュー
【1975 ~そのときニューミュージックが生まれた】#1  序論:1975年の「ニューミュージック」を今語るべき理由①...
2025-05-13 17:03 エンタメ
TBSのGP帯連ドラ「キャスター」永野芽郁と「イグナイト」三山凌輝に“同時スキャンダル”の余波
 春ドラマの多くは中盤へ。世帯視聴率では、阿部寛(60=写真)主演のTBS日曜劇場「キャスター」がこれまで5話連続で2ケ...
2025-05-13 17:03 エンタメ
キンプリが「ディズニー公認の王子様」に大抜擢…分裂後も好調の理由は“完璧なシロ”だから 
 King & Prince(略称:キンプリ)が10日、ミッキーマウス100周年記念の新オフィシャルテーマソング「Wha...
2025-05-13 17:03 エンタメ
「あんぱん」メイコたちの“椰子の実”をどこかで聞いた…ヒロインの妹は歌う法則があるのか?
 のぶ(今田美桜)と嵩(北村匠海)を仲直りさせようと、健太郎(高橋文哉)とメイコ(原菜乃華)は千尋(中沢元紀)と共に2人...
桧山珠美 2025-05-13 16:11 エンタメ
吉本退所でも…令和ロマンくるまの謝罪は“最適解”だった。批判される「松本人志の復帰」との対比で見えたもの
 令和ロマン・高比良くるま(30)が吉本興業との契約終了を発表した。オンラインカジノ疑惑が持ち上がった際にくるまが事前に...
帽子田 2025-05-13 12:00 エンタメ
BE:FIRSTメンバー“結婚詐欺疑惑”の波紋…新曲『空」はNHK「Nコン」の課題曲、紅白出場に早くも黄信号
 俳優の水谷豊(72)と歌手で女優の伊藤蘭(70)の愛娘で女優の趣里(34)が、人気ボーイズグループ「BE:FIRST」...
2025-05-12 17:03 エンタメ
浜田雅功が復帰「ごぶごぶフェス」で父子共演にファン歓喜!2023年「ダウンタウンDX」での発言そっくりの展開に
 ダウンタウンの浜田雅功(62)が5月10日に大阪・万博記念公演で開かれた「ごぶごぶフェスティバル2025」に出席。3月...
2025-05-12 17:03 エンタメ
加賀まりこ「鈴さん」人気沸騰中!小泉今日子と《そっくり》の母親役でフジ月9“夢の共演”を待望する声
 春の連ドラの中で《とっても好きなドラマ》という感想が目立つのが、桜井ユキ(38)主演のNHKドラマ10「しあわせは食べ...
2025-05-12 14:48 エンタメ
永野芽郁「文春砲第2弾」で窮地…生き残る道は“悪女への路線変更”か?
「文春砲第2弾」で世間を一斉に敵に回す格好となった永野芽郁(25)。渦中の相手である田中圭(40)も含め、双方の事務所は...
2025-05-12 10:58 エンタメ