「おニャン子クラブ」40周年なのにテレビでなぜ見ない? フジテレビ問題と「セーラー服を脱がさないで」の関係
もしフジテレビ問題がなければ、おニャン子クラブが「FNS歌謡祭」で乃木坂46などと一緒に「セーラー服を脱がさないで」を歌っていたかもしれない。
今年、結成40周年を迎えたおニャン子クラブ。
1985年4月、フジ系「夕やけニャンニャン」でグループが誕生し、3カ月後に「セーラー服を脱がさないで」でデビュー。「友達より早くエッチをしたいけど」「バージンじゃつまらない」など過激な歌詞が話題となり、大ヒットした。
「それまでのアイドルは清廉潔白さが求められていた。おニャン子が歴史を変えました。また、グループ会社の『フジパシフィックミュージック』が音楽出版権を持ちましたから、フジテレビは莫大な利益を得ました」(音楽関係者)
おニャン子クラブは80年代のフジの繁栄の象徴であり、社会現象を巻き起こした。そのグループのアニバーサリーイヤーとなれば、大々的に盛り上がってもおかしくないが、音沙汰がほとんどない。
「今年、52年目を迎える『FNS歌謡祭』は3日の放送で、『昭和100年名曲カバー』として平手友梨奈が山口百恵の『プレイバックpart2』、Hey!Say!JUMPが少年隊の『デカメロン伝説』などを歌いました。本来なら、40周年のおニャン子の歌がカバーされてもおかしくない。そうすれば、カラオケで歌う人も増えて、『フジパシフィックミュージック』に利益がもたらされますからね」(前出の音楽関係者)
本人たちが出演しないだけでなく、曲のカバーすらされない。なぜか。
■放送禁止歌になる可能性も
「中居正広氏の女性問題に端を発するフジテレビ問題がありましたからね。その温床は80年代のイケイケドンドンの企業体質にあったと考えられている。おニャン子は性的な歌詞の『セーラー服を脱がさないで』が代表曲で、いまフジで歌えば炎上するでしょう。現在の基準で言えば、完全にコンプラ違反楽曲ですから。『セーラー服を~』以外の曲ですら、『FNS歌謡祭』では扱われる予定がない。フジはおニャン子をタブーにしているのかもしれません」(芸能記者)
おニャン子クラブ自体は7月に新田恵利(57)らのメンバーが集まり、40周年記念コンサートを開催した。しかし、出演は10人足らず。国生さゆり(58)、渡辺美奈代(56)、渡辺満里奈(55)らの人気メンバーは出席せず、あまり話題にならなかった。
「この時は『セーラー服を脱がさないで』を歌っていたようですが、仮におニャン子がテレビに出ても歌えるかどうか。少なくとも、フジテレビではあと数年はないでしょう。他局がやるメリットもない。このまま放送禁止歌になってしまう可能性もあります」(前出の芸能記者)
歌は世相を反映しており、楽曲に罪はない。時代を表した名曲は永遠に封印されてしまうのか。
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