群雄割拠のママタレとパパタレ…北川景子、宮崎あおい参戦ではじき飛ばされるのは?
【桧山珠美 あれもこれも言わせて】
夫婦円満、仲よしファミリーがお金になる時代。あのキムタクも、先日の誕生日には次女Kōki,(コウキ)が家族4人の仲よし写真をインスタグラムにアップして「すてきなファミリー」「美形家族」とネットで話題になった。
娘2人もタレントとして活動し、今さら隠すまでもないということか。そのうちファミリーでカレーのCMでもやり出すのではという勢いだ。
で、気がつけば、子育てや家族円満トークをSNSで発信し、ラジオやテレビでする場面に日々遭遇するような……。
先週、今週は上戸彩や北川景子、蒼井優が映画やドラマの番宣がらみで露出が目立ち、揃いも揃って子供の話や子育てについて語っていた。
なかでも北川は朝ドラ「ばけばけ」の好演に加え、映画「ナイトフラワー」に主演し、女優としても脂が乗ってきた。そんな彼女が子供のために作った玄人はだしな手芸作品をSNSに上げて話題になり、手芸雑誌に連載を持つまでになった。
ママ俳優といえば「ちょっとだけエスパー」で13年ぶりに連ドラに復帰した宮崎あおいも忘れてはいけない。雑誌のコラムで「うちには電子レンジがないので、ごはんを温め直すときも蒸し器は必須」と発言し、これまた話題を呼んだ。
子供が4人もいて電子レンジを使わない、丁寧な暮らしぶりが驚かれたようだが、それより驚いたのが4人も子供がいたこと。いつの間にか子だくさんママに。来年の大河ドラマ「豊臣兄弟!」では織田信長(小栗旬)の妹・お市を演じる。さらに露出が増えることは間違いない。
となれば、辻希美は別格としてこれまでママタレ市場を独占してきた藤本美貴や横澤夏子は内心穏やかではないのでは。
さらに「ぽかぽか」では橋本マナミとキンタロー。が2児のママ友ということで育児の苦労を語った。「国民の愛人」で売っていた橋本が今では国民のママ友?
有吉弘行も岡村隆史も強力だ!
そういえば、「ぽかぽか」のハライチ澤部は子供の入学式のため番組を遅刻したことで逆に好感度が上がったほど。有吉弘行も岡村隆史もラジオやテレビで子供の話をすることが増えた。「子供が2時間おきに起きるから寝不足」などと有吉の口から聞くとは思わなかった。パパタレも強力だ。
芸能人の子育てトークは確かに興味深いし、それで親近感も湧き、励まされる人も多いかもしれない。それゆえ、需要もあり、ますますママ・パパタレが増殖する。
もっとも、育児を語れるだけでタレントとしての価値が変わるなら、本来の演技力や芸人性が後回しになる感じがしないでもない。
群雄割拠でますます家族アピールは加速するばかり。国を挙げての子育て支援もあり、独り身や子なし世帯には肩身の狭い時代の到来か。
(桧山珠美/コラムニスト)
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