フジ26年冬ドラマは手堅いラインアップ…「もしがく」2%台の“黒歴史”から狙うは90代黄金期の復活
秋ドラマはクライマックスへ。視聴率では「ザ・ロイヤルファミリー」(TBS=日曜夜9時)と「相棒」(テレビ朝日=水曜夜9時)が“2強”を保っているが……。
「ネットの評判ではTBSの火10『じゃあ、あんたが作ってみろよ』の独り勝ちですね。竹内涼真さんの“勝男”人気で、TVerの再生数はあの『VIVANT』(TBS)超えです」(テレビ誌ライター)
その一方で、三谷幸喜脚本×菅田将暉(32)主演の「もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう」(フジテレビ=水曜夜10時)は大苦戦。視聴率は初回5%台と厳しいスタートで、ずっと3%台の低空飛行。初回放送後からSNS上では《何を見せたいのかわからない》《演者が豪華なのに話が散漫で入ってこない》《菅田将暉の顔芸が空回りしてる》など厳しい声が目立った。
「それでも見続けている視聴者からは《だんだん面白くなってきた》と徐々に評価を上げていました」(前出のテレビ誌ライター)
11月26日に枠拡大で放送された第9話では、ラストに小栗旬(42)が蜷川幸雄役で登場するサプライズもあり、《三谷らしい仕掛けが効いてきた》《神回!》《トニー最高かよ》と絶賛する声も多数あったものの、視聴率はついに2%台に。レビューサイトFilmarksの評価も5点満点で3.1(8日現在)と下位に沈んでいる。
「数字に関係なく熱烈な視聴者には確かに刺さってはいるものの、明らかに失敗でしょう。せっかく盛り上がった第9話の翌週はFNS歌謡祭で休止になってしまい、一部では《三谷と菅田の黒歴史になる》とさえささやかれています」(ドラマ制作会社関係者)
というか、もはやフジにとっての“黒歴史”。例の問題でスポンサーも視聴者も離れてしまったフジテレビにとって、“立て直し”のはずの企画が大コケでは、来年も茨の道が続くのか。テレビコラムニストの亀井徳明氏は「来年1月期のラインナップを見ると、1990年代のフジドラマ黄金期のファンを呼び戻したいという意図が伝わります」という。
ちなみに、月9が橋本環奈(26)が元ヤンの医者を演じる「ヤンドク!」。火9が福士蒼汰(32)主演の刑事ドラマ「東京P.D. 警視庁広報2係」。水10が反町隆史(51=写真)×大森南朋(53)×津田健次郎(54)のトリプル主演のヒューマンコメディー「ラムネモンキー」。木10は玉木宏(45)が元刑事の保険調査員を演じる「プロフェッショナル 保険調査員・天音蓮」。
「全体的に50代向けの手堅いジャンルに見えますね。ただ、イケオジトリオの『ラムネモンキー』は化ける可能性十分。『コンフィデンスマンJP』の古沢良太さんが描く“おっさんコメディー”は、若い世代にどう映るか分かりませんが、少なくともオジサン世代にウケる予感がしますし、僕も今から期待しています」(前出の亀井徳明氏)
結果が出なかった「もしがく」に続いてオジサン世代を狙うフジ水10。秋ドラマ惨敗のフジ、今度こそドラマ黄金期の復活のきっかけとなるか?
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