既婚vs独身問題に終止符を!境遇の違う友人と付き合うには?

七味さや 漫画家・イラストレーター
更新日:2021-04-19 06:27
投稿日:2021-04-19 06:00
 既婚女性vs独身女性。子ありvs子なし……アラサー以降の女性の定番とも言える、境遇や立場の違いによる断絶。さまざまなマンガやメディアで語り尽くされていますし、実際に経験してモヤモヤしたことのある方もいらっしゃるかもしれません。
 今日のマンガの主人公は離婚済み独身のリコちゃんと離婚済みシングルマザーのシンちゃん、結婚経験のない独身ノラちゃんの3人。それぞれの立場から思うこととは……!?

(漫画:七味さや)
(漫画:七味さや)

「わかる」が無理なら、想像してみよう

 身も蓋もない意見ですが、独身と既婚、子持ちと子なしはわかりあえない!と思っています。人間何ごとも、自分が経験したこと以外は完全に「わかる」なんてできないからです。

 でも、わからなくても「想像する」ことならできますよね。

 それぞれどんなところに社会的なプレッシャーや苦労を感じているのか。逆に、それぞれどんなときに幸せを感じるのか。

 言ってしまえばすべてが一長一短で、ないものねだりなんです。違う立場の人をずるい!と羨んでしまうのもわかりますが、それぞれが自分の選んだ生き方のメリットを享受し、責任を引き受けているわけです。

 だからこそ、いい面だけでなく苦労の部分も想像してみることが大切です。想像するのが難しかったら、直接聞いてみるのもいいかもしれませんね。相手の立場や気持ちを想像して寄り添うことができれば、立場の違う友人とも末永い友情を維持できるのではないでしょうか。

 それでも相手が自分の苦労を想像してくれず、無神経な発言に傷ついたら? マウントを取られて嫌な思いをしたら……? そんなときは、いったん離れて距離を取ってみるのもいいかもしれません。

 ここでのポイントは、頑張ってまで縁を切ろうとしないこと。「好きだけどモヤる」程度だったら、自然と距離を置くくらいでいいです。今はわかりあえなくても、歳を重ねてから意外とまた仲良くなったりできるかもしれませんから。

登場人物紹介

(漫画:七味さや)
(漫画:七味さや)

リコ
幸せの絶頂から一転、離婚から立ち直りたいアラサー。立ち直ってきたと思ってたけど新しい彼とうまくいかなかったり、なかなか人生迷走中。たしかに身軽で楽だけど自由を持て余してるし、大切な存在がいる人たちが羨ましいよぉ……。

シンちゃん
リコの高校時代からの友人。2年前に離婚し、現在はフリーランスとして働きながら娘を育てている。離婚してからは、仕事に子育てにとにかく必死であまり記憶がない……たまにこうして娘と遊んでくれるリコとノラには、なんだかんだ頭が上がらないよー。

ノラ
リコの高校時代からの友人。グルメと推し活(俳優沼)に時間と財産を捧げる、華麗なる独身貴族。普段は言わないようにしてるけど、独身だって肩身狭いことあるんだよな。それにしても、女性を分断・対立させようとする輩の思惑どおりになるのは癪(しゃく)に障る。

七味さや
記事一覧
漫画家・イラストレーター
離婚済アラサー漫画家。不注意型ADHD傾向ありの綱渡り人生。世界中からゆるされたくて、「ゆるし系」漫画やキャラクターを描いています。やさしい世界をつくりたい。Xでも随時漫画更新中。お仕事実績はこちら:https://shichimin.com/

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


不倫バレ。“妻の奈津と申します”に戦慄→“なに無視してんだよ”で眠れない
 あなたはこれまでに、緊張感がハンパないLINEのやりとりをした経験があるでしょうか?  今回は、不倫相手の妻や先...
「フェロモン診断」調香師が選ぶ GW旅行の疲れを癒すおすすめの香り
 もうすぐゴールデンウィーク、今年は旅行や帰省の予定を立てている人も多いのでは?  飛行機や電車での移動、長時間の...
新学期早々ピンチ! 子供の「学校に行きたくない」の最適解は?
 子供が「学校行きたくない」と言い出したら、親としてはとても不安になりますよね。理由は、いじめや人間関係、勉強の遅れや体...
黄・紫・桜♪
 春の三原色を見つました。
陽だまりでゴロゴロ♡ お日様パワーを吸収する“たまたま”君
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
ほっこり癒し漫画/第71回「はふはふぴたっ」
【連載第71回】  ベストセラー『ねことじいちゃん』の作者が描く話題作が、「コクハク」に登場! 「しっぽのお...
美人局の語源に「筒」と「陰茎」
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...
結婚式前夜、娘の門出を祝う「親として最後の教え」の内容に涙腺崩壊!
 入学や卒業、就職による1人暮らしなど、門出は1つの節目。嬉しい反面、どこか寂しさや不安を感じる瞬間でもありますよね。 ...
占い好きな成功者と占い好きな非成功者の違い…占いライターで一攫千金も
 コミックや書籍など数々の表紙デザインを手がけてきた元・装丁デザイナーの山口明さん(63)。多忙な現役時代を経て、56歳...
豊洲の人生勝ち組妻でも幸せじゃない?彼女が裕福と引き換えに諦めた事
 独身時代は都心に暮らしていたが、結婚を機に武蔵境に暮らし始めた千佳。しかし、郊外のこの地を愛せない。そんな時、中学の同...
「夫の駐在時にね…」なぜあのコが?田舎の同級生“玉の輿婚”に心ざわつく
 独身時代は都心に暮らし、華やかな生活をしていた千佳。しかし、結婚を機に都内から離れ、武蔵境に住み始めた。しかし、妥協し...
メガバン妻が悟ったリーマンの限界値 吉祥寺より2駅下った中古マンション
 武蔵野の自然を携えそびえる瀟洒な白亜の建物は、まるでこの場所がヨーロッパの一都市であるかのような錯覚を与えてくれる。 ...
帰ったらお風呂に…夫「沸いてるよ!子供が入ってる」危機管理能力ゼロや
 子育て中のママにとって、子供の命と健康を守るのは一番大切な使命。だからこそ、危機管理能力は嫌でも高くなります。 ...
号泣しながら「愛の讃歌」を熱唱 なぜ人はスナックでダサい姿を晒すのか
 私はこれまで多くの夜の世界を見てきましたが、スナックは本当に不思議な場所です。  完全無欠のモテ人間ほど、なぜか...
大人は「さようなら」とハッキリ言わないけど…
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
春の行楽、御朱印集めはスタンプラリーと何が違う? 作法やタブーとは
 山形県東部にある山寺(山形市)で自らの行いについて考える出来事がありました。我よ、御朱印集めがスタンプラリーと化してい...