30代人妻の告白「14歳年下大学生との甘美な不倫の果てに」#2

蒼井凜花 官能作家・コラムニスト
更新日:2021-04-30 06:00
投稿日:2021-04-30 06:00
 35歳の人妻・Y美さんが恋に落ちてしまったのは、14歳年下の大学生Dさんだ。
 息子のサッカー教室のコーチにとして毎週日曜日に会うDさんは、ママ友たち間で「爽やか」「「素敵」と話題になり、いつしかY美さんも、彼に「異性」を感じてしまう。
 年下男性とのイケない妄想にふけっていたさなか、彼から就職の相談を持ちかけられた。
「これで彼に会う口実ができる」そう直感したY美さんは――。

一回目はコチラ

夫も息子もいない日に…

最初は就職相談を(写真:iStock)
最初は就職相談を (写真:iStock)

――彼とプライベートで会う最初の一言はどのようなものでしたか?

「彼から『御社についてうかがいたいことがあるので、お時間を頂けませんか?』と頼まれ、LINEを交換しました。もちろん、大勢のママ友も一緒でしたから、タイミングを見計らいサッとですね。

 翌日、『昨日はありがとうございました。お会いする日時や場所はY美さんに合わせますので、ご検討ください』とのLINEが来たんです」

――それに対して、どのように返信を?

「ちょうど夫の出張と、息子が友人宅に泊りに行く日が重なったので、その日を指定しました。初めからイケナイことを考えたわけではありませんが、万が一のことを考えると、家族がいないタイミングがいいなと。(笑) 

 場所は無難に渋谷で。夕方5時に駅近くのカフェで待ち合わせをし、テーブル席で向かい合い――まずは、サッカー教室の話から入って、話の流れで就活の話題になりましたね。

 商社ごとの会社のカラーや転勤事情、残業やパワハラ、学閥なども訊かれました。うちの夫は3年間、上海に単身赴任したのですが、赴任前は会社が授業料を負担して中国語の語学教室に通わせてくれたんです。夫の時代とはだいぶ変わっていると思いますが、少しでも参考になればと思って、細かなことも話しましたね」

2軒目のお誘いを

服装選びは念入りに(写真:iStock)
服装選びは念入りに (写真:iStock)

――続けてください

「Dさんはメモを取りながら熱心に聞いてくれました。30分ほど経ったころでしょうか。ふと周囲を見ると、女性客たちの視線がこちらに向いていることに気づいたんです。その時、『私たち、どういう関係に見られているのかしら?』と言う気持ちがよぎりましたね」

――わかります。Y美さんのような愛らしい年上女性と若々しい青年の2人連れが店内に入ってきたら、私もつい「どんな関係かしら」と気になってしまいます。

「ふふ……ありがとうございます。実はその日の服装にはすごく悩んだんですよ。華やかすぎると『頑張った感』が出ますし、カジュアルすぎるのも女らしさに欠ける……なので、ミディアム丈のフレアスカートに、ベージュの半そでニットにしました。ニットはボディにほどよくフィットして、さりげなくバストの膨らみを強調できるんです。

 ちなみにEカップなんですが、案の定、Dさんがチラチラと胸元に視線を送ってくるのを感じて、予想外にドキドキして……」

――21歳の彼も、緊張していたのでは?

「どうでしょう、14歳も離れていますからね。ただ、胸のチェックはしていたんじゃないかしら。私も就活の話をしつつ、彼の大きな手や長い指、Tシャツごしの筋肉の盛り上がりをいつも以上に観察しましたね。日焼けした肌もきれいで若々しくて、笑うと白い歯がこぼれて……キュンと子宮が疼くんです。 

 こんなに心が浮き立ったのは久しぶり。主人とはとっくにセックスレスでしたから、『Dさんてどんなエッチをするのかしら』『私ってエッチの対象になるかな?』と、心の中で自問自答です(笑)」

――続けてください

「2時間くらい話したでしょうか。会計の時、私が伝票をとると『僕が誘ったので』と彼も手を伸ばしたんですね。その時一瞬だけ、指が触れ合ったんです。あっ……と思いました。彼の指の温かさと同時に、顔を見るとわずかに頬が赤らんでいるんです。

 爽やかなスポーツ青年なのに、やっぱりウブな部分もあるんだな……って愛しくなりましたね。

 結局、その店は彼にご馳走してもらったんですが、『もし、時間があったらもう一軒いきませんか? 私の商社時代に同僚たちとよく使った店で、Dさんにも紹介したいです』と、彼の就活につけこんだ誘い方をしたんですね。案の定『御社の皆さんとの行きつけですか』と食いついてきました」

蒼井凜花
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官能作家・コラムニスト
CA、モデル、六本木のクラブママの経歴を持つ異色の官能作家。近著に「CA、モデル、六本木の高級クラブママを経た女流官能作家が教える、いつまでも魅力ある女性の秘密」(WAVE出版)、「女唇の伝言」(講談社文庫)。
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