「ご飯は簡単でいいよ」…夫の無神経発言にイラ立つ妻の本音

山崎世美子 男女問題研究家
更新日:2021-06-05 06:00
投稿日:2021-06-05 06:00
 男女問題研究家の山崎世美子(せみこ)です。コロナ渦の緊急事態宣言や蔓延防止措置などにより、「自宅で毎日食事をとることで、すれ違いだった夫婦が仲良くなった」という美談もある中、実際のところ「関係が破綻寸前」という夫婦も多いようです。
 コロナ終息を願い、以前の日常を取り戻したいという悲鳴は家庭内でも叫ばれています。今回は食事にまつわるブチ切れた妻たちのエピソードと、夫への対応について解説したいと思います。

「簡単にそうめんでいいよ」の発言にイラつく妻

簡単でいいよって言うなら自分で作ってほしい(写真:iStock)
簡単でいいよって言うなら自分で作ってほしい (写真:iStock)

 少し前にテレビの街頭インタビューで、「妻の手料理が、“唐揚げ”だったら手抜き」だと言った30代の男性がいました。しかも、妻が横にいるのにも関わらず……。ア然とする妻を気遣うことなく、唐揚げはジャンクフードだと言い切った夫。

 方々から「はあ? 唐揚げが手抜き? てめぇ作ってみろや!」など、怒りの声が噴きあがり、ネットは大炎上。その“手抜き発言”をした男性が特定されんばかりの勢いで、批判されていました。きっと、料理をしたことがない人なのでしょう。

 疲れて帰宅してきた妻に、「今日は“簡単”にそうめんでいいよ」と言う無神経な夫の多いこと。優しい気持ちで言っているつもりが、たび重なると妻の怒りを買います。

 もちろん、そうめんと出汁だけポンと出すなら腹も立ちません。怒る妻たちは、きちんとショウガやネギなどの薬味を用意したり、錦糸卵を作ったりしているのでしょう。そもそも簡単というなら、疲れていない人が作ってあげるべきでしょう。手料理に「簡単」という文言は不必要であり、まったく気遣いではありません。

「簡単でいいよ」という夫への対策

・本当に手抜きで作る。例えばカレーのルウと玉ねぎだけ。いっそレトルトカレー。
・文句を言われたなら、「簡単でいいって言った」ことを淡々と復唱してみる。
・疲れているのに「頑張らなきゃ」という気持ちが不満のタネを作るので、努力を怠ってみる。

私はコレで大皿盛りを辞めました

食事はそれぞれのプレートで(写真:iStock)
食事はそれぞれのプレートで (写真:iStock)

「私は主人も一緒に食事をする時は、大皿におかずを盛りつけないことにしました」そう言う30代公務員のA子さん。

「主人は私のことを考えずに食べるんです」と憎々しく話す内容。それは、肉ばかり先に食べてしまい、A子さんが食べる頃には野菜しか残っていないということです。

「主人がそんな感じなので、私は早食いになって太ってしまったんです。ビールなんて飲んでいると、メインがなくなっちゃいますから」

 おかずが無くなる!という危機感から防衛本能が働き、負けじと食べるスピードが速くなってしまったA子さん。楽しいはずの夕食タイムは、落ち着きがないものになったそうです。

 そんなある時、すき焼き鍋を作って食卓に出し、少し洗い場の片づけをしてからテーブルに着くと、ほとんどのお肉が食べられてしまう寸前だったことに気づきました。悔しさと情けなさで涙があふれて、感情が爆発したそうです。

「私のぶんまで食べないでっ!!」

 こんなことで涙する自分も卑しいのかと、とても辛い気持ちになられたそうです。いつの時代も食べ物の恨みは恐ろしい……。

大皿料理の配慮がない夫への対策

・洗い物が増えますが、大皿に盛ることを辞めて、それぞれのプレートで安心して食す。
・夫とまじめに今後の家族の食卓のあり方を、ディスカッションする。
・それでも実行できない場合は、たとえば餃子であれば「何個があなたのぶん」と具体的に分量を決める

食事ができてもすぐに来ない&食べないモタ夫

もう冷めちゃってるんですけど?(写真:iStock)
もう冷めちゃってるんですけど? (写真:iStock)

 温かいものは温かいうちに食べてもらいたい。一番美味しいベストな状態で出そうとする奥さまは、とても多いと思います。これも最大限の愛情表現ですね。しかし、「ご飯よ~」と呼べば、のそのそと今さらながらゆっくりとトイレに入り、長々と手を洗ったり、スマホを忘れて自室に戻ったり……、何かとモタモタとする夫って必ずいます。

 これも毎度やられると、奥様たちのお怒りを買うことになります。そんな夫たちの心理を聞いてみると、食事が楽しみでゆっくりと堪能したいから、態勢を整えるそうです。つまり、モタ夫の奥様たちはお料理上手だということでしょう。だからこそ、お料理の食べるタイミングを重視するのです。

すぐに食卓につかないモタ夫への対策

・「◯時◯分ごろに食事ができるから、トイレとか行って用意してね」と、あらかじめ伝えておく。
・「冷めたら、電子レンジでチンしてもらうからね~」ぐらいの気持ちで、普段の料理に気合いはいらない。
・麺類は早く食べ始めてもらいたい一品ですが、モタ夫は麺がのびても美味しいと思っていることを理解する。

まとめ

イライラするくらいなら手を抜こう!(写真:iStock)
イライラするくらいなら手を抜こう! (写真:iStock)

 料理を夫や家族のために頑張る妻ほど、このようなストレスを抱えやすいはずです。尽くす女性は、よほどの記念日でない限り、手料理を毎回一品少なく作る習慣にシフトするのもいいかもしれません。

「簡単でいい」と言われたら、マジで質素に作り上げていいんです。一生懸命作るからこそ、ストレスが芽生えている可能性があります。

山崎世美子
記事一覧
男女問題研究家
「平成の駆け込み寺」として、人間関係、男と女をテーマとし、さまざまな悩みを抱える相談者に的確なアドバイスを送り、心のケア・親身なカウンセリングで一躍人気者となる。TV、ラジオ、雑誌、さらに講演会などからも依頼が多数。いま最も注目されている専門家である。YouTube「せみこの恋愛大学」毎週水曜配信中。
公式HPブログInstagramTikTok

関連キーワード

ラブ 新着一覧


結婚に恋愛感情はいらない説を検証 家族愛のほうが大事?
 近年、「結婚に恋愛感情はいらない」といった考え方が広まりつつあります。特に、婚活中の女性からすると、紹介された男性に短...
恋バナ調査隊 2024-03-11 06:00 ラブ
私が48歳まで処女だったワケ。30代日本人女性の3人に1人が性体験なし
 はじめまして。今回、「コクハク」で「処女」に関するコラムを書かせていただくことになった、mirae.(みれ)と申します...
mirae.(みれ) 2024-03-11 06:00 ラブ
オンラインゲームは不倫の温床? 主婦が恋愛沼にハマるワケ
 近年、オンラインゲームがきっかけで、恋愛から不倫にハマる主婦が増えています。なぜ自宅でやるはずのオンラインゲームから、...
恋バナ調査隊 2024-03-10 06:00 ラブ
資産家なのに62歳まで独男のワケ 彼女からは別居婚を打診され五里霧中
「冷酷と激情のあいだvol.185〜女性編〜」では、付き合おうという話がないままに曖昧な関係が続いてきた62歳のトシオさ...
並木まき 2024-03-09 06:00 ラブ
62歳資産家からの求婚! もう結婚しないポリシーと打算で揺れるバツ1女
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2024-03-09 06:00 ラブ
【画像あり】大谷翔平の結婚で注目されたメジャーリーガーの美人妻たち
 2月29日、ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手(29)の電撃結婚発表は世界を驚かせ、興奮冷めやらぬ様子が続いている...
2024-03-08 06:00 ラブ
現役ネトナン師が激白!ネットナンパのシビアな世界と人妻攻略マニュアル
 皆さんは「ネトナン師」なるものをご存じだろうか?  端的に言うと、ネット上のナンパ師だ。  近年の男女の出...
蒼井凜花 2024-03-15 10:17 ラブ
なんでも納豆がけって…夫が「バカ舌」すぎて料理作りたくない!
 家族のために手間暇かけたり、健康を考えて薄味に仕上げた料理も、夫の舌がバカ舌だと作る気がなくなりますよね(笑)。  ...
恋バナ調査隊 2024-03-08 06:00 ラブ
アラフォーが20歳年下と恋愛できるの? 占い師3人に聞いてみると…
 年下男性と恋愛する年上女性はかなり増えてきましたが、10歳以上の年の差となるとまだまだ少数派。  今回は20代男子に...
内藤みか 2024-03-07 06:00 ラブ
サバ読みした年齢で結婚は可能? いやいや、ちゃんと説明を
 大好きな彼に嫌われるのが怖くて、年齢をサバ読みしたまま付き合っているカップルたち。  でも、望んだはずの結婚の話が出...
恋バナ調査隊 2024-03-07 06:00 ラブ
今度こそダメ男に見切りをつける!事前に見抜くポイントとタイミングは?
 素敵な男性がたくさんいる一方で、女性を不幸にするダメ男もいます。でも、ダメ男の多くは、甘い言葉と巧みな会話術で女性がハ...
恋バナ調査隊 2024-03-06 06:00 ラブ
独身だと同窓会参加は気が重い? 40代の結婚は旧友がおすすめな理由3つ
 かつて苦楽を共にした仲間と再会できる「同窓会」。旧友の今を知れる楽しさもありますが、40代を過ぎても独身の人にとっては...
恋バナ調査隊 2024-03-05 06:00 ラブ
「不倫の第一歩」突然の雨、幼稚園、職場…当事者たちが振り返る瞬間5つ
 いけない恋愛だと分かっていながらも不倫に足を踏み入れてしまう男女。そもそもの出会いやきっかけはなんなのでしょうか? 不...
恋バナ調査隊 2024-03-04 06:00 ラブ
彼の“最初で最後の女”になれる♡ 結婚相手に「童貞クン」を選ぶメリット
 彼氏が童貞だと知ったらあなたはどう思いますか?「女性に慣れていないから不安」「今までの反動で結婚してから浮気しそう」な...
恋バナ調査隊 2024-03-02 06:00 ラブ
「良好だけど円満ではない」冷え切っていても妻を抱く48歳男の虚無感
「冷酷と激情のあいだvol.184〜女性編〜」では、結婚8年目を迎えた夫が「40代の女性は性欲が旺盛」と思い込んでいるこ...
並木まき 2024-03-02 06:00 ラブ
私は家政婦兼風俗嬢?「40女は性欲旺盛」を信じる夫に疲れた43歳女性
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2024-03-02 06:00 ラブ