アラフォー妻の告白「既婚者合コン」で夫以外の男性に……#2

蒼井凜花 官能作家・コラムニスト
更新日:2021-06-04 06:00
投稿日:2021-06-04 06:00
 知人女性に、「夫はもう自分を女として見てくれず、セックスレス」との悩みを打ち明けたI子さん(42歳・ウォーキング講師・子供なし)は、「既婚者合コン」に初参加することになった。自己紹介タイムこそ緊張したものの、フリータイムでは、明朗でトーク上手な銀行マン・Aさん(48歳)と意気投合。夫はもう言ってくれない「キレイだ」「セクシーだ」などの甘い言葉に、心ときめくひと時を過ごすことができた。パーティーの帰り際、I子さんは彼に「二人きりで呑みませんか?」と誘われて……。
 一回目はコチラ

知人女性からの衝撃的なLINE

あからさまな文面に驚愕(写真:iStock)
あからさまな文面に驚愕 (写真:iStock)

――フリータイムで盛りあがったAさんからのお誘い。その後をお聞かせください。

「はい、彼に『一時間……いや、三十分だけでもいいから、話したい』と言われて、近くのカウンタバーに行きました。時刻は二十二時。

 夫には『夜の部のウォーキングレッスンの生徒さんたちと、少しだけお茶して帰ります』とメールを送り、三十分だけ話そうということになったんです。Aさんには、パーティー中から好意を寄せられて、いい気分になっていたのですが、バーでも『I子さんを独り占めできて幸せです』なんて言われて……。さらに、ときめいちゃいましたね。

 銀縁メガネが似合うクールさと、時おり見せる『大人の男の無邪気な笑顔』に魅せられて……。だから、カウンターでさりげなく腰を抱かれた時も、拒みませんでした」

――続けてください

「あまり時間がなかったので、まずはLINEの交換をしました。そして、互いの家庭のことを話しました。

 私は『夫とはまあまあ仲良しですが、子供もいなくて、これから作る予定もない。そもそも、もう女として見られていない』旨を正直に告げました。

 Aさんは『僕の家は高2の娘がいるけれど、女房と娘の仲が良くて、男の僕だけのけものですよ』なんて笑っていましたね。

 私が『素敵な旦那さまとパパがいらして、ご家族は幸せですね』と言うと、Aさんは私の目をまっすぐに見ながら『娘は可愛いけれど、妻とはもう家族ですよ。お互いを異性として意識していた時期は、とっくに終わっています』と言われて……。私、返答に困りました。

 その時、私のLINEの着信音が鳴ったんです。見れば、既婚者合コンに誘ってくれた知人女性でした。Aさんに『すみません』とひとこと詫びてから、内容を読んで驚きました。

『今日はありがとう。こっちはラブホでエッチ中。彼、今シャワーなの♡ 既婚者合コン参加者はエッチ目的の男女が多いから、I子さんもどんどん楽しんで、素敵なセカンドパートナーを探してね♡』というあからさまな文面で、ギョッとしました」

出会いから2週間後再び…

黒のシルクの下着で(写真:iStock)
黒のシルクの下着で (写真:iStock)

――セカンドパートナー……ですか?

「はい、ものは言いようですね。要するに、家庭ではすでに『家族愛』になってしまった男女が、再び男と女に戻ってお互いを求める出会いの場でもあったんです」

――そんな現状が……

「もちろん、単に日常を忘れて異性と交流を深めたい人もいるかもしれません。ただ、Aさんも私も初参加でしたが、すでにこうして「非日常」を楽しんでいる。横に座る相手と今後どうなっていくのかドキドキしている……それが、いずれセックスする仲になっても、自然なことだと思えてしまって……。

 その後、Aさんとはバーを出たのですが、帰り際に抱き寄せらせ、キスされました」

――続けてください

「すごく嬉しかったです。帰りの電車で、いくども彼とのキスを反芻しました。柔らかな唇や、少しだけ髭がチクチクする感触を思い出すと、胸が高鳴ってしまって……。

 彼と再び逢うことになったのは、それから二週間後です。汐留にある高級ホテルの一室をリザーブしてくれて――。私は出かけるときに念入りにシャワーを浴びて、彼に脱がされるであろうシルクの黒いランジェリーを身に着けました。

 洋服は、下着に合わせた黒のシックなワンピース。

 すでに体は火照っていましたよ。四十二歳の体を見られてガッカリされないか、すごく心配でしたが、彼に抱かれる期待のほうが勝りましたね」

蒼井凜花
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官能作家・コラムニスト
CA、モデル、六本木のクラブママの経歴を持つ異色の官能作家。近著に「CA、モデル、六本木の高級クラブママを経た女流官能作家が教える、いつまでも魅力ある女性の秘密」(WAVE出版)、「女唇の伝言」(講談社文庫)。
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