「シングルマザー」はかわいそう? 世間は意外に優しかった

孔井嘉乃 作詞作曲家・ライター
更新日:2021-09-28 06:00
投稿日:2021-09-28 06:00
 はじめまして。シングルマザー3年目の孔井嘉乃です。私には、6歳になる息子がいます。
 家庭の事情はそれぞれあって、離婚に至った経緯なんて誰とも分かり合えません。でも、「シングルマザー」になった女性に共通する思いは、きっとあると思います。
 まだまだシンママ歴が浅い私ですが、日々の中で感じていること、自分の中で消化できたこと、解決していないこと、そんなことをこの連載「シングルマザーもいいじゃない」で、綴りたいと思います。

シングルマザーがぜんぜん周りにいない現実

イラスト:こばやしまー
イラスト:こばやしまー

 3組に1組が離婚しているといわれる今の日本。これからシングルマザーになろうとする女性にとって、「離婚してもがんばっている女性はたくさんいる!」と勇気づけられるデータかもしれません。でも、これは子供を持たないケースももちろん含まれています。

 実際はというと、シングルマザーの割合は5,300万世帯のうち75万世帯。わずか1.42%だけ。(参考:2015年国勢調査)

 周りを見渡しても、ぜんぜんいないことにも納得。公にしていないママもいるとは思いますが、少なくとも、息子が通う幼稚園にはひとりもいません。

「シングルマザー」はかわいそう?

かわいそうかどうかは本人たちにしかわからない(写真:iStock)
かわいそうかどうかは本人たちにしかわからない (写真:iStock)

「シングルマザーの家庭」と聞くと、「かわいそう」というイメージを持つ人は少なくありません。実は長年、私もそんなふうに思ってきました。

 きっとそれは、ママと子供だけの生活を想像した時、「寂しそう」「お金がなさそう」「ママが仕事であまり構ってあげられないんだろうな」など、ネガティブなイメージが先行するから。

 でも本当にかわいそうかどうかは、シングルマザーを経験した女性、そして、その子供にしかわからないのです。

シングルマザーになるという葛藤

息子を思い悩んだけれど…(写真:iStock)
息子を思い悩んだけれど… (写真:iStock)

 離婚を考えた時、一番に考えたのはやっぱり息子のことです。無垢な笑顔を見るたび、「パパがいない家庭にしてしまっていいのだろうか」「学校で偏見を持たれたらどうしよう」と心配は尽きません。ただただ毎日、悪い想像をして、胸が痛くなりっぱなし。

 子供を理由に離婚を踏みとどまってきた母親は、おそらくごまんといるのでしょう。ただ、私は踏みとどまることができませんでした。

 息子のことを世界一幸せにしたくても、自分が心から笑えなければ意味がありませんから!

孔井嘉乃
記事一覧
作詞作曲家・ライター
3歳からピアノを始め、現在は作詞作曲家&シンガーソングライターとして活動中。2014年からウェブライターとしての活動を開始。得意ジャンルは美容、恋愛、ライフスタイル。コスメコンシェルジュ、日本化粧品検定1級、ベビーマッサージ資格、乳児心理+児童心理資格取得。
2016年、ママユニット「mamakanon」を結成。活動5年目にして、YouTube再生回数1,200万回達成。2020年、フレンチシンガーバイオリニストソングライターとのDuo「ellipsis」を結成。両者の絶対音感を活かしてカバー演奏などを行う。
1児のママ。特技は早起き。ウィスキーが好き。

◇孔井嘉乃公式サイトmamakanon公式 YouTubeチャンネルellipsis公式 YouTubeチャンネル

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


既婚の女友達「37のおばさん」マウント&失礼の破壊力…少し気遣って。
 天然で言っているのか、それとも意味を持たせて言っているのか分からない“失礼なLINE”が送られてきた経験はありませんか...
うるさーい! 兄弟喧嘩にキレる前にママにできる対処法3つ
 子育て中に親を悩ませるのが「兄弟喧嘩」です。仲良い時があると思ったら、数分後には取っ組み合いの喧嘩をしている…。ただで...
同棲する男の熱愛報道 週刊誌へのタレ込みを画策する裏切られたワタシ
 34歳の真弓は若手映画監督のマサキ(34)と交際している派遣社員。交際は10年以上、マサキとの結婚を夢見ている真弓だが...
玄関に女性ものの靴…交際12年、男に尽くし続けた34歳派遣社員の悲劇
 34歳の真弓は若手映画監督のマサキ(34)と交際している派遣社員。交際は10年以上、マサキとの結婚を夢見ている真弓だが...
有名人と同棲する“一般女性”の打算。彼を支える健気なワタシの結婚は?
 久我真弓はひとりベッドに潜り、寝室で恋人を待っていた。  空気も冷たい午前0時。惰性で続けていたスマホゲームのレ...
地味に増加中?メンズカット女子に見る、トレンドなき時代のファッション
 コミックや書籍など数々の表紙デザインを手がけてきた元・装丁デザイナーの山口明さん(63)。多忙な現役時代を経て、56歳...
あなただけじゃない!40代女性フルタイム会社員がきつい訳&対処法3つ
 40代女性は、仕事や家事、育児など人生でとても忙しい時期を迎えていると言えます。また、家や車の購入など、大きな出費も多...
「みんな好き」と言っていた子が突然「順位」を付け始めた
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
まるで産毛みたい!ほわほわなプリティ“たまたま”が愛おしい
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
スマホゲーム、やめたい!お金と時間の無駄遣いに決別するために試すこと
 スマホゲームって、ちょっとした待ちや、トイレの間など隙あらばついつい触ってしまいますよね。  しかも、やり出して気が...
青色の花が流行中!「#卒業式サプライズ」を彩る花束の話
 3月しょっぱなから全国的に卒業式シーズンに突入。テレビの情報番組ではSNSなどで「#卒業サプライズ」と称して卒業生や恋...
女友達「睡眠2時間、起きっぱなし」ってやっぱり仕事やってるアピかな?
 本当に仕事ができる人は効率よく仕事をし、遊びも睡眠もきちんと時間を確保する余裕のある人が多いですよね。  一方、...
アラフォーになっても親と喧嘩…実は根が深い? 4大原因とトラブル回避術
 思春期にありがちな親との喧嘩。実は、思春期だけでなく、アラフォーになってもまた別の原因で親と喧嘩する人が増えてきます。...
つらい花粉症をマシにする香りは?調香師厳選、4つのフェロモンタイプ別
 春が近づくこの時期は、花粉のアレルギー症状に悩まされる人も多いのでは? お出かけしたくても気分がのらず、フェロモンも女...
清水ミチコさんしみじみ 愛猫と“テレパシー”した黒柳徹子さんはさすが
 わが家の猫はアビシニアンのアケビ♀と、三毛のチビ♀。アケビは「アビ」と呼ばれてみんなからかわいがられましたが、昨年16...