「引き寄せの法則」が理想の結婚につながらない不都合な真実

しめサバ子 マルチポテンシャライトライター
更新日:2019-05-10 06:00
投稿日:2019-05-10 06:00
多くの女性は「引き寄せの法則」が大好き(写真:iStock)
多くの女性は「引き寄せの法則」が大好き (写真:iStock)

「引き寄せの法則」――。それは、自分の思考やあり方を変えることによって“望ましい現実”を引き寄せようとするもの。ナポレオン・ヒルの著書「思考は現実化する」から派生した成功法則のひとつと言われています。

 多くの女性はこの引き寄せの法則が大好き。私の周りにも「引き寄せの法則」信者は数多くいらっしゃいます。

 理想の自分になりたい!だけではなく、理想の結婚相手や彼氏も引き寄せの法則でGetしたい!そんな思いを抱きながら引き寄せの法則を実践してる方は結構いらっしゃるのではないでしょうか?

 しかしながら、この引き寄せの法則、あまりに行きすぎると逆効果になってしまうことが最近の研究で明らかにされました。今回はそんな「本当は怖い、引き寄せの法則」について解説させていただきます。

人間の脳は簡単に勘違いします

「成功した自分」の想像には“落とし穴”も(写真:iStock)
「成功した自分」の想像には“落とし穴”も (写真:iStock)

 引き寄せの法則では、「成功した自分」すなわち、理想の夫や彼氏を手に入れて、幸せに過ごす自分をイメージすることが提案されています。しかしながら、これには落とし穴が。

 米国の心理学教授ガブリエル・エッティゲンの著書「成功するには ポジティブ思考を捨てなさい 願望を実行計画に変えるWOOPの法則」によれば、人間の脳は「ポジティブなイメージ」を持ちすぎるとそこで満足してしまい、実際に行動を起こす力が弱くなってしまう、という実験結果が出たといいます。

 例えば、ダイエット後に痩せたポジティブな姿を思い描いた女性は、ネガティブなイメージを思い浮かべた女性に比べ、ダイエットの成功率が落ちてしまうという結果に!?

なぜ、引き寄せられない結果に?

「引き寄せの法則」を信じるあまり、現実を直視しにくくなってる?(写真:iStock)
「引き寄せの法則」を信じるあまり、現実を直視しにくくなってる? (写真:iStock)

 さて、こうしたことがなぜ起こってしまうのでしょうか?

 それは、実際に何かをやろうと思って行動に移すと、多くの場合は「何らかの障害」が生じるからです。

 恋愛においては、「彼にはほかにも気になる女性がいそう」「デートの日程がなかなか合わない」などといった障害ですんね。

 え、そんな障害くらい何とでもなるじゃない?と思うかもしれませんが、「引き寄せ」しすぎてしまっていると、これが裏目に。

 というのも、「引き寄せの法則」でポジティブなイメージを思い描いていた場合、脳がその「気持ちよさ」という報酬を得てしまっているため、障害に立ち向かおう、解決しよう、という動機付けがされにくくなってしまうのです。

 こういう時は、「私もそれほど彼のこと好きなわけじゃないし……」「今は仕事に集中する時期だからご縁がなかったのね」と自分が納得しやすい結論を導き出してしまい、結果として恋愛がうまくいかない、ということになってしまいます。

引き寄せた機会を活かすためには「計画」が大事

「計画」を文章に残してみては?(写真:iStock)
「計画」を文章に残してみては? (写真:iStock)

 つまり、引き寄せの法則では、「どういう成果を得たいか」という目的の設定ができても、それを達成するために生じるであろう「障害」について事前に考えていません。

 そのため、障害に対応できずに、「お付き合い」や「結婚」というゴールにたどり着けないのです。

 これを克服するためには、ズバリ「計画」を立てることです。例えば、恋愛で事前に発生するであろう障害を想像し、そういう障害が起こった時にはこうしようと頭の中で考えておくだけで、達成率が大幅に向上するのです。

・彼とあまり会えない → 帰りが遅ければうちに泊まってもらおう
・私服がダサい → 一緒に買い物に行って選んであげよう

 などと考えておくだけでも、恋と結婚はきっとうまく行くはず!

 これ、ちゃんとした実験によるもので、世界最強のアメリカ特殊部隊でも取り入られている方法なので、その効果は折り紙付き。こちら、「WOOPの法則」(Wish(願望)、Outcome(成果)、Obstacle(障害)、Plan(計画)の4つの頭文字)と呼ばれるものです。

 引き寄せの法則だけはなく、WOOPの法則も使いこなして、あなたの理想の結婚を手に入れてくださいね!

しめサバ子
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主に恋愛・性に絡むネタを執筆。ライター業以外にも法務や税務、イベント企画、プログラミング、起業、ひいては寿司を握るなど、興味を持ったことに手当たり次第に挑む。休日はシメサバ作りをこよなく愛する。
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