新たなモテ男?本当はダメじゃない“ファッションダメ男”とは

しめサバ子 マルチポテンシャライトライター
更新日:2019-07-20 06:00
投稿日:2019-07-20 06:00
バリキャリ女性の増加がダメ男ブームを生んだ?(写真:iStock)
バリキャリ女性の増加がダメ男ブームを生んだ? (写真:iStock)

 時代は今、空前絶後の「ダメ男」ブームです!

 バリキャリ女性が増えて十分な収入がある自立した女子が増えてきていることもあると思いますが、一方で「意識高い系男子」への疲れも背景にあるのではないでしょうか?

 意識高い系男子、まぁ一緒にいて疲れますよね? 人からどう見られるかを常に気にしていたり、自分が結果を出すと謎のマウンティングを仕掛けてきたり。

 そうなると、ダメ男はありのままの自分を受け入れている感が素敵! 一緒にいて楽! 逆に人間力高そう! といった「逆に!」ベクトルが働き、ダメ男の価値が相対的に上昇しているのです。

 そこで、ダメ男好き女性に聞いてみたダメ男のメリットや、最近新たに登場した「ファッションダメ男」についてご紹介いたしましょう。

そもそも、ダメ男の魅力とは?

ダメ男は甘え上手(写真:iStock)
ダメ男は甘え上手 (写真:iStock)

その1. 元来のスペックが高いイケメンが腐ったパターン

 ダメ男系によくいるのが、元来はジャニーズでもいけるんじゃない?というくらいの顔面スペックを誇った男子。あまり努力をしないか、努力の方向を大幅に間違えた結果、ダメ男になってしまったパターンです。

 したがって、顔の造形だけ見れば、かなりの高スペック!

「自分で稼げるようになったし、イケメンならそれで十分!」と開き直ったバリキャリ女子が、もはやペット感覚で飼育することがあるようです。

 また、意外と学歴が高いパターンもあるので、そうした点もダメ男コレクターの所有欲をくすぐるポイントなのでしょう

その2. キャラ崩壊の甘え上手

 ダメ男は、甘え上手。犬でいうと、完全におなかを上にするタイプ。基本的に外面が良いため、最初に会った時の印象とは全く違う甘えっぷりに、「私には素の自分を見せてくれている」と、プライドの高いバリキャリ女子の心をくすぐりがち。

 通常であれば気持ちの悪い赤ちゃん言葉も、イケメンであればなぜか許せてしまうようです。

 ただし、イケメンに限る――。ここでも健在です。

その3. ギャップ演出力が高い

 ダメ男に共通するスキルとしてあるのが、ずばりギャップ演出力です。

 基本的に人間性はクズなのに、「優しさ」とか「気配り」などで、いいタイミングでヒットを打つのに長けています。空気を読むのがうまいのでしょう。

 例えば、仕事でトラブルがあって疲れて帰ってきたときに限って、ちゃんと部屋を掃除して待っていてくれたり、風邪を引いた時には看病してくれたり。普段ダメな分、いざというところでちゃんとポイントをとってくるのです。

 これは“沼力”が高いですよね。ハマったら抜け出せなくなりそうです。

その4. マイナスからのスタートだからこれ以上は落ちない

 ダメ男は、ゼロではありません。マイナスです。どうやら人間というのは、一度マイナスになると、ある種の開き直りができてしまうようです。例えば、借金って一度するまでは躊躇するんですが、一回してしまうと抵抗感がかなり下がってしまうんですよね。

 これと同じ作用がダメ男にはあり、一度受け入れてしまうと、「マイナスからのスタートだったらこれ以上落ちることないし、上がるだけだよね!」と、なぜかポジティブな気持ちに。

 人間の感情、不思議です。

ファッションダメ男で新たなダメ男ブーム到来

ファッションダメ男の得意技「期待値のコントロール」(写真:iStock)
ファッションダメ男の得意技「期待値のコントロール」 (写真:iStock)

 さて、そんなダメ男ですが、最近は“新種”として、本当は全然ダメじゃないのに、ダメ男ブランディングをするファッションダメ男がSNSには登場してきました。

 実はやり手なのに、実作業が苦手とかコミュ障をアピールする起業家も多いですし、なぜか「俺はADHD(注意欠陥・多動性障害)だからさー」という申告も、何やらかっこいい風な自己主張に使われています。

 何かをおごられたり、何もしないといった行為も、ダメ感をスマートに表す表現手段として活用されたりもしますよね。

 さて、こうしたファッションダメ男がやっていることは、ズバリ「期待値のコントロール」です。

 期待値は上げすぎると人はガッカリしやすくなるもの。逆に下げすぎると興味を失われてしまいますよね。ファッションダメ男は、この期待値コントロールが絶妙に上手な皆さんなのです。

「リバウンドを制するものはゲームを制する」のごとく、「期待値を制するものは恋愛を制する」のです。

しめサバ子
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主に恋愛・性に絡むネタを執筆。ライター業以外にも法務や税務、イベント企画、プログラミング、起業、ひいては寿司を握るなど、興味を持ったことに手当たり次第に挑む。休日はシメサバ作りをこよなく愛する。
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