紅白出演をソデにした旧ジャニーズ痛恨の“判断ミス”…NHKに出たい若手タレントが大量退所危機

更新日:2024-12-07 17:03
投稿日:2024-12-07 17:00

 大みそかに放送される「第75回紅白歌合戦」をめぐって、最終的にNHKに対し三くだり半を突き付ける形になったSTARTO ENTERTAINMENT(旧ジャニーズ=スタート社)が今になって頭を抱えているという。今後しばらくは音楽番組だけでなくドラマや情報番組、バラエティー番組にいたるまで、NHKのコンテンツに出演できる可能性を自ら潰してしまったからだ。

 今回、スタート社がNHK紅白の出演を辞退した理由は2つある。民放キー局関係者の話。

「一つは紅白出場歌手発表直前に、NHKスペシャルで、故ジャニー喜多川氏の性加害問題をダメ押しで検証したこと。もう一つは出演オファーされたグループがSnow Manだけだったことです。社内協議した結果、スケジュール調整とメンバーの意向ということを表向きの理由として断ったともっぱらです」

 スタート社の出場固辞に対し、驚きと怒りをあらわにしたのがNHKの紅白担当者や調整に動いた編成関係者だったという。NHK関係者はこう話す。

「そもそもSnow Manだけでも上層部に認めさせることは至難の業だった。事は犯罪史上、世界でも例を見ない悪質な性加害事件です。NHKスペシャルは公共放送としてのみそぎです。それをあれこれ言われる筋合いはないわけですよ」

 今回の一件はスタート社の今後に想像以上に影響を与えることになるという。

「音楽番組はしばらくないですよ。ドラマなどのオファーも激減する」(前出のNHK関係者)

 こうしたNHKサイドの動きに対し、敏感に反応するとみられているのがスタート社に所属するタレントたちだ。今後、昨年とは別の意味で大量離脱の可能性があるという。

「テレビ不況といわれる今、潤沢な制作費があり、ギャラをしっかり支払ってくれるのはNHKだけです。NHKのギャラが安いといわれたのは昔の話です。今や地上波やBSプレミアム、さらにNHKプラスなどの配信料も加わるため民放局よりギャラは多くなります。スタート社の若手は、なんだかんだ言ってNHKのドラマやバラエティー番組に出演したい。スタート社にいるとそれが不可能だとわかれば離脱が相次ぐでしょう。これはスタート社の判断ミスだと思いますね」(前出の民放キー局関係者)

 性加害問題がクローズアップされた昨年は、嵐の二宮和也が10月24日、生田斗真が11月20日、岡田准一が11月30日、風間俊介が12月31日と連続退社。今年に入ってからは堂本剛が3月31日に、そして松本潤が5月30日に退所した。

 さらにここへ来て、今回の紅白出場辞退騒動である。“気に食わないことがあるとタレントを引き揚げる”という旧ジャニーズ事務所さながらの時代錯誤的なタレント管理を続けていたら、スタート社に残る意味はなくなったと判断するタレントたちからも三くだり半を突き付けられるだろう。

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