「もしかしたら卵巣は…」退院前に主治医が放った衝撃の一言

コクリコ 編集者
更新日:2019-12-03 02:52
投稿日:2019-11-05 06:00
 私は42歳で子宮頸部腺がんステージ1Bを宣告された未婚女性、がんサバイバー2年生です(進級しました!)。がん告知はひとりで受けました。誰にも頼れず、心の内側にずっと不安を抱えながらがんと闘うのはとてもつらいこと。なぜ私が……と思う気持ちと向き合って、そして不確かな情報に惑わされないように、私の体験がお役に立てれば幸いです。

便秘は大敵 腸閉塞を意識した食事は一生続く

私の経験が…(写真:iStock)
私の経験が… (写真:iStock)

【Note.26】

 イレウス管を抜いて、口から食事が摂れるようになったのでようやく点滴ともお別れです。もう点滴を刺すところもないくらい、腕がぼろぼろになっていました。

 その後、イレウス患者向けの食事指導を受けました。イレウス(腸閉塞)は一度なると繰り返すこともあるそうで、便秘は大敵。そしてこの先半年間は食事に気を付けなければならず、できれば生涯に渡って気を付けるように、とのこと。

しいたけ1枚で再発の可能性も

 繊維質、辛いもの、消化が悪いものは再発を招く恐れがあるので控えるように言われました。この先3カ月間の私の食事は、米、パン、うどん、チーズ、ささみ、豚ヒレ、卵、じゃがいも、にんじんがメイン。指できゅっとつまむとつぶれるくらいやわらかく煮て食べるようにとのことです。ブログなどでは小さなしいたけ1枚で再発した人もいるとかで……なんという試練。

 食べられるようになったのは嬉しいけど、揚げ物も好きだし、さつまいもやごぼうも好きだし、こんにゃくやもずくも食べたい……。そう思うと、食事の楽しみを奪われてしまったと悲しくなりました。

 同じ病棟でイレウス管をしている患者さんはひとりしか見ていないし、その方は大腸がんの方でした。

 なんで私だけ?

「もしかしたら、術後の食事の開始が早すぎたのかもしれない。それに8時間を超える大きな手術をした後に出す食事としては内容も重すぎたかもしれないねぇ。コクリコさんをきっかけに食事を変えるかもしれないよ」とは、主治医のT先生。

 ええええ、もっと早く変えておいてくださいよ……。でもこうして私の体験で、この先誰かが腸閉塞を回避できているかもしれません。

コクリコ
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実用書の編集者(社畜)。アラフォー未婚のがんサバイバー2年生(進級しました!)。2018年、子宮頸がんにて広汎子宮全摘出術を受ける。現在ホルモン補充療法をしながら経過観察中。SNSをパトロールするのが趣味。“Twitter探偵”とも呼ばれる。でも幸せになりたい。

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