「この結婚は失敗…」コロナを機に別居に踏み切った妻の主張

並木まき ライター・エディター
更新日:2020-06-06 06:28
投稿日:2020-06-06 06:00
 男女の関係では、交際相手や配偶者の言動に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人差があります。ひとつの出来事への解釈や目的が、男性と女性では異なる場合もしばしば。関係の終わらせ方についても、思惑が大きく異なる場合も少なくありません。
 魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様分析を得意とする並木まきが、コロナ禍において混乱している夫婦の話から、ついに別居に踏み切った妻の言い分をお届けします。

バリキャリ妻が結婚した理由は…

やさしい人柄に惹かれたけれど(写真:iStock)
やさしい人柄に惹かれたけれど (写真:iStock)

 Kさんは40代前半。結婚3年目で子どもはいません。いわゆるバリキャリの女性で、同世代の女性と比較して、高収入かつ社会的なステータスも高めです。そんなKさんの夫であるOさんは、3歳年上ながらゆるキャラのような癒しタイプ。仕事はしているものの、高収入ではなく真面目な性格が取り柄だと言います。

「Oとは、よく行くレストランで知り合いました。お互いに常連で何度か顔を合わせるうちに親しくなり、そのうちにOから告白されて付き合うことになりました。ちょうどその頃、私は彼氏と別れたばかりで心が疲れきっていたので、癒しキャラであるOの素朴なところに惹かれたんだと思います。自分で言うのもなんですけど、Oの私へのハマりっぷりは尋常じゃなく、交際を始めてすぐに私の家に入り浸り、事実上の同棲生活に。しかも最初からしつこく『結婚したい』と言われていました」

 直前の恋愛でひどい目に遭い「もう男はこりごり」と思っていたKさんでしたが、Oさんのやさしい人柄に触れているうちに「結婚してもいいかな」と思うようになったと言います。

「こんな私に、ここまで熱心に『結婚したい』って言ってくれる男性って、そうそう出会わないんじゃないかなって思ったのも、結婚に踏み切った理由です。正直、Oの収入は私の半分程度だし、年上だけど人生経験も私より浅いように感じていましたが、既婚の友人たちからは『結婚生活は長距離マラソンのようなもの』と聞いていたので、刺激よりも癒しを優先しました」

この結婚は失敗だったかもしれない

だんだん毎日の生活がストレスに(写真:iStock)
だんだん毎日の生活がストレスに (写真:iStock)

 そして実際に結婚してみてからも数ヶ月は、それなりに楽しい毎日を送っていたそう。しかし半年ほど過ぎたころからKさんは密かに「この結婚は失敗だったかもしれない」と考えるようになったと言います。

「ゆるキャラと言えば聞こえはいいけれど、結局、夫は家ではぼーっとしているだけ。言い方は悪いけれど、何もせずにただ“空気を吸っているだけ”って感じなんです。半同棲だったころはもうちょっと動いていたので、結婚して半年経って彼の本性が見えてきました。

 家事分担を決めても『やる』と言いつつ一向にやらないか、やっても“やっつけ仕事”でいい加減すぎて、私があとでやり直すハメに。掃除も洗い物も洗濯も、全部がいい加減すぎて清潔感のカケラもないのです。何度か彼に改善するよう話しましたが『うん』と言いつつ、まったく改善の見込みもなく……。だんだんと、そんな夫との生活がストレスにしか感じなくなりました」

 結婚生活が2年目を終えるころにも、まったく改善しないどころか、むしろ夫の“ぼーっとしているだけ”の態度は悪化する一方。次第にKさんは「家計にも家庭運営にも貢献していない夫ってどうなんだろう」と考え出したと言います。

並木まき
記事一覧
ライター・エディター
元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)の肩書きを有する。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。
Instagram公式HP

日刊ゲンダイ掲載「あの人は今」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/277865

関連キーワード

ラブ 新着一覧


2年前の48歳まで処女として過ごした“こじらせ恋愛観”の根源
 パートナーなしの50歳独女ライター、mirae.(みれ)です。2年前の48歳まで性体験がなかったよもやま話を綴っていま...
mirae.(みれ) 2024-04-08 06:00 ラブ
課長「なにが楽しみで会社に?」の業務LINEで崩壊!不倫きっかけは些細
 不倫カップルがいつどうやって一線を越えたのか気になりませんか? 「ダメだ」と分かっている中、なにがきっかけで盛り上がっ...
恋バナ調査隊 2024-04-07 06:00 ラブ
処女バレは絶対回避!必死過ぎる見栄を張ったあの頃の私たち
 女性なら共感すること間違いなし! 今回は、女性が処女バレしないように見栄を張るときの、あるあるエピソードを紹介します。...
恋バナ調査隊 2024-04-06 06:00 ラブ
モラハラ夫って本気ですか? 再婚妻の態度に我こそ被害者だと主張する男
「冷酷と激情のあいだvol.189〜女性編〜」では、新婚1年にして、すでに夫との離婚を真剣に考えている42歳の美香さん(...
並木まき 2024-04-06 06:00 ラブ
「夜のアッチも前妻と比較され…」再婚1年で離婚を覚悟した42歳女性
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2024-04-06 06:00 ラブ
どこぞの殿様ですか? 出張の準備くらい自分でやって!ダメ夫LINE3発
 夫に対して「子どもより手がかかるわ…」とイラッとした経験はありませんか?  今回は「それくらい自分でやってよ!」...
恋バナ調査隊 2024-04-06 06:00 ラブ
山田裕貴の妻・西野七瀬の“それ”が話題に…夫婦の呼び方は心の声ダダ漏れ
 先月31日に元乃木坂46で女優の西野七瀬(29)との結婚を発表した俳優の山田裕貴(33)。4月3日放送の「めざましテレ...
自分の気持ちを言わない夫にイライラする!…の前に本音を探ってみて
 自分の気持ちを言わない夫にイライラした経験はありませんか? ただ、夫は“言わない”のではなく“言えない”のかもしれませ...
恋バナ調査隊 2024-04-05 06:00 ラブ
ずばり既婚者同士の「好きのサイン」とは? 両想いの禁断の扉の先へ…
「不倫はダメ」と分かっていても、既婚者同士惹かれ合う場合もあるでしょう。でも独身同士とは違い、好意を伝え合うのは難しいで...
恋バナ調査隊 2024-04-05 06:00 ラブ
投資0円!達人伝授の一目惚れさせるテク、男の恋心に火を点けるのは簡単
 一目惚れを味わった時は、運命を感じてドキドキしたりしますよね。実は世の中には、一目惚れ状態をワザと作り、男に一目惚れさ...
内藤みか 2024-04-04 06:00 ラブ
どちらも不倫している夫婦あるある4選 似た者同士ってこと?
 お互いに永遠の愛を誓い合った夫婦。でも、歳を重ねていくうちに夫婦どちらも不倫をするようになってしまうケースは珍しくあり...
恋バナ調査隊 2024-04-03 06:00 ラブ
男友達をセフレにしたらどうなる? 5人の女が選んだそれぞれのカタチ
 男友達をセフレにしようか迷っている女性はいませんか? 「彼氏はいらないけどセフレはほしい」と思っている人であれば特に、...
恋バナ調査隊 2024-04-02 06:00 ラブ
【貴女の度数は】出会いの季節、フェロモンジャッジで幸せを手繰り寄せる
 出会いが増える4月、初めて会う人に好印象を与えて「理想の自分」を演出してみませんか? 笑顔がかわいい愛され系、仕事がで...
太田奈月 2024-04-02 06:00 ラブ
「学生時代はモテたのに」私は終わった? 嘆く前に直視すべき5つの現実
「学生時代はモテたのに、今は全然男性から言い寄られないんだけど!?」とモヤモヤしている女性必見! 今回は、学生時代はモテ...
恋バナ調査隊 2024-04-01 06:00 ラブ
不倫男がやらかすうっかりミス5選 ゴムの使い回し、バレないと思った?
 今回は不倫をしている男性のよくあるうっかりミスを5つ、紹介します。「恋は盲目」なんて言葉の通り不倫をしている男性は盲目...
恋バナ調査隊 2024-04-01 06:00 ラブ
頼んでないのだが? 教えたがり夫へのホンネとケンカ回避術
 頼んだわけでもないのに、ドヤ顔で解説してくる「教えたがりの人」のまー多いこと。外では気にしなければ済む話ですが、夫が教...
恋バナ調査隊 2024-03-31 06:00 ラブ