幸せに正解はある?離婚して見つけた「自分だけの幸せ」とは

七味さや 漫画家・イラストレーター
更新日:2020-06-19 06:00
投稿日:2020-06-19 06:00
 幸せな人生って、どんな人生でしょう? 仲の良い家庭を築くこと、仕事で成功を収めること、たくさんの人に見守られながら大往生すること……それらすべてが叶った人生、憧れちゃいますよね。
 だけど、時としてそんなぼんやりとした「幸せ像」に振り回されてしまうこともあるかもしれません。この漫画の主人公・リコちゃんも、離婚して一般的な「幸せ」から遠ざかることに悩んでいるみたいですが……?

(漫画:七味さや)
(漫画:七味さや)

幸せの形は一つではない

 離婚は、一般的には「不幸」な出来事かもしれません。筆者も30歳で離婚しましたが、周りに離婚経験者がほとんどおらず、友人たちは出産ラッシュの真っ只中。当初は、“どうして自分だけ幸せと逆行してるんだろう……”と惨めな気持ちでいっぱいでした。

 今思えば幸せになるために離婚したはずなのですが、渦中にいるとどうしても視野が狭くなってしまいます。

 けれども、離婚を経て感じたのは他人の決めた幸せ像に振り回される必要はないということです。

 最も大切にしていたはずの家庭を失った私は、漫画で食べていくという夢が生きていくための唯一の希望となりました。離婚後は家事の負担も減り、自分の夢のために割ける時間が圧倒的に増えました。そうしてようやく、「これはこれで幸せだな」と思えたんです。離婚しない道を選んでいたら、自分の夢にここまで時間を費やすことはできませんでした。

 みんなと同じ幸せがほしい――。だけど、幸せの形は一つじゃありません。

 大切なのは、自分にとっての幸せとはなんなのか? どんな人生にしたいのか? をしっかりと思い描くことなんだと思います。今一番大切にしたいことや、やりたいことは何かを洗い出してみましょう。そしてその場所に向かうために、具体的に何をしていくかを決めればいいのです。

 幸せの形ってシンプルだけど、難しいですね。私もまだまだ模索中です。じっくり時間をかけて、自分だけの幸せを探していきましょう。

登場人物紹介

(漫画:七味さや)
(漫画:七味さや)

リコ
離婚して自信喪失中のアラサー。幸せの形は一つではない……とは言っても、やっぱり愛する人と幸せな家庭を築きたいらしい。どんな家庭にしたいのか、そのためにはどんなパートナーが自分に合うのか、ハッキリさせていく必要がありそうだね。

ノラ
リコの高校時代からの友人。何が自分にとっての幸せか、何が自分をご機嫌にするかを熟知している。果たして、推し俳優を超える三次元の男性が現れる日は来るのだろうか……。

七味さや
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漫画家・イラストレーター
離婚済アラサー漫画家。不注意型ADHD傾向ありの綱渡り人生。世界中からゆるされたくて、「ゆるし系」漫画やキャラクターを描いています。やさしい世界をつくりたい。Xでも随時漫画更新中。お仕事実績はこちら:https://shichimin.com/

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