婚活アプリで見つけた こじらせ中年男性3タイプの傾向と対策

内藤みか 作家
更新日:2021-01-21 06:00
投稿日:2021-01-21 06:00
 恋活・婚活アプリも多様化の時代。中高年が大勢登録しているところには、ややこじらせている男性の姿も。どんな感じのこじらせ具合が生じているのか、そしてどんな風に接すると仲良くなれるのかを考えてみました。

幸せになりたいこじらせ

今度こそ幸せになりたい…って(写真:iStock)
今度こそ幸せになりたい…って (写真:iStock)

 中高年多数のアプリでしばしば遭遇するのは「今度こそ幸せになりたい」というワードです。もう40年以上生きてきて、離婚や海外暮らしや転職などなど、人生の様々なことを味わっている方々なので、プロフィールも長め。たとえば、どのような原因で離婚したか、子どもは何歳で離婚後は会っているか、など書くことがたくさんあるのです。

 若い男性のプロフィールはあっさりしたものがほとんどですが、中高年アプリは長いです。そして長いプロフィールの最後には「今度こそ本当の幸せを見つけ、新しいパートナーと共に温かい家庭を築きたいです」などと書かれています。幸せを探しているので、家庭料理など、幸せそうなワードに反応します。

 こういうタイプの男性は、「大変だったのですね、私の人生にも色々ありました」などと書くと「一緒ですね!」とノッてきます。お互いに励まし合ってお付き合いしていきたいと考えている人には、いいのではないでしょうか。

俺はスゴいんだぞこじらせ

「スゴいんだぜ」おじさまはグラス片手のプロフが鉄板(写真:iStock)
「スゴいんだぜ」おじさまはグラス片手のプロフが鉄板 (写真:iStock)

 20年以上働いてきてキャリアを築き、年収1000万円over(あくまでも自己申告)という男性も、この年代だと大勢います。素晴らしい条件だと思います。そうした男性のプロフィール写真は、大抵高そうなスーツ姿で写っていたり、レストランでワイングラスを持って微笑んでいたりとプチセレブ風です。

 ただし、やりとりが始まると、やたらと「私はすごいんだぞ圧」がすごいです。「私はコロナにかかることはできない!私がかかったら何百万人もの人に迷惑がかかる」などと影響力が絶大な重要人物であることを誇ってくるのです。

「ほめてほめてオーラ」をとても出してくるので、「すごいんですね〜!」を連発して話を合わせるしかないと思われますが、誇張している可能性も十分にあるので、言っていることをすべて信じないほうがいいでしょう。

俺は遊んでる男だよこじらせ

妻と子供の目を盗んで…なんてケースも(写真:iStock)
妻と子供の目を盗んで…なんてケースも (写真:iStock)

 大人の男性のなかには、遊んでますアピールが強い方もいます。高級車の画像を載せていたり、なかにはクルーザーや別荘などの画像も。「いつか一緒にハワイでサーフィンしませんか」などと、豪華なお誘いが書かれていることもあります。

 ワインセラーでワインをコレクションしていたり、高いギターを何本も持っていたりと、大人なので趣味にかなりお金をかけている人もいます。温泉旅行を楽しんでいる人も少なくありません。こうした男性と同じ趣味を持っている女性は、心惹かれてしまうかもしれませんね。

 ただしよく読むと、遊んでいます系男性は、女性関係も同じように遊んでいることが多いです。既婚者で浮気相手を探していたり、恋人ではなく遊び相手を探していたりというケースが多いので、本気で婚活している女性とはニーズが一致しないかもしれません。

こじらせ中年男性は夢いっぱい

こじらせ中年は持ち上げてなんぼ!(写真:iStock)
こじらせ中年は持ち上げてなんぼ! (写真:iStock)

 長く生きてくるとこじらせる部分は出てくるものです。お相手のこじらせている部分を可愛いなどと好感が持てるのであれば、楽しいお付き合いもできるはずでしょう。結局のところ、どの男性も女性から「すごい」と感心されたいのです。なので持ち上げ上手の女子であれば、万事うまくいくはず。

 逆に、つい男性と張り合ってしまう女性は、こじらせ系中年男子とは険悪な関係になってしまいやすいです。彼の仕事に口出しをしたり、自分こそすごいのだと負けずにアピールするのを控え、彼に寄り添う優しさ、結局はそこを求めている男性が多いのです。せっかく婚活するので自分に尽くしてくれる女性がいい、と中年男性たちも夢いっぱいなので、できるだけ彼らの希望に合った女性を演じることがうまくいくポイントなのでしょう。

内藤みか
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作家
著書80冊以上。大学時代に作家デビューし、一貫して年下男性との恋愛小説を書き綴る。ケータイ小説でも話題に。近年は電子媒体を中心に活動。著書に「あなたに抱かれたいだけなのに」など。イケメン評論家として、ホストや出張ホストなどにも詳しい。
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