「第73回NHK紅白歌合戦」出場歌手42組発表
NHKは16日、大みそかの「第73回NHK紅白歌合戦」(19時20分から放送)の出場歌手42組を発表した。
注目となっていたジャニーズ事務所所属タレントの出場枠は、「King & Prince」をはじめ、「関ジャニ∞」「KinKi Kids」「SixTONES」「Snow Man」、そして初出場の「なにわ男子」と6組が内定。5年連続5回目の出場を決めたキンプリは来年5月22日にメンバーの平野紫耀(25)、岸優太(27)、神宮寺勇太(25)がグループを脱退することから、5人体制では最後の「紅白」となる。
そして、ジャニーズのアイドルグループに次いで視聴者の関心を引いたのが、K-POPアーティストの多さだ。出場4回の「TWICE」(女性9人グループ)をはじめ、3回の「NiziU」(女性9人グループ)、初登場の「IVE(アイヴ)」(女性6人グループ)、「LE SSERAFIM(ル・セラフィム)」(女性5人グループ)、「JO1」(男性11人グループ)の計5組が出場する。
話題先行型の宣伝戦略
ネットでも《K-POPとジャニーズ事務所に頼り過ぎ》と批判の声が相次いでいるが、ネットでの批判もNHKにとっては織り込み済みだ。テレビコラムニストの桧山珠美氏はこう言う。
「今回のテーマは『LOVE & PEACE -みんなでシェア!-』で、出場歌手の発表もライブ配信しています。NHKにとって、今年は朝ドラ『ちむどんどん』がSNSでバズりました。もちろん、視聴者を置き去りにしたドラマ展開に対する批判的な内容がほとんどですが、毎日のようにネットで話題になって、同ドラマの制作チームが社内表彰されています。
それは批判とはいえバズったことで、同局の視聴アプリ『NHKプラス』の利用者増加に貢献したからですが、ここ最近のNHKは話題先行型の宣伝戦略が顕著。ハレーションは承知の上でしょう」
昨年は改装中だったNHKホールに変わり、東京国際フォーラムでの開催となった。今年は本拠地に戻り、新生・NHKホールで有観客開催。先の歌手たちに出場枠が移り、中高年世代に向けた演歌歌手の顔ぶれが減った印象だが、視聴者離れは心配ないのだろうか。
観覧募集は受信料支払者限定
「紅白観覧の申し込みは、受信料を支払っていることが前提なので、ジャニーズファンの観覧申し込みが増えれば、受信料も比例します。それも踏まえた上で、ジャニーズ事務所の子会社『ジャニーズアイランド』社長に就任した井ノ原快彦さんはNHKドラマにも出演中で絆も深く、ジャニーズ側と“ウィンウィン”の関係で、昨年の5組から1増のキンプリを含む6組を内定させたとみられています。
K-POPも同じで、若い世代が生で見たいアーティストを基準に選んだのが今回の出場歌手の面々です。かつては、その年に活躍したアーティストが選出されたはずですが、『アイヴ』の日本デビューは今年10月。活躍以前の問題ですね」(桧山珠美氏)
中高年枠でも話題性たっぷり
ちなみに中高年枠で話題なのは、男性歌謡グループ「純烈」。年内で脱退する小田井涼平(51)を含む4人でのラストステージとなり、また、年内いっぱいで無期限の活動休止に入る歌手の氷川きよし(45)は、紅でも白でもない特別企画枠で出場する。
どうにも勝算あり?
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