キャンドル・ジュン氏“ワンオペ”会見の余波
W不倫で無期限謹慎中の女優・広末涼子(42)の夫で、キャンドルアーティストのキャンドル・ジュン氏(49)が今月18日に行った緊急会見は、前代未聞の“ワンオペ”仕切りで異例尽くめとなった。
広末の不倫問題だけでなく、自身の半生や福島の被災地への思いも語った盛りだくさんな内容だった。時折涙ぐみ、不器用ながら自分の言葉を紡いだ“サレ夫”の立場でかつ一般人であるジュン氏。そんな彼が自ら開いた会見に対し、世間の評価は意外にも「絶賛」と「批判」の真っ二つに分かれている。
《論点はアレとしても、とっても一生懸命話そうとしていらして人間味があって好感が持てました》
《キャンドル・ジュンさんの会見めちゃくちゃ好感度あがったな~。真面目そうないい夫であり父って感じ》
《キャンドル・ジュンさんの会見、評価してる人多いけどモラハラ臭がしてなんか怖いな》
《あれを絶賛してる人たちがいっぱいいるの、怖すぎる。世の中が怖い。あんなの妻に対する復讐ってすぐわかるじゃん》
心理学の専門家はどう見た
受け手の感情を左右したものは何か。ジュン氏の会見をオンタイム&録画視聴した明大講師の関修氏(心理学)は、こう分析する。
「ジュン氏は《自分や相手の子どもたちは、自分と自分の妻のせいで、妻の不倫相手のせいで、とんでもない被害者になっています》と話していましたが、会見に臨んだ背景に子供たちを守る意図があったと説明しています。
好感を抱いた人はメディアや匿名の誹謗中傷から弱者を守るため、矢面に立つジュン氏の姿に感心し、応援する気持ちが芽生えたのでしょう。とりわけ『正論を言える正義感の強いタイプ』の方々が共感したと考えられます」
ジュン氏は会見の冒頭で《皆さんにお伝えしたいことの一番は、妻、広末涼子が育児放棄をしたことは、今まで1度もありません。私にとっても良き妻ですし、なにより子どもたちにとって最高の母であり、家族や親戚の中でも最も頑張る、すてきな女性です》と、“最大の賛辞”をもって擁護した。
広末涼子のマイナスイメージとなる発言も
一方で、広末に過度なプレッシャーなどがかかると《濃い化粧をして派手な格好をして、眠ることができず、常に何かを書いていなければ心が収まらず、誰かに連絡をしたり、豹変してしまう》ことや、《あなたが出て行ってくれれば、私が子供たちと一緒に寝れるから》と、ジュン氏が自宅から追い立てられた経緯も暴露し、広末の不倫相手のシェフ・鳥羽周作氏(45)が直接謝罪から逃げたことには怒りを隠さなかった。
「ジュン氏は《自分にも責任があります》と言いながら、妻と不倫相手へのマイナスイメージとなる発言を続けました。広末さんは“みなし公人”とはいえ、彼女の精神状態などをあけすけにするのはデリカシーのない行為です。そこに違和感を覚えた視聴者はジュン氏に対し、怖い感情を植え付けられたでしょう」(前出の関修氏)
広末本人には夫の会見実施は知らされておらず、まさに寝耳に水だっただろうが、芸能界では会見に挑んだジュン氏に同情する声が多い。
「情報ライブ ミヤネ屋」(日本テレビ系)に出演したタレントのRIKACO(57)は「広末さんのことを大好きなのが伝わってきます」とコメントし、「めざまし8」(フジテレビ系)のMC・谷原章介(50)も、「子どもたちが何より大事で、広末さんのことを大事に思っているということが伝わってきました」と持論を述べている。
似て非なる「家族愛」と「夫婦愛」
「子供に焦点を置き、ことさら家族愛を重視する人には、ジュン氏は『家族を守りぬく夫』と映ったでしょう。ですが、恋愛を重視する人は全く違う印象を持ったはずです。恋愛はプライベートな信頼関係を重んじるので、たとえ理不尽な目に遭ったとしても、第三者による暴露はタブーの極み。夫婦愛を求める人の目には、ジュン氏は『何かあったら自分を擁護して責める人』だと映ったでしょう」(前出の関修氏)
芸能史に残る世紀のW不倫騒動は、たくさんの“野次馬”感情を揺さぶっている。
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