NHK朝ドラ「ブギウギ」~第18週「あんたと一緒に生きるで」#86
スズ子(趣里)が出産してから2日。羽鳥善一(草彅剛)と麻里(市川実和子)の家族が見舞いにかけつけ、スズ子は幸せな時間を過ごす。
しかし、スズ子はまだ、愛助(水上恒司)のことを知らされずにいた。
そんな中、スズ子は、山下(近藤芳正)と坂口(黒田有)の様子がおかしいことに気がつき、2人になにかあったのかと聞く。
【本日のツボ】
母は強し!
※※以下、ネタバレあります※※
スズ子の出産と愛助の死から2日。生まれたばかりの愛しい我が子を抱き、幸せを噛みしめるスズ子。
そんな彼女を悲しみのどん底へ陥れるようなことを誰が言えるでしょうか。この世の終わりのような顔をした山下&坂口。あまりにも不自然な態度にスズ子もなにかおかしいと気づきます。
意を決した山下がついに、「福来さん、ボンは亡くなりました」と。息をのむスズ子。
と、ここでオープニングがスタート。いつものように主題歌「ハッピー☆ブギ」が流れるのですが、その違和感たるや…。
主題歌挿入のタイミングに違和感
明るくパワフルな楽曲にいつも元気をもらっていましたが、この日ばかりはミスマッチ。正直、邪魔でした。たしか、「カムカムエヴリバディ」では主題歌が放送開始後、12分過ぎた頃に流れるという回がありましたが、今回もなんとかならなかったか、と。
気を取り直して。愛助の死を知ったスズ子は窓辺を向いたまま抜け殻のようになってしまいました。
泣いたりわめいたりするわけでなく、呆然自失、ただ黙って時間だけが過ぎていく…。それを見守る山下&坂口。無音の時間が悲しみを増幅させます。
ようやく、口を開いたスズ子、「なんで、ワテの大切な人、早うに亡くなってしまうんや…ワテも死にたい」と。
その言葉を聞いた山下、「ツラいのはあんただけやおまへん」。声を震わせて、「ワシかて、坂口かて、矢崎も。なにより社長は…。あんなええ子がなんでこんな早う死ななあかんのや…ボン」と涙ながらにスズ子に語りかけます。
「こうなったらボンの分まで100歳まで生きたろか思いますけど。ほんまに、ほんまにボンの分まで生きられるんは、福来さん、あんたしかおれへんのです」と。
「あんたはボンの分まで生きなアカンのです。ワシらができることはなんでもします。何があってもあんたを支えますから。…次、次、『死ぬ』言うたらどつきまっせ」と。
「愛子、お母ちゃんなあ、あんたと一緒に生きるで」
矢崎が持ってきた封筒の中には、箱根で撮った2人の写真と、愛助からの最後の手紙が入っていました。箱根で撮り合ったモノクロの写真と、仲睦まじい2人、笑っている愛助の映像がオーバラップします。
そして、愛助からの手紙を読むスズ子。「スズ子さん、つらいことがあったら歌ってください。そして、今、スズ子さんの横で可愛い顔してる赤ちゃんを見てください。その子は僕らの宝物や。きっとその子と一緒なら、何があっても生きていけるはずや」と。
「愛助さん」そこで初めて泣くスズ子。スズ子の泣き声に、愛子の泣き声がかぶさり、愛子の元へ向かおうとするスズ子。愛子を胸に抱き、「愛子、お母ちゃんなあ、あんたと一緒に生きるで」と。
三鷹の家。縁側で並んで座る愛子と愛助。愛助は愛子を抱っこしています。場面変わって病室のベッドで愛子を傍らに眠るスズ子。さらに場面が変わり、今度は愛助がシャボン玉を吹き、愛子を抱っこしたスズ子と3ショットに。
シャボン玉が上がる青空がラストカットでした。そのバックにはスズ子がアカペラで歌う「ラッパと娘」が流れます。
その歌声は最初の頃の「ラッパと娘」にはない哀愁がありました。
そして、来週はいよいよ「東京ブギウギ」。予告にはお父ちゃん、梅吉(柳葉敏郎)が愛子を抱いている姿もあり、愛助ロスを吹き飛ばす楽しい回になる予感です。
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