更新日:2024-03-09 06:00
投稿日:2024-03-09 06:00
「冷酷と激情のあいだvol.185〜女性編〜」では、付き合おうという話がないままに曖昧な関係が続いてきた62歳のトシオさん(仮名)が、将来に向けた話を始めたことに困惑をしている真里さん(42歳・仮名)の心情をお届けしました。
真里さんは他人と暮らすことが苦手と自覚しているため、結婚は考えられないポリシーの持ち主です。では、トシオさんはなぜ、今になって真里さんとの将来を望むようになったのでしょうか。
真里さんは他人と暮らすことが苦手と自覚しているため、結婚は考えられないポリシーの持ち主です。では、トシオさんはなぜ、今になって真里さんとの将来を望むようになったのでしょうか。
62歳。親の意見を優先したばかりに、今でも独身
「真里は、見た目が僕のタイプなんです。
僕はこのトシまでずっと独身だったんですけど、それには理由があって、親の会社を継いだので、親からずっと『結婚をするなら、自分たち(筆者注:トシオさんの両親のこと)が納得できる女性じゃないと許さない』と言われ続けてきました。
30代や40代で結婚を考えた女性とも何人か出会えたんですが、親が生きていた頃は親の意見を優先してきたんですよ。だから結局、親が認めるだけの女性は現れなかったんですよね。
それで気づけば、60を過ぎても独身です。でも、ここ数年で親が両方とも他界してしまったため、今なら僕の一存で結婚相手を決められるんですよ」
コロナ禍でも続けた逢瀬
真里さんのことはひと目見たときから「いいな」という感情が湧いていて、いわゆる一目惚れに近かったと振り返るトシオさん。
しかし自身の年齢を考えて、告白やプロポーズは照れくさく、月に何度か会うだけの関係を続けてきたと話します。
「真里は、僕が声をかければ食事に出てきてくれる。コロナ禍で大変だったときも、僕の年齢が年齢なんで、デートはしないほうがいいかなという時期もあったけれど、やっぱり真里に会いたくて、何度か食事にも行きました。
あの頃は、真里以外とは一切の外食をしていなかったから、僕はそれだけ真里に惚れているってことなんでしょうね」
はにかんだ表情で、こう話すトシオさん。しかし結婚の話になると、急に表情を曇らせました。
ラブ 新着一覧
「冷酷と激情のあいだvol.263〜女性編〜」では、15年ほど前に子育てのためにキャリアを捨てた紀江さん(仮名)の憤りを...
男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
本当に悪いのは誰? 同期の絆を壊した“束縛妻”の暴言…くたびれ果てた男は「不倫」に逃げた
彼女のことが大好きな一途な彼氏って最高ですよね。ところが、ある日を境にストーカー化したという怖い体験談が寄せられました...
「学び直し」をする人が増えています。これまでならカルチャースクールに通う程度だった熟年層の学びは、大学院に入り直したり、...
ペットは家族同然、大切にする気持ちは素晴らしい。けれど、その愛情が恋人関係をも上回るとすれば…?
既婚男性が不倫相手に選ぶ女性には、いくつか特徴があるようです。「なぜか既婚者にばかり好かれる」「今まさにアプローチされ...
一般的に、男性は女性よりストライクゾーンが広いといわれています。ですが、そんな男性にも“許せない言動”があるようです。...
「冷酷と激情のあいだvol.262〜女性編〜」では、結婚22年目にして夫婦ともに離婚を決断したものの、手続きの面倒さ故、...
男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
世の中、不倫の話題で持ちきりだ。2024年に実施された調査によると、既婚男性の約2人に1人、既婚女性の約3人に1人が婚...
暑さが落ち着き、行動しやすい秋口になってくると、お誘いも増えてくるものです。
そんな中、プチ同窓会的な飲み会の...
カップルの大きなイベントの1つとして花火大会がありますが、必ずしも素敵な思い出になるとは限りませんよね。中にはこうして...
結婚して夫がいるのに「寂しい」と感じることがよくあるなら、あなたには“解消したい問題”があるのかもしれません。原因とな...
「出会いは、街コンでした」そう話してくれたのは、ユカリさん(仮名・31歳)。大学時代の友人に誘われて、気乗りしないまま参...
交際前に、相手の男性がどんな人か知ることは大切。ですが、デリカシーのない質問や踏み込みすぎな質問は距離を置かれる原因に...