永瀬廉は大人の色気、髙橋海人はヘタレの真逆 確かに築くキンプリ2人体制

こじらぶ ライター
更新日:2024-04-27 06:00
投稿日:2024-04-27 06:00

役者キャリアも確実に築く永瀬廉と髙橋海人

 昨年より、2人体制となったKing & Prince(以下、キンプリ)の永瀬廉(25)と髙橋海人(25)。4月期に始まったそれぞれの主演ドラマを軸に、2人が確かに築き上げている新しいキンプリを再確認したい。

 永瀬は、今年1月期の「厨房のありす」(日本テレビ系)と4月期の「東京タワー」(テレビ朝日系)に“連投”している。それも「東京タワー」では、板谷由夏(48)と道ならぬ恋に落ちる医大生・小島透役で、主演として大人のラブストーリーを引っ張っている。

 21年朝ドラ「おかえりモネ」(NHK総合)の及川亮役以来、永瀬は影のある青年役を多く演じてきた。彼が醸し出す儚げな雰囲気、優しい口調はそれに合っている。

「東京タワー」では色気がダダ漏れ

 今作ではそれに加え、第1話冒頭のシャワーを浴びるシーンや、ラストの板谷とのベッドシーンなどは、20代後半となった永瀬の色気がダダ漏れになっており、さらなる新境地を切り開いていると言えるだろう。

憑依型の片鱗を見せた髙橋海人の最新作

 一方、髙橋も4月期より、テレビ東京開局60周年記念番組「95」で主演を務めている。23年の「だが、情熱はある」(日テレ系)では、オードリー・若林正恭役で、口調を含め、恐ろしいほどまでに本人に憑依し、その演技力を知らしめた。

「95」では、1995年という時代を全力で駆け抜けた高校生・広重秋久(通称Q)を演じている。渋谷で活動するチームにQを誘い入れる仲間は、中川大志(25)、細田佳央太(22)、関口メンディー(33)らが演じているが、Qは彼らをイケている集団とし、自身はそれに相応しくない冴えない高校生だと感じていた。

 第2話では、バイト先のカラオケ店で、ギャルに絡まれ、女性との経験がないことを散々いじられた。第3話で、スカウトされた人気雑誌の撮影に参加してから男として自信をみなぎらせていくが、それまでは端正な顔立ちのキラキラアイドル髙橋とは思えないくらい、時に髪をボサボサに振り乱しながら、及び腰のヘタレを見事に演じていた。

「ヘタレ高校生」を自分のものにした二宮


 女性の経験がないヘタレ高校生と言えば、二宮和也(40)も2003年の「Stand Up!!」(TBS系)で演じている。

 女性ファンをキャアキャア言わせていた嵐の二宮とは到底思えないほど、Tシャツに短パンの二宮演じるショーちゃんは、とにかくヘタレに見えた。この時点で二宮が名優になることは確定的に思えた。

「双子感がすごい」永瀬と髙橋の演技力

 髙橋も、「だが、情熱はある」での熱演ぶりに加え、今回のQ役を経て、俳優として二宮的カメレオン特性も持ち合わせているように感じる。

 同じキンプリ同士では、影があり、年上の女性にも強引なところを見せる永瀬演じる透と、女性に対し無垢でヘタレな髙橋演じるQは全く真逆に見える。

 デュオになってから特に、永瀬と髙橋は「双子感がすごい」と、顔立ちや醸し出す雰囲気が似ていると言われているのだから、2人の演じ分けは見事だ。

 ユニット・キンプリとしては、「東京タワー」の主題歌に切ない思いを歌ったバラード曲「halfmoon」、「95」の主題歌にクールなHIP HOPダンス曲の「moooove!!」と、こちらもそれぞれの世界観に沿った真逆な楽曲が使われドラマを盛り上げている。

 2曲はキンプリCDデビュー6周年の記念日に「halfmoon/moooove!!」として両A面シングルで発売される。2人体制としては、昨年の「なにもの」、「愛し生きること/MAGIC WORD」に続き3枚目のシングルとなる。

新しい「キンプリの形」を創る

 今月11日には5周年を締めくくる屋外イベント「King & Princeとうちあげ花火」を千葉・ZOZOマリンスタジアムで敢行した。デビュー曲「シンデレラガール」や歴代のヒット曲などに合わせ、緻密に計算された花火が打ち上がる演出で、2人もファンとともに花火を鑑賞したり、甚平姿を披露するなどした。

 5周年ラストの日となる来月22日には山口・きらら博記念公園でも開催を予定しており、2公演合わせて6万人を動員予定だ。

 通常のライブツアーとはまた違ったイベントを成功させ、これまでにないキンプリの形を創り上げている。

キンプリの屋号を守る2人の強い意志と絆

 永瀬は、自身の冠ラジオ番組「King & Prince 永瀬廉のRadioGARDEN」(文化放送)で、「東京タワー」と、相方である髙橋の「95」も合わせて宣伝しつつ、グループ仕事の合間にマネジャーがドラマ仕事を入れ、うまく両立させてくれている環境に感謝していた。

 6人体制からの変遷を経て永瀬・髙橋の2人体制となったが、キンプリの屋号を守る2人の強い意志と絆が感じ取れる。今後2人がどこまでキンプリを進化させてくれるのか注目したい。

こじらぶ
記事一覧
ライター
STARTO ENTERTAINMENT、秋元康系女性アイドル、ローカル、地下アイドル等数々の現場を経験。Xでもご意見を募集しております。

関連キーワード

エンタメ 新着一覧


国分太一との協議内容を“週刊誌にリーク”と言及…日本テレビ社長会見の波紋と、噴出した疑問の声
 日本テレビが12月1日に行った定例社長会見で福田博之社長が「不信感を持たざるを得ない」と、11月26日に元TOKIOの...
2025-12-04 17:03 エンタメ
エロとオカルトの意外な接点…異色の“エロ怖い”漫画でタッグ組んだエモホラーの旗手とオカルト研究家に聞く
【文野紋(エモホラーの旗手)×角由紀子(オカルト研究家)】  バラエティー番組やYouTubeでオカルトブームが続く中...
2025-12-04 17:03 エンタメ
国分太一の先行きはさらに険しくなった…「答え合わせ」連呼会見後、STARTO社がTOKIOとの年内契約終了発表
【芸能界クロスロード】 「長年の活動の中で、立場と環境にあぐらをかいていた部分があった」  11月26日の国分太一(...
2025-12-04 17:03 エンタメ
夏帆×竹内涼真「じゃあ、あんたが作ってみろよ」が描くのは“自分感覚”で生きることの大切さ
【碓井広義 テレビ 見るべきものは!!】  気がつけば12月。夏帆×竹内涼真「じゃあ、あんたが作ってみろよ」(TBS系...
2025-12-04 17:03 エンタメ
目黒蓮が絶句!木村拓哉が「家族」を口にし始めたワケ…メリー氏の呪縛からの解放も
 アイドルが、結婚の話題に気を遣う時代はいつまで続くのか。俳優の木村拓哉(53)が11月16日の『有働Times』(テレ...
2025-12-04 17:03 エンタメ
フジテレビ系音楽特番「#FNS歌謡祭」がトレンド上位を独占! “目玉”は工藤静香で視聴率V字回復なるか
 3日午後6時30分に第一夜が生放送スタートのフジテレビ系音楽特番「2025 FNS歌謡祭」をめぐり、SNS上でハッシュ...
2025-12-04 17:03 エンタメ
映画「爆弾」大ヒットで再注目! 染谷将太が引っ張りダコなのは…作品の“格”を上げる圧倒的存在感
 映画「爆弾」が文字通り“大ヒット上映中”だ。10月31日の公開から11月30日までの興行収入は約22億円、観客動員は1...
2025-12-04 17:03 エンタメ
AKB48が紅白で復活!“神7”不動人気の裏で気になる「まゆゆ」の行方…体調は回復したのか?
 AKB48が大みそかのNHK紅白歌合戦に出場内定したと週刊文春が報じ、《神7の多くが出場》《『ヘビーローテーション』な...
2025-12-04 17:03 エンタメ
永野芽郁がばっさりショートにイメチェン再出発…二股不倫報道のその後、“フェミ彼女”に変身のこれから
 今年4月の週刊文春の報道で「二股不倫」疑惑を報じられ、芸能界の第一線から遠ざかっていた永野芽郁(26)の久々のメディア...
2025-12-04 17:03 エンタメ
小泉今日子、斉藤由貴、国生さゆり、鈴木保奈美、秋篠宮妃紀子さま…来年還暦「丙午」の女性有名人と迷信
 2026年の干支は「丙午(ひのえうま)」。丙午の年に生まれた女性は「気性が激しく、男性の寿命を縮める」といった迷信があ...
2025-12-04 17:03 エンタメ
相場よりかなり高額…三山凌輝「サブスク年会費9万円」ファンクラブの超強気
 元BE:FIRSTの三山凌輝(26)が、先月27日に自身のインスタグラム生配信でフォトブックの発売とともに、新会社「S...
2025-12-04 17:03 エンタメ
「時代に挑んだ男」加納典明(66)100歳までに絵画でもトップに。「そこまでやらないと気が済まない」
【増田俊也 口述クロニクル】  作家・増田俊也氏による新連載スタート。各界レジェンドの生涯を聞きながら一代記を紡ぐ口述...
2025-12-04 17:03 エンタメ
松本人志は“面白さ”だけで逆転できるのか。「DOWNTOWN+」に見るお笑い界の行く末
 女性関係のトラブルにより活動を休止していたダウンタウン・松本人志さんが約2年ぶりに復帰した。独自の配信サービス「DOW...
帽子田 2025-12-04 11:45 エンタメ
国分太一が望む「TOKIO再結成」は果たしてあるのか? 長瀬智也の“意味深”投稿にどよめき広がる
 元TOKIOの長瀬智也(47)がインスタグラムで“意味深”なコメントを連続投稿し、関係者がどよめいている。  長瀬は...
2025-12-03 17:03 エンタメ
「好感度ギャップ」がアダとなった永野芽郁、国分太一、チョコプラ松尾…“いい人”ほど何かを起こした時は激しく燃え上がる
【2025年 芸能界ネット炎上事件簿 】#1  今年の芸能人による炎上を概観すると、大まかに3つのパターンに分けられる...
2025-12-03 17:03 エンタメ
最初の“月9”が後に一大ブームとなるトレンディードラマの「種」だった
【あの頃、テレビドラマは熱かった】#17 「アナウンサーぷっつん物語」  (1987年/フジテレビ系)   ◇  ◇...
2025-12-03 17:03 エンタメ