第18週「七人の子は生すとも女に心許すな?」#86
寅子(伊藤沙莉)と優未(竹澤咲子)の姿を見ていきなり号泣した杉田(高橋克実)。実は杉田は昭和20年の長岡空襲で娘と孫を失っていた。
そんな中、ある放火事件が発生。火災があったスマートボール場の経営者である朝鮮人の金顕洙(許秀哲)が逮捕される。寅子は傍聴席に三条支部の事務員・小野(堺小春)が座っていることに気付く。
【読まれています】「ごめんなさい」を連呼する航一。“戦時中の何か”は判明する?
【本日のツボ】
寅子・優未の母娘関係に異変アリ?
※※以下、ネタバレあります※※
先週、杉田号泣で麻雀大会が中止になり、「食事だけでもしますか」と寅子と優未と航一(岡田将生)は3人で食事をしました。
そこで、寅子が航一に、戦時中に何かあったのでは? とたずねて、例の航一の「秘密です」発言を引き出してしまったわけですが、今週、まさかその続きがあるとは思いませんでした。
航一が部屋を出たあと、「はて?」と寅子が言えば、「はぁ」とため息をつく優未。寅子が「少し、無神経だったかしら?」と優未に聞くも、「少し?」と咎めるように言われ、「ごめんなさい」と謝る寅子。
このオープニング前の寅子と優未のやりとりに、なんでも言い合える親子になってきたなあと、嬉しくなりました。優未は寅子よりずっと大人なのかもしれません。
赤いミサンガ美佐江の再登場に震える
そして、放火事件です。火災があったスマートボール場の経営者、朝鮮人の金顕洙が逮捕されました。逮捕状を請求に来た警察官の心ない言葉、裁判官の入倉始(岡部ひろき)の差別的発言を注意する寅子。彼らに悪気はないのはわかりますが、それを曖昧にしない寅子の正義感は見習いたいところです。
傍聴席の小野が、突如、わめきたてる被告人の弟・金広洙(成田瑛基)に対して、朝鮮語で話しかけ、諫めたことも気になりましたが、なんといっても赤いミサンガの美佐江(片岡凜)の再登場に震えました。
こちらの案件、先週、そのまま放置されていたので、あれはどうなったのか、と思っていただけに、「美佐江、来た~!」と思わず叫んでしまいました。この引っ張り、お見事です。
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