寅子と航一どうなる? 花江訪問、涼子忠告、優三ラブレターの“一押し”3連チャン

桧山珠美 TVコラムニスト
更新日:2024-08-08 17:00
投稿日:2024-08-08 17:00

第19週「悪女の賢者ぶり?」#94

 予想していなかった人物の突然の訪問に、喜びを爆発させる寅子(伊藤沙莉)。優未(竹澤咲子)と稲(田中真弓)も加わり、4人で楽しい時間を過ごす。

 片や、昔から寅子の性格をよく知っている涼子(桜井ユキ)は、おせっかいだとは思いつつも、航一(岡田将生)に寅子に関するアドバイスをする。

【読まれています】早くも“NHK御用達俳優”の片鱗が?「虎に翼」出演の岡部ひろきはそんじょそこらの2世俳優とは違う

【本日のツボ】


優三からのラブレター

 ※※以下、ネタバレあります※※

 花江(森田望智)の来訪を喜ぶ寅子たち。稲と優未、4人で囲む食卓は実に楽しそうでした。周りを明るくする花江の存在は重要です。上機嫌の稲は歌を披露。「それじゃ、稲、歌いま~す」と、歌い出したのは、北原白秋作詞、中山晋平作曲の童謡「砂山」。手振り身振りつきで朗々と歌う稲。とてもルフィの中の人(アニメ「ワンピース」のルフィの声優さん)とは思えません。

 これまでドラマ出演は少なそうですが、今回をきっかけに、ドラマ出演の依頼が殺到するのではないでしょうか。それこそ、アンパンマンの戸田恵子のように、俳優としていろんな役を演じているのを見たくなりました。

 一方、喫茶「ライトハウス」にはカウンターでひとり食事をとる航一(岡田将生)。そんな彼に、「一つだけよろしくて?」と涼子(桜井ユキ)が話しかけます。

「トラコちゃんは昔からお気立てはよろしいけれど、全方位に愛がおありで、恋愛ごとの機微のようなことには無頓着ですの。ですから、後悔なさらぬように」

 果たして、涼子さまの忠告は、航一の背中を押すことになるのでしょうか。

花江来訪の真の目的は…

 再び、寅子の家。稲と優未が寝て、2人きりになった寅子と花江。「トラちゃん、私になにかいうことない?」と花江が切り出します。「トラちゃん、ここからが本題です。手紙で優未から聞いたんだけど、最近、いい人がいるんですって?」

 どうやら、花江来訪の真の目的は、寅子と航一のことだったようです。優未も起きてきて、寅子に、優三が大切に持っていた寅子手製のお守りを手渡します。「中、見て」と。そこには小さく折りたたんだ紙が入っていました。

「お父さんからのお手紙」、優未の言葉に少し動揺する寅子。手紙には気づかなかったようで、そのことを花江に聞かれると、「だって、お守り開けて、中身見ないじゃない?」と。そういうところ、いかにも寅子だなあ、と。

 そして、優未がいつ、この手紙に気付いたのかも気になりますが、そこには、優三からの寅子に対する愛が詰まっていました。これは、誰が何と言おうと優三からのラブレターです。

 果たして、このラブレターが寅子の背中を押すことになるのでしょうか。明日が待ち遠しいです。

桧山珠美
記事一覧
TVコラムニスト
大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。放送批評誌「GALAC」、日刊ゲンダイ「あれもこれも言わせて」などで連載中。

関連キーワード

エンタメ 新着一覧


オダギリジョー「納得した仕事しか受けない」というこだわり。芸術家から犬の役まで!? “個性爆発”する作品5選
 2021年にNHKで放送が始まったテレビドラマ『オリバーな犬、(GOSH!!)このヤロウ』が、現在、映画版となって絶賛...
zash 2025-11-04 11:45 エンタメ
松本人志「DT+」アンチの批判が意外と少ない“切ない”事情…2年ぶり始動も反応冷ややか
 ダウンタウンの松本人志(62=写真)が11月1日、約1年10カ月ぶりに芸能活動を再開したが、意外というか、冷ややかな反...
2025-11-03 17:03 エンタメ
大河「べらぼう」視聴率歴代ワースト3目前も高評価キープ…横浜流星を支えた高岡早紀ら女優陣の新境地
 最終回まで残り10話もない。横浜流星(29)主演のNHK大河「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」。10月26日放送の第41話...
2025-11-03 17:03 エンタメ
街頭インタビュー改ざんは「月曜から夜ふかし」だけか? 欲しいコメント取れず現場は四苦八苦
 日本テレビ系バラエティー番組「月曜から夜ふかし」は、街頭インタビューでのやりとりを捏造したとして、放送倫理・番組向上機...
2025-11-02 17:03 エンタメ
「自然体の演技」を自然にこなす 夏帆の「普通」でいられる魅力
【今週グサッときた名言珍言】 「自分の中で『ご褒美仕事』って呼ばせていただいてるんですけど」 (夏帆/TBS系「A-...
2025-11-02 17:03 エンタメ
窪塚洋介「すべて変わっても、直感だけは変わらない」俳優30年、次元を超えてもブレない“自分軸”
 1995年に俳優デビューし、今年は活動30周年を迎えた窪塚洋介さん(46歳)。現在、松田龍平さんとW主演を務める映画『...
望月ふみ 2025-11-02 11:45 エンタメ
今田美桜が"あんぱん疲れ"で目黒蓮の二の舞いになる懸念…超過酷な朝ドラヒロインのスケジュール
 今田美桜(28)が、ファンたちとの貴重な交流の機会である「今田美桜スペシャルイベント2025」の、突然の延期を先日発表...
2025-11-01 17:03 エンタメ
近藤真彦が高校進学時に堀越ではなく明大中野に決まった背景にジャニー喜多川氏のトラウマ
【続・あの有名人の意外な学歴 】#14  近藤真彦(歌手)   ◇  ◇  ◇ 「近藤真彦(61)もジャニー喜多川...
2025-11-01 17:03 エンタメ
「国宝」大ヒットの裏で映画界の惨状…テレビが製作にかかわるデメリット
【城下尊之 芸能界ぶっちゃけトーク】  先日、映画や配信ドラマなどを製作するプロデューサーとゆっくり話をする機会があっ...
2025-11-01 17:03 エンタメ
松坂桃李、横浜流星…若手俳優の登竜門「戦隊ヒーロー」のママ需要の影響と"戦隊内不倫"報道の余波
 テレビ朝日系で放送されている特撮ヒーロー「スーパー戦隊シリーズ」が、現在放送中の49作目「ナンバーワン戦隊ゴジュウジャ...
2025-11-01 17:03 エンタメ
「ばけばけ」トキ(髙石あかり)の“違和感”、その正体が判明。運命の鐘ではなかったけれど
 ヘブン(トミー・バストウ)の初登校前日。いまだヘブンとコミュニケーションがとれず焦る錦織(吉沢亮)は、知事(佐野史郎)...
桧山珠美 2025-11-01 12:45 エンタメ
葵わかなが卒業した日本女子体育大付属二階堂高校の凄さ 3人も“朝ドラヒロイン”を輩出
【続・あの有名人の意外な学歴 】#13  葵わかな(女優)   ◇  ◇  ◇  10月12日に始まったドラマ「す...
2025-10-31 17:03 エンタメ
大悟が“次のお笑い界のドン”で決まり? フジ「酒のツマミ」終了は強固な存在感の証左か
 フジテレビ系バラエティー「酒のツマミになる話」が年内で終了することが明らかとなった。同番組は、2021年4月にレギュラ...
2025-11-04 10:33 エンタメ
どうする米倉涼子? 復帰への残された道は「人権救済」の民事訴訟か「記者会見」
「本来、人権救済を申し立てるべきなのは、この人ではないか…」などの声もある。いま、芸能界で窮地に追い込まれているのが、女...
2025-10-31 17:03 エンタメ
「ばけばけ」振り回されっぱなしの錦織(吉沢亮)が気の毒…ふたりの会話は聞き捨てならない
 しじみ売りに花田旅館を訪れたトキ(髙石あかり)は、主人の平太(生瀬勝久)やツル(池谷のぶえ)、ウメ(野内まる)と共に、...
桧山珠美 2025-10-30 18:05 エンタメ
大泉洋「ちょっとだけエスパー」脚本・野木亜紀子の遊び心に期待大
【碓井広義 テレビ 見るべきものは!!】  異色度では今期ドラマのナンバーワンかもしれない。大泉洋主演「ちょっとだけエ...
2025-10-30 17:03 エンタメ