『虎に翼』に共感。40歳の私が“夫婦のようなもの”を選択した理由

コクハク編集部
更新日:2024-08-23 06:00
投稿日:2024-08-23 06:00

「夫婦のようなもの」を選択する寅子、現実は?

 8月22日に放送されたNHK連続テレビ小説『虎に翼』は、寅子(伊藤沙莉)と航一(岡田将生)が結婚を止め、“夫婦のようなもの”になると決意する回でした。

 現代では、婚姻届を提出しない事実婚といった形を選択するカップルも増えました。『虎に翼』の時代である昭和初期に比べると理解が進んでいるように見えますが、本心では「なぜ結婚しないのかわからない」と考える人も多いよう。

 人それぞれの価値観に「なんで結婚しないの?」と聞くのはナンセンスだとは思いますが…“夫婦のようなもの”を選択した女性に話を聞きました。

【関連記事】『虎に翼』脚本家、アニメ界でなぜ高評価?朝ドラ人気の要因は公平な目線

A子さん「むしろ、なぜ結婚するんですか?」

 話を聞いたのは、新聞社系列の会社で働くA子さん(40歳)。2年目に購入した神奈川県のマンションでパートナーである自営業の男性(45歳)と暮らしています。

「子供の頃から、うまくいっていない夫婦を何組も見てきたので、むしろ『なぜみんな結婚するんだろう?』と不思議でした。子どもを持つつもりもなかったので、結婚する必要は感じたことがありません。彼もバツイチなので結婚しないという選択に同意してくれました」

 結婚という形はとっていないものの、彼とは家族ぐるみの付き合いをしているそう。実家の長野でA子さんの両親と彼が一緒に過ごすことも多いのだとか。

 また、A子さんが乳がんを患い手術をした際も彼が同意書を書き、お互いが生命保険の受取人にもなっています。(※認められるか否かは病院や生命保険会社によって異なります)

 でも、そこまでするのであれば結婚してもよいのでは?

「個人的に、人との関係性は一人一人が異なると思っています。そんな相手によって変化するものに結婚という制度を当てはめることに違和感があるし、私にとって窮屈でしかないんです。世間の目を気にする人もいるようですが、私は今の状態で不自由を感じたことはありません。

 大学が外語学部だったためか多様な価値観を持った人に囲まれているので、周りの声を気にすることもなく楽しい生活を送っています。両親もリベラルな考え方をするタイプで、結婚を強要されたこともありません。私達の意思を尊重してくれているので、とても感謝しています」

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

関連キーワード

ラブ 新着一覧


30代、クリスマスは“ただの平日”になった。気楽だけど…胸の奥がキュッとするのは何故?
 クリスマスは恋人と過ごすべき特別な一日だった20代、そんな焦りは消えて「ただの平日」になったアラフォーの今。 気楽に過...
おがわん 2025-12-24 11:45 ラブ
彼氏よ、ごめん! クリスマスプレゼントを“即売り”した4つの理由。美顔器は家賃に消えました…
 街中がロマンチックなムードに包まれる中、フリマアプリでひっそりとクリスマスプレゼントが即売りされているのをご存じですか...
恋バナ調査隊 2025-12-24 08:00 ラブ
もう「恋人と過ごす=勝ち組」はやめない? クリスマスは“特別じゃなくていい”と気づいたわけ
 20代の頃、クリスマスは恋人と過ごすべき特別な一日だった。でもアラフォーになった今はちょっと違う? 大人になって変化し...
おがわん 2025-12-23 11:45 ラブ
【漫画】「僕のマーメイド」元夫から届いたポエムメールに絶句…なにこれ?『元夫から「ロミオメール」が届いた件について』#3
【『60点の夫婦でいいのに』あらすじ】 『あの頃、まだ若い僕たちはなにが真実の愛なのかもわからず、ただ彷徨っていたね…...
「もう友達には戻れない」30代女性が忘れられない冬の夜。ふたりの“関係が変わった”背徳感
 クリスマスが近づくと、ふと昔の恋を思い出してしまう人もいるのではないでしょうか。  今回はアラサー女性が大学時代...
おがわん 2025-12-22 08:00 ラブ
【漫画】バカはそっちだろ!新婚早々、目撃した“最悪”の現場『元夫から「ロミオメール」が届いた件について』#2
【『元夫から「ロミオメール」が届いた件について』あらすじ】 『あの頃、まだ若い僕たちはなにが真実の愛なのかもわからず、...
聖夜に冷めるわ!クリスマスを台無しにする呆れたLINE3つ。「プレゼントは俺」って言う男いるんだ…
 街中がイルミネーションに包まれて、ロマンチックなムードが高まるクリスマス。心ときめくメッセージが届くのを期待していたの...
恋バナ調査隊 2025-12-21 08:00 ラブ
「俺が損してる」妻の“だらしなさ”を叱るのはモラハラか? 帰宅拒否寸前、44歳夫のストレス
「冷酷と激情のあいだvol.277〜女性編〜」では、結婚2年目にしてモラハラ疑惑が浮上した夫と、離婚以外の方法で問題を解...
並木まき 2025-12-20 11:45 ラブ
「お前は犬以下だな」夫のモラハラ発言が耐えられない! 40歳妻がそれでも離婚を拒む“打算的な”事情
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2025-12-20 11:45 ラブ
【漫画】結婚は“ゴール”じゃない…バツイチ女が「恋愛不要」と言うワケ『元夫から「ロミオメール」が届いた件について』#1
【『元夫から「ロミオメール」が届いた件について』あらすじ】 『あの頃、まだ若い僕たちはなにが真実の愛なのかもわからず、...
「熱い愛情表現がクセに…」脱いだら全身タトゥー!40代女性が“元ヤン男子”を手懐けた3つのコツ
 ヤンキーばかりが共同生活を送るNetflixの恋愛リアリティー番組『ラヴ上等』が大きな話題を呼んでいます。  マ...
内藤みか 2025-12-19 11:45 ラブ
「どちらも捨てられない」恋に溺れた男の苦渋の選択。恋人は“脳検査”まで…56歳が土下座に追い込まれた理由
 世の中、不倫の話題で持ちきりだ。2024年に実施された調査によると、既婚男性の約2人に1人、既婚女性の約3人に1人が婚...
蒼井凜花 2025-12-19 11:45 ラブ
6割の女性が「オープンマリッジ」にNo、でも1割は賛成! “円満成立”するためのカギは?
 最近、「オープンマリッジ」という言葉を耳にする機会が増えています。結婚していても、パートナー以外と恋愛をしてもよいとい...
恋バナ調査隊 2025-12-17 08:00 ラブ
う、羨ましい~! 2025年、最高の恋愛エピソード6選♡ 10歳年下彼と交際、推しの連絡先をゲット
 他人の恋の自慢話なんて聞きたくない! 羨ましくなるだけ! という領域を超え、他人の恋バナでいいから聞きたい! きゅんを...
恋バナ調査隊 2025-12-16 08:00 ラブ
【2025年】私史上最大の“恋愛”失敗談を大告白!貢ぎすぎて借金、既婚者に騙された…
 2025年、恋が実った幸せな人もいれば、失敗に終わってしまった人もいるでしょう。今回は後者のエピソードを募集しました。...
恋バナ調査隊 2025-12-15 08:00 ラブ
「無駄が多すぎる!」だらしない妻に限界寸前の38歳夫。つけっぱなし、出しっぱなし…貯まらないお金にため息
「冷酷と激情のあいだvol.276〜女性編〜」では、日々の出費に細かく指示を出す夫が、その裏では自分だけマッサージやサプ...
並木まき 2025-12-13 11:45 ラブ