「さわやかイケメン」の呪縛に抗うプロフェッショナル
涼真様にとって『龍が如く』での酷評の嵐は残念な出来事でしたが、彼の進んでいるベクトルは間違っていないのではないでしょうか。なぜなら涼真様は“「さわやかイケメン」呪縛に抗うプロフェッショナル”だからです。
前述したとおり涼真様は『仮面ライダー』主演のイメージを引っ提げ、「さわやかイケメン」枠でブレイクしたわけですが、そういった好青年キャラだけでは演技の幅が広がらず、役者として頭打ちになってしまうもの。
あえて実名は挙げませんが、「さわやかイケメン」として売れたものの、すぐに世間から飽きられて消えていった俳優は枚挙にいとまがありません。
ですから涼真様は「さわやかイケメン」の呪縛を打ち破るために、近年はダーク&ダーティな役柄にも積極的にチャレンジしているのです。
目指すは東出昌大や渡部建レベルのエグさ
2021年の主演ドラマ『君と世界が終わる日に』(日本テレビ系)では、ゾンビの世界で生き抜くために狂気もはらんだ無骨なヒーローを好演。今年放送された木村拓哉さん主演のドラマ『Believe-君にかける橋-』(テレビ朝日系)では、いつもニコニコしているものの目が笑っておらず、何を考えているのかわからない得体の知れない不気味な刑事を怪演。そして『龍が如く』では、修羅の世界で生きる極道を演じました。
それもこれも「さわやかイケメン」の呪縛から解き放たれるため。しかしプロ意識の高い涼真様は、“役を演じる”だけでは本当の意味でその呪縛から解放されることはないと、気付いてしまったのではないでしょうか。
そう、だからリアル恋愛でクズに成りきることで、あえて素の自分のパブリックイメージまでもダーク&ダーティに染めようとしているに違いないのです! 私生活も犠牲にするなんて、なんてストイックなブランディングなのでしょう…!
けれど、涼真様が本気で「さわやかイケメン」キャラをぶっ壊したいのであれば、まだまだ私生活の破天荒さが足りていないのでしょう。
いま、涼真様に必要なのは、ハイリスク覚悟で東出昌大さんや渡部建さんぐらいにエグい大スキャンダルを、世に放つことなのかもしれません。
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