50代だからこそ見えるもの
典子さんの人柄は認めているものの、一緒に暮らす未来は想像できないと話すダイスケさん。経験を重ねてきた50代だからこそ妥協してまで、結婚する気はないと言います。
「中年の恋とか、大人の恋とか、呼び方は色々だと思うんですけど、とにかく難しいですね。この年代での恋愛って。
若い頃なら相手の可能性に賭けることができたけれど、もうこの年齢だと、人となりが振る舞いや持ち物に如実に表れますよね。
この人は、これ以上変わらないだろうな、ここが限界なんだなとわかってしまう。
そうなると、相手のどこに目をつむるか、どこは譲らないかって話になるわけですけど、その取捨選択が、これまた難しい。
条件は良くても性格が合わないとか、その逆っていうのもザラにありますよ」
気分が上がる女性がいい
結婚への焦りはないダイスケさんは、今のところ、典子さん以外のパートナーを積極的には探していません。しかし、典子さんとの今後についてはシビアに見ています。
「典子さんに関して言えば、う~ん…、そうだなぁ。話してしまっていいのかわからないけれど、やっぱり僕は彼女とは暮らせないでしょうね。
一緒にいて気分が上がる女性がいいですよ、僕は。典子さんは庶民的…いや、はっきり言うと貧乏くさいんです。
ただ、もう男女の仲になってしまっているから、簡単にサヨナラするのも失礼なので、しばらくは典子さんから誘われれば、応じますが…。僕と彼女の関係はこれ以上、進展しないでしょうね。
ハハハ、冷たいですかね? でも体の関係をもったくせにハイ、サヨナラってする男よりもマシじゃないですか?」
◇ ◇ ◇
恋人同士であれ、夫婦であれ100%同じ価値観を有する男女は稀です。ましてや交際前の男女となれば、なおのことです。少しのすれ違いが、大きな溝に発展することも少なくないのが異性間における現実でしょう。
まさにこれこそが、男女関係における醍醐味にもなれば致命傷にもなる“冷酷と激情”のはざまなのかもしれません。
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