米倉涼子も広末涼子も小島瑠璃子も…“イエスマン”が集まってしまう個人事務所の是非
近年、芸能人が大手事務所から独立する例が相次いでいる。10月2日には、唐沢寿明(62)と山口智子(60)が「研音」を年内で退社すると発表された。
「この動きは、ますます加速するでしょう。近日中には、芸能事務所に移籍や独立を妨害しないと求める指針を公取委と内閣官房が公表する予定と言われています。事実上の行政のバックアップであり、独立への障害はなくなっていくでしょう」(芸能記者)
マトリ(厚労省関東信越厚生局麻薬取締部)の捜査を受けたと報じられた米倉涼子(50)も、2020年にオスカープロモーションを退社し、個人事務所を設立している。金髪にイメチェンした小島瑠璃子(31)も13日、自身のSNSで個人事務所設立を発表した。
ネット上では、大手事務所は不都合なスキャンダルをもみ消したり、独立したらタレントを潰しにかかったりする"悪"のように見られている。だが、タレントのイメージを守る上で、重要な役割を果たしている面もあるという。芸能関係者が明かす。
「個人事務所を設ければ、自分のしたくない仕事はしないでいいし、思うように生きられる。また、取引先と直接やり取りをするので、金銭的にもプラスになる。そんな利点がある反面、タレントが暴走してしまう可能性もある。スタッフは少数な上に、"イエスマン"が集まりがちになってしまうからです。大手事務所は人数も多いし、経験豊富な人材が揃っている分、いろんな意見が出てくる。今回の広末涼子の抗議も、良し悪しは置いといて、大手事務所ならしなかったでしょうね」
大手事務所に残っていたらどうだったか?
女優の広末涼子(45)が、TBSテレビ「オールスター後夜祭'25秋」(11月4日放送)のクイズで名誉を毀損されたとした問題で、同局は「捜査中の交通事故を題材として扱ったことは不適切でした」と9日に謝罪した。
「イジられた本人からすれば、不快極まりない。芸能人だから何を言ってもいい、有名税だというのはかわいそう。しかも、捜査中の交通事故に関するイジりですから、TBSはやり過ぎだという意見はもっともです。ただ、バラエティー番組でギャグとして言っているわけです。深夜ラジオのネタハガキと同じですよ。そのイジりに1つ1つ対処していったら、いくら時間があっても足りなくなる」(前出の芸能記者)
今回の件に関して、TBSを責める声もあれば、広末の抗議を行き過ぎとする意見もある。芸能記者が続ける。
「芸能人のスキャンダルや事件がギャグにされると、世間的な許しを得たという1つの目安になります。事態が深刻なままだったら笑えないし、そもそも冗談にならない。現場で笑いが起こっていたので、ギャグとして成立するほど、世間の空気は広末さんに寛大だと示しているとも思います。ただ、本人の中ではまだ吹っ切れていないということなんでしょうけどね」
TBSに抗議をすれば、賛否両論が渦巻くことは予想できた。それでも、広末側は踏み切った。
「昨年2月に独立して個人事務所で活動しているため、本人の意思が通りやすくなった。ただ、抗議してしまえば、ネット上で《度量が小さい》などの意見が出てくると目に見えるはずです。それを知れば、さらにメンタル的につらくなる可能性もある。大手事務所にいたら、本人をうまく説得して抗議しなかったのではないか」(前出の芸能関係者)
今回の抗議は広末の女優活動にプラスか、マイナスか。米倉の捜査報道と小島の今後の活動にも注目だ。
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