二人目の孫が欲しいなら負担してくれても
その一方で、ナオトさんはタカリ呼ばわりされたことを根に持っており、妻の妊活に強い不満を抱いています。
「夫のことを“タカリ”なんて言うような妻と、二人目を作りたいって思えます? 今はまだ病院の世話にはならずセルフ妊活中ですけど、このまま妊娠しなければ恵は病院に行きたいって言っています。
だけど病院で妊活をすればカネがかかるし、俺はそこまでして二人目が欲しいわけでもない。それこそ、二人目の孫が見たいなら両家の親が負担してくれてもいいんじゃない? って思っちゃいます。
妊活代を親に請求しようって提案したら、恵はもっと俺にキレるでしょうね。だけど実際問題カネがないんで。妊活代なんて本当に出したくないんですよ、俺は」
母親からは割り勘を打診されたけど…
妻が5歳年上なため、まるで母親や教員のようにガミガミと言われることもウンザリだと話します。
「けっこうストレス溜まるんですよ、恵との結婚生活は。恵が口うるさい性格ですからねえ。それでたまにパーっと酒が飲みたくなるんですよ。でもカネがないから親を誘って外食に行くって感じですね。
まぁぶっちゃけた話をすると、ウチの母親からも一度だけ『せめて割り勘にしない?』って言われましたけど。『俺の周りは、みんな親持ちだよ』って言い返したら、それ以降何も言わなくなりましたね」
仕方ないですよ、今の我が家はカネが余っているわけじゃないんで。それなのに恵は、キャンキャンわめきすぎなんですよ」
恋人同士であれ、夫婦であれ100%同じ価値観を有する男女は稀です。ましてや交際前の男女となれば、なおのことです。少しのすれ違いが、大きな溝に発展することも少なくないのが異性間における現実でしょう。
まさにこれこそが、男女関係における醍醐味にもなれば致命傷にもなる“冷酷と激情”のはざまなのかもしれません。
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