スマホに残されていた数々の証拠
思えば、1年ほど前から絵里さんの来訪は徐々に減り、同じ頃に夫の帰宅時間もかなり遅くなった。
疑念は確信へと変わり、ある夜、亜紀さんは夫のスマホを開いてしまう。
そこには、見るに耐えないLINEのやり取りがぎっしりあった。絵里さんの自撮り、夫の甘い言葉、ホテルの位置情報…裏切りと嘘を積み重ねた現実に、亜紀さんは息をのんだ。
「心臓が止まるかと思いました。ただの不倫なら、まだ耐えられたかもしれません。でも相手は、私が唯一心を許した友人。娘同士も家族ぐるみで仲良し。そんな人が私に笑顔を見せながら夫と寝ていた──。憎しみで体が震えました」
それでも亜紀さんは、泣きながらスマホ画面をすべて撮影した。
興信所に依頼し、夫が絵里さんの家へ入る様子、ホテルに消える瞬間まで、すべて証拠として残したファイルを作った。
裏切られた者の怨みを甘く見ない方がいい
「私は、泣き寝入りする妻ではありません。娘が完全に自立するまで待ちます。その時が『Xデー』。夫に証拠と離婚届を突きつけ、すべての罪を精算させます。絵里さんにも必ず償いをさせる。ここまで裏切られたんです。許す理由なんて、どこにもありません」
復讐心だけで歩んできたと語る亜紀さん。しかし、現在大学に通う娘の話になると表情がふっと緩む。
「娘は勉強熱心で、『将来は海外を飛び回る仕事がしたい』と語学とITに夢中です。娘を不幸にしてしまうかもしれませんが…夫と絵里さんだけは絶対に許しません。精神が歪んでいると思われても構いません。
裏切られた者の怨みを甘く見ない方がいい。長年積もった怒りを晴らすその瞬間こそ、私の人生で一番の笑顔になると思っています」
静かに、しかし確実に燃え続けるサレ妻の炎。
そのXデーが訪れたとき──夫と絵里さんはどれほどの代償を払うのだろうか。
そして、罪のない娘たちの未来は……。
反撃の時は、もうすぐそこまで迫っている。
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