賃貸か購入か…40代からは住まいをどう選ぶ? “おひとりさま”の正解ポイント【資格保有者監修】

並木まき ライター・エディター
更新日:2025-12-02 11:45
投稿日:2025-12-02 11:45

本題!40代女性の住まい選び「判断ポイント」3つ

 さて、「賃貸で自由に生きるべき? それとも、そろそろ買って安心を持つべき?」の問いは、40代になると一気に“現実味”を帯びてきます。

 親の介護、パートナーとの再婚・同棲問題、老後への不安…と、住まいの選択が大人女性の人生を左右する“重要な意思決定”になりがちです。

 おひとりさまだからこそ、見落としたくないポイントを整理してみましょう。

1. 「50代の自分」はどう生きていたい?

<こんな未来なら「賃貸派」>

・転職や独立など、働き方の大きな変化をまだ見込んでいる
・パートナーの有無や結婚観が大きく変わる可能性あり
・健康なうちは身軽な生活をキープしたい

<こんな未来なら「購入派」>

・収入や働き方を大きく変える予定はない
・この先は仕事と暮らしの拠点を安定させたい
・老後の住まい不安を早めに解消したい

2. 老後の住まいリスクをどう捉える?

<こう考えるなら「賃貸派」>

・まとまった現金を使ってしまうよりも、老後資金を厚く持っておきたい
・資産としての不動産所有に魅力を感じない
・高齢でもURやシニア向け賃貸などの選択肢はあると思う

<こう考えるなら「購入派」>

・老後に住まいを確保できない事態を絶対に避けたい
・月々の住居費を家賃よりも低く固定したい
・いざというときに売却できる価値があるものにお金を使いたい

3:生活拠点をどこに置きたい?

<こういう価値観なら「賃貸派」>

・親の介護が始まればすぐに地元に戻りたい
・住みたい街が特になく利便性で選びたい

<こういう価値観なら「購入派」>

・長く住みたいエリアがすでに決まっている
・実家との距離や生活環境など住みたい場所の優先順位が明確

結論!損得よりも「心の安定」に重点を

 賃貸の弱点は「高齢になると借りにくい」、購入は管理費や修繕積立金がずっと続く。

 このように、どちらにも弱点はあります。つまり、どちらも「完璧」ではありません。

 だからこそ40代以上のおひとりさまが重視すべきは、お金の損得よりも「心の安定」がどちらで得られるのか?の視点です。

 経済の先行きも物件価格や金利の変動も読みにくい今は、これまで以上に「正解」には個人差が広がっています。

 こういう時代には、まずは自分の価値観を丁寧に棚卸し!

 そのうえで「どちらが自分の未来に安心(安定)を与えてくれるか?」で決めるのが、後悔しないための確実な方法のひとつです。

並木まき
記事一覧
ライター・エディター
元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)の肩書きを有する。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。
Instagram公式HP

日刊ゲンダイ掲載「あの人は今」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/277865

ライフスタイル 新着一覧


「ウザいって言ってたよ」怖いのはネット? それとも…SNSなしでも“炎上”したあの頃。悪意が燃える瞬間
 SNSがコミュニケーションの重要なツールとなって久しい。速さに追われる時代に、言葉を選ぶ“間”の大切さを思い出させてく...
恋する“にゃんたま”、全力ダッシュ! 気持ちがあふれて思わずピョン♪
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
口癖は「うちの血が濃い」…義母の“幻想”を崩壊させた息子の行動。愛情の深さはDNAで決まるの?
 幸せなはずの結婚生活に影を落とす、姑との問題。令和の時代でも根強く残る嫁姑トラブルに直面したケースをご紹介します。
「夫のスマホを監視してます」円満なのは表面だけ? 実は怖~い“我が家の闇”7つ
 一見仲良し家族だけど、実は…という他人からは見えない家庭の闇。今回は、皆さんから寄せられた「我が家の闇」エピソードを紹...
「スケジュール管理ができない人」は一体何だというのか。運だけで生きてきた私に浮上した、ある疑惑
 踊り子として全国各地の舞台に立つ新井見枝香さんの“こじらせ”エッセーです。いつでも、いついつまでも何かしら悩みは尽きな...
「住職おくって」に爆笑! 恥ずかしいLINEの“打ち間違い”3つ。欲しかったのはそれじゃない泣
 急いでLINEをしなければならないときや考え事をしている最中にLINEするときこそ、文面はよーく確認したほうがよいかも...
「とめ子って可愛い」時代錯誤と笑われた名前が“レトロブーム”で大逆転。28歳女性が気づいた“流行”の儚さ
 キラキラネーム、シワシワネームなど年代によって異なる名前の傾向。名前が社会的ラベルになる現代では、名前を見ただけで性格...
【表現クイズ】江戸時代の“生理用品”、別名は「猿、馬、狐」どれでしょう(難易度★★★★★☆)
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「校閲婦人と学ぶ!意外と知らない女ことば」では、女性...
パワハラで限界…「帰ってきなさい」母の一言に救われた。永久保存したい感動LINE3選
 表情や声のトーンが分からないLINEでも、気持ちは伝わるもの。あなたが何気なく送ったLINEも、誰かに保存されているか...
もはや付録が本体では??「美ST」1月号の“現品リップ+糸リフト級マスク”で元が取れすぎる。
 今月も美STがすごい。2026年1月号特別版を買ってみました。特別版は1,150円ですが「定価1,540円の現品リップ...
スナックの良し悪しは「ポテトサラダ」で決まる? ホステスが確信する“自分に合う”お店選びの極意
 自分に合うスナック、ぜひ大人のみなさんには見つけていただきたい!  ただやっぱり好みは人それぞれなので、なかな...
5歳児がHIPHOPで“国会”を学べるなんて! 庶民の私が娘を「知育教室」に通わせたワケ
「みーちゃんも試験うけて高級なおりこうさん学校いくよ」――保育園年長の娘が突然の“お受験宣言”。庶民的な家庭に生まれ、高...
イカ耳で警戒中! まあるい尻尾の“にゃんたま”先生、相変わらずキュートだね♡
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
中年よ、大掃除はお早めに! 冷蔵庫掃除に悪戦苦闘…おばさんが陥った“経年劣化”によるワナ
 女性なら誰でも通る茨の道、更年期。今、まさに更年期障害進行形の小林久乃さんが、自らの身に起きた症状や、40代から始まっ...
私の子どもは見えてないの? 写真がない孫の存在…義母の“愛情の序列”を思い知った母の決意
 幸せなはずの結婚生活に影を落とす、姑との問題。令和の時代でも根強く残る嫁姑トラブルに直面したケースをご紹介します。