好意を寄せてくる女性は結婚対象外
結婚というものを自分自身は一度も経験していないが、周囲の既婚者や離婚経験者たちの話を聞くと「どうやら結婚というのは、“好き”という感情を抜きにして、相手を選んだほうが良さそうだ」という結論に至ったというシンイチロウさん。
そのため、自分に好意や関心を寄せてくる女性のことは、その時点で「結婚相手」としての対象からは外す習慣がついてしまったのだそうです。
「もちろん僕だって恋愛は好きですし、この歳までいろんな女の子と恋愛をしてきました。
だけど、僕に関心が強い女の子ほど、付き合ったり同棲したりすると、僕を管理したがるのも経験してきたし、そういうのがいやで別れているから、結婚となると、僕のことを放っておいてくれそうな人を選ばないといけないと思うようになったんです」
自由にしてくれそうだし
自分なりに「婚活」をしてきたけれど、ここまで成果が出なかったシンイチロウさんは、愛美さんと出会った瞬間に「華美じゃない外見も、妻としては大合格だ」と感じたとのこと。
「え?そんなこと言っても、実際に付き合ったら、愛美さんだってそれなりに僕のことを知りたがるんじゃないかって?
まぁ、そういう可能性はゼロではないですけどね。でも、最初から僕のことを狙っている女の子と比べれば、自由にさせてくれそうな気がするんですよ。
僕ももうすぐ48歳で、50歳が目前に迫っていますから、とにかく短期決戦で結婚相手を決めてしまいたい。
愛美さんは、そういう僕の視点からは、最高の妻候補なので、なんとかして付き合いたいなぁと望んでいます。
本人にも『なんで私なの?』って訊かれたことがあって、そのときに『僕が考えるに最高の妻候補だ!』って説明したんですけどね」
◇ ◇ ◇
恋人同士であれ、夫婦であれ、100%同じ価値観を有する男女は稀です。ましてや交際前の男女となれば、なおのことです。少しのすれ違いが、大きな溝に発展することも少なくないのが異性間における現実でしょう。まさにこれこそが、男女関係における醍醐味にもなれば致命傷にもなる“冷酷と激情”のはざまなのかもしれません。
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