欲望を赤裸々に…あなたは何にエロティシズムを感じますか?

大泉りか 作家・コラムニスト
更新日:2019-04-14 15:48
投稿日:2019-04-14 06:00

あなたはどんな性の願望を抱いていますか?

 あなたは何にエロティシズムを感じ、興奮しますか。どういう性の願望を抱き、ひそかに何をしたい/されたいと願っていますか。

 わたしは、ショーツから指を忍び込ませられる時に、お腹側からではなくクロッチをずらす形で、入ってくるのが好きです。なぜだかはわかりませんが、記憶にある限り幼い頃から、マスターベーションをする時はいつも、クロッチをずらす形で下着の中に指先を挿し込んでいました。

 だから、初体験の時に、相手の男性が、すぐにショーツを下ろしてしまった時は「えっ!そうじゃない」と思いました。けれど、何も言えずに相手の行動に従ったのは、「ショーツのクロッチをずらして、アソコをいじって欲しい」と頼むのは、恥ずかしかったからです。

女性の“性の解放”は進んでいるけれど…

 ここ数年、女性の“性の解放”が進んだという話が、メディアなどでよく報じられています。確かにわたしがアダルト業界に足を踏み入れた20年前は、例えばアダルトトイひとつとっても、男性と共に、セックスを盛り上げるために使うものであり、ゆえに、アダルトトイの形状は、男性の考案したグロテスクな形状のものばかりでした。

 こっそりとマスターベーションで使用することがあっても、それは女友達にも言いづらいこと。そもそもマスターベーションそのものがタブー視されていて、「オナニーをするのは、特別にスケベな女性」とされていたし、女性がセックスを語るなんて、はしたないという風潮すらあった。

 女性の意見を取り入れたセルフプレジャーとしてのアダルトトイが多く発売され、女性がマスターベーションをするのはごく普通のことだと認知され、女性用風俗の存在も知られるようになった現在は、かつてに比べれば確実に“性の解放”が進んでいると思います。

 けれども、そうした風潮の中でも、まだまだ置き去りにされているのが、「女性が、自分の性癖や、性の嗜好を明らかにすること」ではないかと思うのです。

本当の欲望を共有し、より楽しい性体験を

 そこで今回は、このウェブサイト『コクハク』で、世の女性たちの性癖や嗜好を明らかにする連載を始めさせていただくことにしました。性に関して、受け身であることが当然とされてきた日本の女性たちの、本当の欲望――場合によっては性的倒錯や変態趣味といわれる性嗜好も含め――共有し合っていけたら、さらにわたしたちは、より主体的な、楽しくて気持ちがいいセックスが出来るようになるのではないか、と思うのです。

 そういう試みを行うのであれば、まず自らが先陣を切ることが必要だと思います。なので、冒頭に続いて「コクハク」をさせていただこうと思います。

わたしが好きなのは…

 わたしが好きなのは、人に自慰行為を視られることです。出来れば静止画や動画で撮られたい。「記録されている」と思うと、その取返しのつかなさに興奮を覚えてしまうのです。かといってそれを見返すことはしたくないし、むしろ苦痛です。自分が我を忘れて乱れている姿をとても美しいとは思えないし、興奮も出来ない。ただひたすら、視線を強化する意味で、レンズの存在が欲しいのです。

赤裸々に語ってくれる女性を募集します

 この連載では、ご自身の欲望を赤裸々に語ってくれる女性を募集しています。匿名で構いませんし、事前に原稿もご確認できます。わたしたちの抱いている欲望が決して恥ずかしいものではないことを知り、より伸び伸びと、性を楽しむことが出来る世の中が早く来るように、皆さまのご協力をお待ちしております。

 取材を受けてもいいという女性は、 rika.oizumi★gmail.com (★は@ にしてください)もしくは https://twitter.com/ame_rika までDMでご連絡くださいませ。秘密は厳守いたします。

大泉りか
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作家・コラムニスト
ライトノベルや官能を執筆するほか、セックスと女の生き方や、男性向けの「モテ」をレクチャーするコラムを多く手掛ける。新刊は「女子会で教わる人生を変える恋愛講座」(大和書房)。著書多数。趣味は映画(映画館で年間100本以上)、海外旅行。愛犬と暮らして14年目の犬飼い。X

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