ペットの問題じゃない?恋人との将来に疑問を持ち始めた男性

並木まき ライター・エディター
更新日:2022-12-03 06:00
投稿日:2022-12-03 06:00

自分は犬と暮らす、でもあなたは置いてきて

自分のペットはいいのかよ(写真:iStock)
自分のペットはいいのかよ (写真:iStock)

 緑さんの家にはすでに犬が3匹いることについては「ウチの猫は人懐こいし、多分犬とも一緒に暮らせるから心配ない」と考えているそうで、そこを問題視している緑さんの言葉にも納得できないとタケオさんは話します。

「自分は犬と暮らし続けるけれど、僕には猫をどうにかしてこいって、絶対にフェアじゃないですよね。

 緑さんも犬を実家や友人に譲って、お互いにペットのいない生活かスタートさせようって言うなら、まだ話はわかるんです。

 自分はそのままペットと暮らす、でもあなたはペットを置いてきてねって理屈は、なんとも自分勝手だと思ってしまいました」

個人の意識が強すぎない?

自分の家として振る舞うつもり(写真:iStock)
自分の家として振る舞うつもり (写真:iStock)

 ふたりが同棲をスタートさせるのは、緑さんが現在暮らしている家であることから「すでに先住の犬が3匹もいる以上は、タケオさんが猫を置いてくるべき」と考えている緑さんに対し、タケオさんの考えは大きく異なるそうです。

「結婚するってなったら、お互いの財産も相手が普通に使っていいと思いませんか? 緑さんは僕と結婚前提で付き合っていると言うわりに、個人の意識が強すぎるというか……。“自分の家”とか“自分の財産”って意識が強いように思いますね。

 確かに同棲をするのは僕が緑さんの家に引っ越す形ですが、引っ越したあとには僕は自分の家として振る舞うつもりだし、緑さんの家にお世話になるという気持ちはまったくありません。

ペットの問題を通じて見えたのは…

(写真:iStock)
(写真:iStock)

 でも緑さんの主張を聞いていると、まるで僕が居候に行くような感覚にさせられることもあって、それって違うんじゃないのって思っています。

 ペット問題を通して、もしかして価値観の違いが出ているんですかね? だとすれば、そもそも結婚をするべき相手じゃないってことなんですかね?

 この前、親しい女友達に相談したら『それって、ペットの問題を通じて相性が悪いことがわかったってだけじゃん。結婚はやめたほうがいいよ』って言われてしまい、妙に納得したんです。

 僕たちが抱えているのは、単純なペット問題じゃなく、大きな価値観の違いなのかなって」

 ◇  ◇  ◇

 恋人同士であれ、夫婦であれ、100%同じ価値観を有する男女は稀です。ましてや交際前の男女となれば、なおのことです。少しのすれ違いが、大きな溝に発展することも少なくないのが異性間における現実でしょう。

 まさにこれこそが、男女関係における醍醐味にもなれば致命傷にもなる“冷酷と激情”のはざまなのかもしれません。

並木まき
記事一覧
ライター・エディター
元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)の肩書きを有する。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。
Instagram公式HP

日刊ゲンダイ掲載「あの人は今」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/277865

関連キーワード

ラブ 新着一覧


夫の無題外泊=浮気とは限らないらしいけど、その言い分信じていいの?
 夫が無断外泊したら「女と遊んでるんだ」と浮気を疑ってしまいますよね。ですが、必ずしも浮気とは限らないようです。  事...
恋バナ調査隊 2024-02-28 06:00 ラブ
男女カップルに聞いた! 自宅のお風呂に一緒に入るのはアリorナシ?
 あなたは彼氏と一緒にお風呂に入りますか? 恥ずかしさから抵抗がある人もいれば、一緒に入ることが当たり前になっている人も...
恋バナ調査隊 2024-02-28 06:00 ラブ
お金に執着する女が結婚できない理由3つ 大切なことを見失った悲しい末路
 婚活中は、改めて自分がどんな男性に惹かれるのかを見つめ直す機会になりますよね。性格や趣味、価値観や見た目にこだわる人も...
恋バナ調査隊 2024-02-27 06:00 ラブ
だから「媚びる女」は嫌い! 男性の本音と“媚び認定”する女の言動とは
 恋愛で「媚びる」を武器にしている女性はいませんか? でもその武器は、嫌われるきっかけになる恐れもあるため注意が必要です...
恋バナ調査隊 2024-02-27 06:00 ラブ
更生して一途に?それとも性病に苦しむ?遊び人だった人の明暗分ける瞬間
 遊び人の男性にもてあそばれ、つらい思いをした女性もいるでしょう。しかし、遊び人でも年齢や経験を重ねて更生する場合がある...
恋バナ調査隊 2024-03-19 16:27 ラブ
30代40代「婚活の後悔」4選 あのときどうして気づかなかったんだろう
 婚活に励んでいる女性は必見! 「あのときこうしておけば…」と、自身の婚活に後悔がある女性たちの話を集めてみました。 ...
恋バナ調査隊 2024-02-26 06:00 ラブ
甘い新婚生活なんて誰が言った?ラブラブ一転イライラ爆発エピソード5選
「新婚」と聞くと、誰もがラブラブな生活を想像するでしょう。 でも、共同生活を始めて間もない新婚は、イライラする機会も多い...
恋バナ調査隊 2024-02-25 06:00 ラブ
男「冗談はよしこちゃん」女「は?」年の差カップルはすれ違い日常茶飯事
 近年、10歳以上の年の差カップルが増えていますよね。年の差があると、相手を尊敬できたり、落ち着いて安定した恋愛ができた...
恋バナ調査隊 2024-02-24 06:00 ラブ
肉体より精神的なつながりに“利”があるよね? 51歳経営者が女を選ぶ条件
「冷酷と激情のあいだvol.183〜女性編〜」では、夜の営みをしないことを条件にプロポーズをしてきた恋人・ジュンジさん(...
並木まき 2024-02-24 06:00 ラブ
性交渉一生ナシ?裕福な経営者から提示された結婚の条件に戸惑う47歳女
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2024-02-24 06:00 ラブ
女に困らないチャラ男に聞いた! 本命に選ぶ女性の特徴3つ
 好きになった男性がチャラ男だったら「真面目に恋愛する気はないよね…」と落ち込むかもしれません。  でも、チャラ男だっ...
恋バナ調査隊 2024-02-24 06:00 ラブ
女性から家デートに誘うのはアリなの? 超自然な誘い方と男性の本音
 なかなか家に呼んでくれない彼。もっと仲を深めたいけど「女性から家デートに誘うのはナシかも…」と悩んでいる人は多いはず。...
恋バナ調査隊 2024-02-24 06:00 ラブ
年の差婚は“1億円プレーヤー”の特権に…婚活のプロが見た同世代婚の現場
 年の離れた若い女性と結婚したい――。結婚相談所には今も夢見る中年男性が訪れるそうだが、時代は変わったようだ。  ...
モテる女が選ぶ男はセンスなし? 美人が陥りがちな恋愛の失敗傾向3つ
 あなたは、男性にモテますか? 答えがイエスなら、恋愛で選ぶ男に注意したほうがいいかもしれません。  なぜなら、美人で...
恋バナ調査隊 2024-02-23 06:00 ラブ
年下男性と恋愛したい! 知っていると憧れられる3つのテク
「年下男性と恋愛したい」と主張する女性がかなり増えています。けれど、思い切ってアプローチしてみても、なかなか盛り上がらな...
内藤みか 2024-02-22 06:00 ラブ
“お金持ちのド本命”になる方法 爆美女じゃなくても大丈夫!
 将来結婚するならお金持ちの人が断然いいですよね。  しかし、「自分は特別な美貌もないし、稼いでいるわけでもない。...
若林杏樹 2024-02-21 06:00 ラブ