「高収入なのに金出せってイミフ」自らの女運を憐れむヒモ男

並木まき ライター・エディター
更新日:2023-02-25 06:00
投稿日:2023-02-25 06:00

高収入女性を選んでいるのに

 ため息をつきながら、こう話すトモキさん。パートナー選びの際には「自分よりも高収入であること」を第一条件にしてきたものの、歴代彼女たちとも円香さんと同じようなことで揉めてしまい、結局別れてきたそうです。

「せっかく高年収の女性を探しても、いつもこうなるんです。なんでですかね? お金なんて、多く持っているほうが使えばいいだけじゃないですか?

 それなのに“平等”だの“共同生活なんだから”だのって言ってくる女性が多すぎますよ。僕のヒキがよほど悪いんですかね?
 

働かないで生活したい

“この人はセコイ女性ではないだろう”と思って付き合っても、僕が女性の家に住み始めると、だんだんとおかしくなるパターンばっかりです。

 今回の円香さんとの付き合いも、このパターンですね。一緒に住み始めるまでは、まぁそれなりにうまくやってきたと思うのに、一緒に生活を始めたら、お金のことにうるさくなって。

 あのね、僕はお金が好きじゃないんですよ。働くのは仕方ないから仕事は続けていますけどね、ぶっちゃけ仕事をしていても楽しいと思えないんです。働かないで生活できるなら、それに越したことはありませんよ。

 円香さんともこんな調子だと、別れるのも時間の問題でしょうね。本当に自分の女運のなさが恨めしいですよ。理想の女性と出会えたら、すぐにでも結婚したいんですけどね。なかなか現実は難しいです」

  ◇  ◇  ◇

 恋人同士であれ、夫婦であれ、100%同じ価値観を有する男女は稀です。ましてや交際前の男女となれば、なおのことです。少しのすれ違いが、大きな溝に発展することも少なくないのが異性間における現実でしょう。

 まさにこれこそが、男女関係における醍醐味にもなれば致命傷にもなる“冷酷と激情”のはざまなのかもしれません。

並木まき
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ライター・エディター
元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)の肩書きを有する。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。
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日刊ゲンダイ掲載「あの人は今」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/277865

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