夫婦だってあくまで他人 「過度な束縛」は人権侵害だと思う

豆木メイ フリーライター
更新日:2023-03-21 06:00
投稿日:2023-03-21 06:00

束縛しても意味がない

 実際に昔の同僚から、こんな話を聞いたことがあります。

 妻からもらうお小遣いが少なくて、とてもじゃないけれどやっていけないので、会社からの給料を別口座に分けて振り込んでもらって自由に使っているそうです。
 
 男性は家族のために働いているのに、遊びのためのお金を全く持たせてもらえないって、ちょっと暴力的過ぎませんか?

 他には「妻にスマホを隅から隅まで見られるので、格安スマホを契約した人」も知っています。その人は不倫していたので、不倫相手との連絡用として使っていました。

 このように束縛が激しいと、どこか抜け道はないか? と良からぬ方へと考えが至ってしまいます。

 夜遊びも、不倫も、束縛されてもやる人はどんな手段を使ってもやりますし、束縛はあまり意味がないのです。

相手の自由を奪ってはいけない

 そもそも束縛をしてしまう理由って、一体何なのでしょうか?

 人それぞれだとは思いますが、ひとつ考えられるのは、自分の存在価値を相手の中に見出しているからなのでは? と推測します。

 夫と結婚している自分、妻である自分のポジションしかないと思っている人が束縛してしまうのではないでしょうか。

 そうではなくて、夫婦だって元は赤の他人ですから、お互いが自分の足でしっかりと立って精神的に自立するべきです。

 束縛をし過ぎるのは、相手から自由を奪うこと。

《結婚しているから》といった理由で、相手の自由を搾取するのは人権侵害では? とさえ思うのです。

人としての成長が良い関係を作る

 結婚しても、お互いが立ち入らないそれぞれの人間関係があって良いと思います。

 お互いについて何でも把握しておきたい関係は、新婚の時は成立するかもしれませんが、結婚生活が長くなるにつれて窮屈になってくるものです。

 それより、お互いがそれぞれのコミュニティに属して色んな価値観に触れられる方が、より健全で、夫婦としての密度が増すと思います。

 外から持ち込んだ価値観や考え方を、自分たちでアレンジして家庭を作っていく方が楽しそうではないでしょうか?

 いつも夫婦2人でべったりしているのも素敵かもしれませんが、関係性に伸びしろを感じませんし、つまらないですよね。

 これは何も、「結婚しても無理して飲みに行くべき」とか「友達との関係を継続すべき」というものではなくて、自分がしたいと思ったことや行きたい場所へ《結婚しているから》と、諦めるべきではないと思うのです。

 自分のやりたいことには、許される範囲で時間とお金を使うべき!

 相手を束縛する前に、自分が魅力的な人間になる努力をした方が、結果的には円満な家庭を築けるのではないかと筆者は考えます。

豆木メイ
記事一覧
フリーライター
アラフォー2児の母。2人目の子供を出産後からセックスレスになる。各SNSでセックスレスのつらさについて発信したところ多くの方から反響をいただく。5年後離婚するために経済的自立を目指して奮闘中。趣味は飲酒。
XInstagramnoteYoutube

関連キーワード

ラブ 新着一覧


イケオジが豹変!暴走する“勘違いおじさん”のリアル。「今日もキレイだね」大量に届くメッセージに戦慄…
 SNSで頻繁に話題にのぼる“勘違いおじさん”。自己評価がやたら高く「まだまだ俺は若い、イケる!」という勘違いのもと、だ...
浮気男に制裁! 街中で壮絶な修羅場…からのプロポーズにえっ? 怒涛の急展開に妊婦が下した決断
 出会いのきっかけとしていまや定番のマッチングアプリ。近年ではその出会いが結婚につながることも多いそうで、純粋な恋愛に活...
くらげ 2025-08-12 11:45 ラブ
浮気じゃないの!? 彼を疑った4人の末路。朝帰りで暴言→マジで仕事関係だった…
 好きな気持ちが強すぎて、彼氏の浮気を疑ってしまうときもあるでしょう。しかし、勘違いで責めれば彼氏に冷められるかもしれま...
恋バナ調査隊 2025-08-11 08:00 ラブ
駆け引き大失敗! 送って後悔したLINE3選。匂わせが「遊んでる女」認定で終わった
 好きな人の気を引くため、あるいは言ってほしい言葉を引き出すためにLINEで駆け引きする人もいるでしょう。でもその駆け引...
恋バナ調査隊 2025-08-10 08:00 ラブ
「俺ね、経営者なんですよ」慰謝料を拒否する夫のバカげたプライド。妻を“勝手に逃げだ”と非難する心理
「冷酷と激情のあいだvol.258〜女性編〜」では、5年前に離婚をした元夫から一方的に悪口を言われ続けている里香さん(仮...
並木まき 2025-08-09 11:45 ラブ
「5年前のことなのに!」友人からのDMにあ然…離婚した“モラハラ男”の執拗な攻撃にウンザリ
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2025-08-09 11:45 ラブ
離婚以上の報復を…ハイスぺ女医の「勘違い男」育成計画。“都合のいい女”に騙された20代夫の社会的な転落
 世の中、不倫の話題で持ちきりだ。2024年に実施された調査によると、既婚男性の約2人に1人、既婚女性の約3人に1人が婚...
蒼井凜花 2025-08-08 11:45 ラブ
「養子希望」で彼と破局。婚活中は隠しておくべき?(39歳・メーカー勤務)
 39歳のメーカー勤務女性です。婚活中ですが、子供がほしいと思っています。仕事一筋で貯金もしていたので、経済的な余裕はあ...
植草美幸 2025-08-08 11:45 ラブ
「特等席を予約したから」50代女性が20代イケメンと花火デートに興じた夜。大人の余裕で落とした作戦
 夏のデートといえば花火大会。できれば素敵な男性と、大空を見上げて鑑賞したいものです。  そんななか、年下のイケメ...
内藤みか 2025-08-07 11:45 ラブ
「君は夜空に浮かぶ光」夢追いヒモ男にブチギレ! 追い出された彼氏のポエミーな反論。魂が…って何それ?
「人は夢を追うべきだ」――そんな言葉は一見美しい。だが、それが現実逃避と紙一重であることに気づくのは、いつも巻き込まれた...
おがわん 2025-08-06 11:45 ラブ
自覚あり!私が「結婚に向かない」ワケ6選。理想が高くて何が悪い?
 結婚していない女性の中には、「その原因は自分にある」と自覚している人もいるようです。その理由を聞いてみました。
恋バナ調査隊 2025-08-06 08:00 ラブ
初キスの後に仰天! 鼻毛がチョロリしていたよ…今だから話せる恋愛「黒歴史」エピソード
 誰にだってできれば忘れたい恥ずかしい「恋愛黒歴史」が一つくらいあるもの。大人になった今だからこそ、笑って話せるエピソー...
恋バナ調査隊 2025-08-05 08:00 ラブ
遠距離恋愛、大歓迎!「むしろ嬉しい」派が話す5つの理由に納得。旅行もできてお得じゃん♪
 遠距離恋愛は寂しい思いをしたり、付き合っている実感が持てなかったりするため、「私にはムリ!」という意見が多い傾向にあり...
恋バナ調査隊 2025-08-04 08:00 ラブ
え、付き合ってないよね? 勘違い男の暴走LINE「俺だから理解できる」にゾ~ッ
 なんとも思っていない男性に「付き合ってる」と勘違いされることほど迷惑な話はないですよね。いきすぎた言動には「ウザ!」と...
恋バナ調査隊 2025-08-13 15:29 ラブ
実父のセクハラに「騒ぐほどでもないでしょ」と他人事。37歳男性が“静観”を続ける家族の深い理由
「冷酷と激情のあいだvol.257〜女性編〜」では、実母にセクハラを繰り返す義父に不快感を抱く妻・英里さん(仮名)の苦痛...
並木まき 2025-08-02 11:45 ラブ
「価値観が昭和なんですよ」義父のセクハラが不快すぎる。止めない夫にも憤る39歳女性の嫌悪感
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2025-08-02 11:45 ラブ