経営者に人生のターニングポイントを聞いてみたらスゴかった

おくげちゃん 漫画家・イラストレーター
更新日:2023-03-24 06:00
投稿日:2023-03-24 06:00
「隙あらば自分語りw」なんて小バカにされることもありますが、私は人の自分語りを聞くのはけっこう好きです。やっぱり勉強になる話も多いですし、お酒なんか飲みながら聞こうものなら、高確率でうるっとくるくらい真剣に聞き入ってしまいます。
 今回は実際に私がお客さんから聞いた、人生のターニングポイントについてのお話です。営業終わりのどろんぱでは、コミとママが引っかけていますが、どうやらベロベロみたい。

 

 

 

しんどさではなく、何を学べるか? にフォーカス

 自分のこれまでを振り返った時、「明らかにあの時に自分は変わったな」と思うターニングポイントは誰にでもありますよね。そして、そのほとんどに他人の影響があるのではないでしょうか。

 つまり、あの人のおかげで変われた、と感じる部分がターニングポイントになっているはずです。スナックのお客さんと話していると、人それぞれ本当にいろんな出会いがあって、学びがあるんだなと感じます。

 あるお客さんは、「新人だった頃の出来事に、今でも感謝している」と言っていました。簡単に言えば、それまで温厚な態度だった取引先の人に急にキレられたって話なのですが……。ぶっちゃけ「なんで?」と理解できませんでした。

 だって話を聞く限り、怒られた原因はムシの居どころが悪くて八つ当たりされた感じだったんです。「私だったら、感謝どころか記憶から抹消して終わる」と、そのお客さんに言ってみました。

 すると、「そうだったかもしれない。だけど、今思えばあの時の自分は天狗になってたんじゃないかと思う。その鼻が折れるキッカケを作ってくれたんだから感謝してるよ」と……。

 人間デキすぎじゃない? しかも「遠くないうちにその人とサシ飲みして、その時の感謝を伝えたい」って言ってたんですよ??

苦難さえ、全部自分のものに

 人生何回目よ??? で、個人的観測だと、こういう話をしてくれる人は、自分で会社をやっているような人が多い。もちろん、「感謝、感謝」って言っていれば成功するのかというとそんなはずはないけれど、どんなことも勉強だと思っている人はチャンスも多いはず。

 そういう視点を持っていると、必要以上にしんどくなる頻度も少なくなります。

 みなさんも週末、人生のターニングポイントに思いを馳せてみてはいかがでしょうか。とても良いヒントが見つかるかもしれませんよ。

登場人物紹介

コミ:どろんぱの人気ホステス。酒乱の気があるのでよくお客さんとケンカもするが、聞き上手でみんなに愛されている。営業終わりにママと飲んでいる時がいちばん楽しい。

ママ:どろんぱのママ。お酒にはめっぽう強いが、それでもコミと飲むと酔っ払う。どんなに深酒しても次の日に引きずったことはない。

おくげちゃん
記事一覧
漫画家・イラストレーター
酒呑みまんが家。ふしぎで妖しい話を描いています。就活が嫌すぎて3年間ドイツに逃亡するなど放浪癖あり。京都市出身、東京在住。水商売歴10年。XInstagramでは毎日漫画を更新中。実績などはこちら

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


“神たま”のそば、羨ましいでしょ? 進むたび揺れる「にゃんたま」をソッと撮るお仕事です
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
わかるけど…LINEの「疲れた」アピールにウンザリ。愚痴って対応に困るんです!
 何気なくする“疲れたアピール”は、ときに人を困らせてしまうもの。相手に遠慮や我慢をさせてしまったり、無理させたりする場...
仕事一筋の私が『対岸の家事』詩穂に共感した理由。くだらない「専業主婦vsワーママ」対立してる場合じゃない
 多部未華子さん主演のドラマ『対岸の家事』が6月3日に最終回を迎えた。毎回放送されるたびに話題になり、SNSを中心に視聴...
ストゼロでも消えない死への恐怖。介護に離婚…友人それぞれが歩む人生に救われた夜。人が最後に行きつく先は
 学生時代から今に至るまで赤羽に20年住む百恵。非正規雇用、独身だが、行きつけのスナックが居場所となり、不自由なく暮らし...
48歳、乳がん検診の「要精密検査」に衝撃。独居暮らし男の孤独死に重なる…誰にも看取られない恐怖
 学生時代から今に至るまで赤羽に20年住む百恵。非正規雇用、独身だが、行きつけのスナックが居場所となり、不自由なく暮らし...
40代は“知人の訃報”がくる年齢だ。憎んだ男の「死亡通知書」で20年ぶりに集う同級生、独身の私はどう映る?
 板チョコのような重い扉を百恵が開けると、真っ赤な口紅を施したママさんがいつものように明るく出迎えてくれた。 「い...
「20年モノのフライパン」がかっこいい? 貧乏戦線に異状あり!
 コミックや書籍など数々の表紙デザインを手がけてきた元・装丁デザイナーの山口明さん(64)。多忙な現役時代を経て、56歳...
お酒の席の“あのルール”に物申したい! グラスに注ぐベストタイミングは…
 働く側としても、お客さんとしても大好きなスナック。今後も良いところをどんどん書いていければと思っているのですが、今回は...
若者が『めおと日和』の“昭和な恋愛”に胸キュンするのは何故? タイパ重視じゃないもどかしさ
 アラフィフ独女ライターのmirae.です。前回のコラムでは、「50代の恋愛にときめきは必要なのか?」というテーマについ...
婚活に介護…もう頑張れない。アラフォー女性が抱えがちな問題、6つのケースを聞いた
 今回ご紹介するのは、アラフォー女性の悲鳴。「もう頑張れない」と思っていることを教えてもらいました。同じ悩みを抱えている...
怒った中年の顔は「ブス」だと知った。更年期世代がイラついた時にするべき大事なアレ
 女性なら誰でも通る茨の道、更年期。今、まさに更年期障害進行形の小林久乃さんが、自らの身に起きた症状や、40代から始まっ...
ゴロンする一瞬♡ 奇跡のモフモフ“にゃんたま”とプニプニ頬っぺが尊すぎる
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
「現金がよかった」ってそりゃないよ~!『母の日』のガッカリエピソード
 日頃の感謝を伝えるために贈った母の日のプレゼント。なのに微妙〜な反応をされたら悲しいですよね。今回はそんな“母の日のガ...
女性の「理想の顔」ランキングが発表。石原さとみや新垣結衣を抜いた第1位は、上品なイメージのあの女優!
 もしも憧れの芸能人の顔に近づけるとしたら……あなたは誰を「理想」だと感じますか?
好きならやってよ…って、それ「やりがい搾取」されてない? 職場で警戒したい言葉5つ
 ここ数年でよく見聞きするようになった「やりがい搾取」。仕事や日常生活で相手のやる気を利用して低賃金で働かせるような言動...
ぷにぷに肉球が愛おしい♡ 青空に映える癒しの“にゃんたま”爆弾
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...