新井恵理那アナはコメント欄を閉鎖
会社員の一般男性との結婚と第一子妊娠を発表したフリーアナウンサーの新井恵理那(33)が19日、インスタグラムを更新。「心無い文章には耐える体力がいまのわたしには心身ともになく」とし、コメント欄を閉鎖したことを報告した。
幸せいっぱいの新井アナに批判の声が相次いだのは、自身がMCを務める「グッド!モーニング」(テレビ朝日系=17日放送)の放送後だった。
番組では結婚と妊娠を生報告し、共演者から祝福されたが、本人登場後の冒頭2分程度の挨拶のほか、エンタメコーナーなどを使い、各出演者から祝福コメントの紹介など盛大な演出を展開したことで、潮目は変わる――。
SNSでは、微笑ましく見ていた視聴者から《最初はおめでとうって気持ちで見てたけどしつこくてチャンネル変えたわ》《果たしてここまで長時間やることかと思う》などと不満の声が出た。
水卜アナにも批判的な声
アナウンサーのおめでたい発表といえば、俳優の中村倫也(36)と結婚した日本テレビの水卜麻美アナ(36)もそう。先月27日に自身がMCを務める情報番組「ZIP!」内で、たっぷり時間を割いて生報告し、翌28日放送の同局「午前0時の森」では、水卜アナに中村が手紙を寄せるサプライズ演出がなされた。
ところが「午前0時の森」の放送以降、SNSでは《自社のアナウンサーが人気俳優射止めて?浮かれるのはわかるけどほどほどにしないと》といった批判的な声が散見された。
好意的に見るファンも多かったが、不快に感じた視聴者がいたのも事実。いずれのケースも《公共の電波を私物化するな》といった投稿は目立つのだ。
テレビマンにとって出演者はファミリー
ニュース番組内でアナウンサーの結婚報告を盛大に演出するのはなぜなのか。
「腐ったテレビに誰がした?『中の人』による検証と考察」(光文社)の著者で、テレビ朝日在職中、報道やワイドショー番組の制作に関わった鎮目博道氏が言う。
「テレビマンにとって番組の出演者はファミリー。制作サイドは結婚などのおめでたい話題は、視聴者も祝ってくれると考えていますが、それはバブル期のテレビ業界に憧れがあった時代の発想です。
たしかに視聴者がテレビの裏側に興味を持ってくれていたので内輪ネタはウケましたが、時代が違います。いまは、テレビ業界がきらびやかだと思う視聴者はほとんどいません。アナウンサーではなくタレントであっても、内輪で盛り上がる様子を長々と見せられたら反感を買うでしょう」
三田友梨佳さんの完璧な挨拶
もっとも、私的な報告をして批判されるとは限らない。3月末に情報番組「Mr.サンデー」(フジテレビ系)を卒業、同局を退社した元アナウンサーの三田友梨佳さん(35)について、鎮目氏は「挨拶がうまかった」と評価する。
「まずは番組の貴重なお時間、私のことで割いてくださってすみません。ありがとうございます」
三田さんは挨拶を振られると、こう切り出した。続いてMCの宮根誠司(59)やコメンテーター陣への感謝、番組を通した自身の成長について語ったのち、
「(入社後の)12年間は何より仕事を優先し走り続けてきましたので、これからは家族の時間をより大切にしながら、自分のペースでキャリアも築いていけたらなと思います。これまで本当にありがとうございました」
と、プライベートに言及。この間、振り返りVTRも合わせて3分程度だった。
これがプロの姿勢
「番組に向けての視聴者へのメッセージが主体で、番組を通してどんな経験をしたか、そのうえで家庭生活に対する自身の思いを簡潔に話していました。これがプロの姿勢だと思いましたね。
視聴者が『テレビの私物化』と感じるかどうかの境界は、自身のプライベートの報告であっても、視聴者に対する発言ができているかでしょう。もちろん、適切な長さはあります。よいところで2分が限度でしょう」(前出の鎮目氏)
新井アナと水卜アナは番組に利用された感があり、気の毒ではある……。
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