女性用性感セラピストが救われた脳イキ 某商社S女の激痛プレイ中も…#5

蒼井凜花 官能作家・コラムニスト
更新日:2023-06-30 11:57
投稿日:2023-06-23 06:00

絶頂を迎えた彼女に安堵

何とかエクスタシーを迎えてくれた…(写真:iStock)
何とかエクスタシーを迎えてくれた… (写真:iStock)

――大変でしたね。続けてください。

「そのうち、リオさんが叫びました。

――ああっ、イク……イクッ!

 クリトリスを執拗に舐めていた時、彼女が絶頂の兆しを見せたんです。

 僕がそのままクリを吸い転がしていると、

――うううっーーくうっ!

 のけ反ったリオさんの体がビクビクと痙攣したんです。

 崩れるようにベッドに倒れ込んだ彼女を見て、僕は何とかエクスタシーを迎えてくれたと、ホッとしました。

 背中や尻に痛みがよみがえってきましたが、ひとまず安堵したのが正直な気持ちです。

「噛んでいい?」に困惑

じゃあ、噛んでいいでしょう?(写真:iStock)
じゃあ、噛んでいいでしょう? (写真:iStock)

 ただ、これだけでは終わりませんでした。起き上がったリオさんが、

――ねえ、噛んでいい?

 そう尋ねてきたんです。

――噛む……んですか?

――そう、今日はS女になりたいって言ったわよね?

――はい……。

――じゃあ、噛んでいいでしょう?

――どうぞ……。

 内心ドキドキしながら、仰向けになりました。すると、僕の隣に横たわったリオさんが、いきなり僕の二の腕を掴んで口元に引き寄せ、

――ガブッ!

 と噛んだんです。

 ううっとこらえましたが、それが相当な激痛なんです。ジリジリと歯の力を込められて、やっと腕を解放された時には、上下の歯形がくっきりと赤く残っていました。

身の危険を感じるほどの嚙みつきプレイ

まるで野犬のように…(写真:iStock)
まるで野犬のように… (写真:iStock)

――ふふっ、こんなに跡が残ってる。気分いいわ。

 リオさんはご機嫌なまま、再び二の腕を掴み、ガブッと噛みつきました。今度は肉を噛んだまま、野犬のように顔をブルブルと左右に振ったんです。

 食いちぎられそうな痛みが走り、それでも必死に耐えました。時おり、彼女が僕の顔を見上げるので、表向きは平静を保っていましたが、心の中は『早く終わってくれ、もうやめてくれ』と願い続けました。

 こうして僕は両腕に噛みつきプレイをされ、最後には乳首も噛まれました。

 乳首を思いきり噛まれた時は『このままじゃ噛みちぎられる』と、身の危険を感じ、体をよじりました。

 すると、彼女もハッとしたのか、それ以上は求めてきませんでした」

脳イキを試みて激痛を緩和

「お客様を救っている自分」を興奮の対象に(写真:iStock)
「お客様を救っている自分」を興奮の対象に (写真:iStock)

――噛みつきプレイとは災難でしたね。

「そうですね。これがその時の傷跡です」

 ジンさんはスマホを差し出した。二の腕には、上下の歯形が楕円状になってくっきりと残り、紫色や黄色に肌が変色している。あまりにもひどいと、筆者の背筋がうすら寒くなったほどだ。

「この時も『噛まれる痛みに我慢している自分。お客様を救っている自分』を興奮の対象にして、脳イキを試みました。さすがに絶頂には達しませんが、激痛を和らげる手段にはなりましたね」

蒼井凜花
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官能作家・コラムニスト
CA、モデル、六本木のクラブママの経歴を持つ異色の官能作家。近著に「CA、モデル、六本木の高級クラブママを経た女流官能作家が教える、いつまでも魅力ある女性の秘密」(WAVE出版)、「女唇の伝言」(講談社文庫)。
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