「健康かお金か」パートナーとの価値観のズレに悩むアラフィフ女の悲痛

並木まき ライター・エディター
更新日:2023-07-15 06:00
投稿日:2023-07-15 06:00

自分のお金なのに…

 日々の生活は、彼からお金をもらわず、自分のお金でやりくりしている直子さん。何にお金を使おうが自分の自由だという気持ちも強く、細かなことに口出しをするタケオさんに対してイライラが募っています。

「健康維持のためにお金を使いたい私に対して、日々の出費を節約したい彼って感じなので、これはカップルとしては致命傷なんじゃないかって気がしてきたんですよ。

 もちろん彼のことは好きですけど、これからお互いが年老いていくなかで、彼だって体調を崩すかもしれない。

 そのときになって、助けてくれって言われても、私はきっと彼に対して『健康なときに予防を怠ったバチが当たったのよ』って思ってしまいそうなのです。

 彼の食生活は本当に地味だし、添加物にも無頓着で、そのときに行ったお店で売られているもののうち1番安いものを買うというスタンスだから、私とはどうしたって合いません」

健康か、お金か、究極の二択しかない

 健康を維持して病気になりにくい体を意識することも大事ならば、日々の生活で散財せず将来のためにお金を貯めることも大事なのは間違いないと、直子さんもタケオさんの言い分は理解できるそう。

 それゆえに、自分の価値観を変えるべきなのかと悩んでもいるそうです。

「彼がもうちょっと、私の価値観に対して柔軟だったらよかったんですけどね。今の感じだと、健康をとるのかお金をとるのかって感じの二択みたいになっちゃっていて。

 長い間連れ添った夫婦だったらまた違ったんでしょうけど、私たちはほんの半年前に付き合い始めたばかりのヒヨコカップルですから。

 そういう意味では価値観のすり合わせをするのも大変な労力がかかるし、合わない相手だということなら早めに見切りをつけるべきなんじゃないかと迷うわけです。

 彼がもう少し、私の価値観を受け入れてくれれば違ったんでしょうけど……。健康のための出費もケチってお金を貯めることに、どれだけの喜びかあるのか私にはまったく理解できません」

  ◇  ◇  ◇

 では、パートナーであるタケオさんはふたりの価値観の違いをどう捉えているのでしょうか。実は直子さんが思っている以上に深刻に捉えているようでした。

 次回に続きます。

並木まき
記事一覧
ライター・エディター
元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)の肩書きを有する。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。
Instagram公式HP

日刊ゲンダイ掲載「あの人は今」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/277865

関連キーワード

ラブ 新着一覧


シングルマザーへの助成金に根強い偏見…でも優しい人もいる
 ステップファミリー5年目になる占い師ライターtumugiです。私は10代でデキ婚→子ども2人連れて離婚→シングルマザー...
彼氏が耳触った、何なん!? スキンシップの場所で分かる心理
 彼氏が何気なくしてくるスキンシップ。触れられるだけで、とても幸せな気持ちになってしまいますよね。実は、そんなスキンシッ...
恋バナ調査隊 2022-05-09 06:00 ラブ
夫に冷めた! 離婚の2文字がちらつく…最優先ですべきこと
 どんなに理想の男性と結婚しても、何年も一緒に生活するうちに嫌になってしまうことがあります。中には、夫に対して「冷めた」...
恋バナ調査隊 2022-05-09 06:00 ラブ
モテる天然女子とモテない天然女子 決定的な違いと見極め方
「天然の女性は男子にモテる」と思っていませんか? でも実は、“天然”には2種類あるようなのです。そして、その種類によって...
恋バナ調査隊 2022-05-08 06:00 ラブ
【女性の浮気】結婚後に遊び始めた“元・非モテ女子”の勘違い
 男女問題研究家の山崎世美子(せみこ)です。「浮気」といえば一昔前まで男性がすることがほとんどというイメージでしたが、今...
山崎世美子 2022-05-07 06:00 ラブ
薄給夫に不倫疑惑!証拠隠滅&ノー自白に翻弄される43歳女性
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2022-05-07 14:51 ラブ
妻に不倫がバレたけど…頑なに認めない43歳控えめ男性の主張
「冷酷と激情のあいだvol.89〜女性編〜」では、夫であるユウスケさんの不倫の証拠を掴みつつも、夫が認めないことに悩む妻...
並木まき 2022-05-07 06:00 ラブ
恋愛下手から恋愛上手になりたい!特徴5つ&注意点3つを習得
 好きな人ができてもなかなか恋愛に進展できない人や、せっかく彼氏ができても交際が長続きしない人は、「私は恋愛下手かも……...
恋バナ調査隊 2022-05-06 06:00 ラブ
【30代女の体験談】ほぼ毎日ささみ!モデル男と交際した顛末
 キレイめモデル系男子と付き合いたい! という女性は大勢います。けれど、実際にイケメン男性モデルとお付き合いしたら、想像...
内藤みか 2022-05-05 06:00 ラブ
男ドン引き!恋愛成就のお邪魔虫“マウント女”になってない?
「アラフォーになっても、なかなか結婚相手が現れない」と焦っていませんか。それ、もしかしたら、恋愛における“マウント女”に...
恋バナ調査隊 2022-05-05 06:00 ラブ
綾瀬はるかなら許せても…“干物女あるある”から脱却方法まで
 数年前、綾瀬はるかさん主演のドラマ「ホタルノヒカリ」でも話題になった「干物女」。何をするにも「面倒臭い!」が前提で、恋...
恋バナ調査隊 2022-05-05 06:00 ラブ
重い女と思われる二大瞬間!男性から嫌われないための解決策
 付き合うきっかけは彼からなのに、いつの間にか「重い女」になってしまう経験はありませんか。そんなつもりはないのに、男性側...
若林杏樹 2022-05-04 06:00 ラブ
ぽっちゃりはモテ!“抱き心地がいい女性”が磨くべき場所は?
 アラサー・アラフォーになると、今までと変わらない生活をしているのに「だんだんぽっちゃり体型になってきた……」と、焦る人...
恋バナ調査隊 2022-06-01 12:32 ラブ
「女友達に恋愛相談」やっぱり誰でもいいわけではありません
 恋愛で悩んだ時に、同性の女友達に相談する人は多いですよね。でも、実はこの選択、場合によっては危険なケースもあるようなの...
恋バナ調査隊 2022-05-04 06:00 ラブ
「愛情不足では?」元旦那と離婚、呪縛から逃れた先の“偏見”
 ステップファミリー5年目になる占い師ライターtumugiです。私は10代でデキ婚→子ども2人連れて離婚→シングルマザー...
“不幸な恋愛”が続く理由と特徴を考えてみた 経験に糸口あり
 ある程度の年齢になってくると、恋愛経験も増えてくるはず。しかし、それにも関わらず、いくつになっても今までの経験を活かす...
恋バナ調査隊 2022-05-02 06:00 ラブ