「お前は不倫する女だろ?」略奪婚後に本性露わに…モラハラ夫に苦しむ女

並木まき ライター・エディター
更新日:2023-08-19 06:00
投稿日:2023-08-19 06:00

「不倫する女のくせに」と見下され

「きちんとセレモニー的なことをしなかったから、夫には、私を妻にしたっていう自覚が薄いのかな? って思うときもあります。でも、もうそれは今さら言っても仕方ないですよね。

 私が夫に対して不満に思っていることはたくさんあるのですが、1番許せないのは、私を“不倫する女のくせに”って見下したような言い方をすることなんです」

 和美さんは、フミオさんとの交際中もモラハラらしき言動が気になったことが何度かあり、しかし結婚したい一心で「このくらいなら」と見て見ぬふりをしてきたとのこと。

 それが結婚後はどんどんひどくなり、今では「モラハラ夫そのもの」だと話します。

夫だって不倫の当事者のはずなのに

「モラハラをやめてもらいたいと伝えても『不倫するような女が、うるさい』とか『妻から俺を略奪したのは君なんだから、我慢しろ』などと言ってきます。

 確かにそう言われれば、そういう面もあるのですが、不倫の当事者である夫からそういう言い方をされることに不満です。

 それに、夫は何かにつけて私に渡す生活費を減らしたがっていて、夫の収入から考えると少なすぎるんじゃないのっていう額しか受け取っていないのです。

 贅沢をしたいわけではないのですが、以前の夫の結婚生活と比較すると、私はかなり冷遇されているとしか思えません」

幸せになれないってこういうこと?

 和美さんから見て、夫のやり方は「不倫だった過去を盾にして、妻には自由を認めず、自分だけが好きなように暮らしたいだけ」に見えるそう。

 今のような生活がこれからずっと続くのであれば、離婚をしたほうがいいのではないか、と悩み始めています。

「不倫の末に、幸せになれる話は少ないって聞きますが、こういうことも含まれるんでしょうか。身から出たサビであるのは重々わかっていますが、こんな生活は耐えたくありません。

 夫がどういうつもりで私と再婚をしたのか、まったく理解できなくて……。せっかくご縁あって一緒になれましたが、早々に見切りをつけるべきなんじゃないかって悩んでいます。

 とはいえ私は、これまでたいした仕事もしてこなかったので、離婚をしたところで住むところにも困るような立場です。

 夫が私に対して、どう思っているのかがわかれば、今の関係を改善する方法も考えられるのですが……」

  ◇  ◇  ◇

 かなり思い詰めている和美さんに対し、夫であるフミオさんは、今の夫婦関係をどう認識しているのでしょうか。そこには和美さんが想像もしていなかったフミオさんの本心が隠されていました。

 次回に続きます。

並木まき
記事一覧
ライター・エディター
元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)の肩書きを有する。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。
Instagram公式HP

日刊ゲンダイ掲載「あの人は今」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/277865

ラブ 新着一覧


【漫画】「妊娠中は気をつけな」童貞と結婚、初産を控える女友達に“意味深”な忠告を…『サレ妻は妊娠中』#2
【『サレ妻は妊娠中』あらすじ】  専業主婦の麻衣(30)は、大学時代に付き合った初彼氏の誠(30)と結婚して、現在妊娠...
【漫画】バージンを捧げた初めての男と結婚。妊娠安定期に入り、幸せ絶頂のはずが…。『サレ妻は妊娠中』#1
【『サレ妻は妊娠中』あらすじ】  専業主婦の麻衣(30)は、大学時代に付き合った初彼氏の誠(30)と結婚して、現在妊娠...
LINEでの別れ話はアリ?ナシ? 既読無視に隠された“やる側・された側”それぞれの本心は…
 最近では、別れ話をLINEで済ませるカップルが増えている様子。中には相手に既読無視され、モヤモヤが残る中途半端な別れに...
恋バナ調査隊 2024-10-13 06:00 ラブ
彼氏が朝昼夕既読スルーでも「おけ!」の一言で生き返るよ☆温度差つよつよLINE3選
 気になる彼とのLINE、憧れの存在とのLINEは自然とテンションがあがるもの。でも、相手から冷たく感じる返信がきたら、...
恋バナ調査隊 2024-10-12 06:00 ラブ
「アプリの出会いってスゲエ!」バリキャリ女性に求婚した50男の楽観と根拠なき自信
「冷酷と激情のあいだvol.216〜女性編〜」では、交際半年の恋人・タカユキさん(50歳・仮名)からプロポーズをされたも...
並木まき 2024-10-12 06:00 ラブ
更年期突入を控え「稼げるときに稼いでおきたい」。45歳女性“再婚への戸惑い”は特別なのか
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2024-10-12 06:00 ラブ
「子供は誰の子だ?」うたた寝の悲劇、妊娠中の不倫がまさかの夫バレ 35歳英会話講師の不倫欲 #2
 由奈さん(仮名・35歳フリーランス英会話講師/既婚・子供アリ)は、異業種交流会で出会った宗太郎さん(仮名・35歳不動産...
蒼井凜花 2024-11-08 15:05 ラブ
年の差婚ならではの浮気のリスク。一生お姫様扱いされる? ないない!
「年上のイケおじと結婚したい♡」「10個下の若い男を捕まえて結婚に漕ぎ着けてやる!」このように、上下関係なく「年の差婚」...
恋バナ調査隊 2024-10-11 06:00 ラブ
増殖中の「男装コンカフェ(男装のコンセプトカフェ)」は、想像以上に居心地の良い空間だった!
 近頃、メンズコンカフェならぬ「男装コンカフェ」が増殖中なのをご存知でしょうか。東京だけでもすでに20店舗以上。  一...
内藤みか 2024-10-10 06:00 ラブ
“リアル恋愛話”5選。年下男子が40代女性からの誘いに「即OK」するデート先とは?
 ひと昔前の時代と比べると、最近はドラマや漫画のストーリーで年下男子との恋愛が描かれることが増えました。でも、オトナにな...
「社交辞令でも嬉しい…」“全国TOP5”の女風セラピストとDMで、甘いやり取りを楽しむ
 パートナーなしの50歳独女ライター、mirae.(みれ)です。48歳で意を決して女風を体験しセックスの気持ちよさを知っ...
mirae.(みれ) 2024-11-20 16:32 ラブ
俺の美学は高級店を「最低価格」で楽しむこと。自称“ひねくれ者”の57歳男の主張
「冷酷と激情のあいだvol.215〜女性編〜」では、高級志向なのにセコい振る舞いをする恋人トシオさん(57歳・仮名)との...
並木まき 2024-10-05 06:00 ラブ
直売所でも飲食店でも「最安価」しか選ばない。恋人のドケチっぷりに結婚前提交際をためらう47歳女
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2024-10-05 06:00 ラブ
不倫は悪なのか。作家・鈴木涼美氏が提起する日本の結婚制度の限界…それでもなぜ結婚する?
『不倫論――この生きづらい世界で愛について考えるために』(平凡社)を刊行した作家・鈴木涼美氏とともに、現代女性における「...
ミクニシオリ 2024-10-06 17:31 ラブ
作家・鈴木涼美氏と考える 現代女性の不倫リスク「不倫って気づいたら巻き込まれているもの」
 朝スマホを開くと「またか」と思うくらい、1年に何度も芸能人の不倫ニュースを見かける。いくら有名人とはいえ、特に当人と面...
ミクニシオリ 2024-10-05 06:00 ラブ
“冬季五輪夫婦”上村愛子&皆川賢太郎離婚の衝撃。「円満離婚」するカップルは揉めてないのは本当か?
 フリースタイルスキー・モーグルで五輪5大会連続入賞の上村愛子(44)が2日、自身のインスタグラムを更新。アルペンスキー...