更新日:2023-09-01 06:00
投稿日:2023-09-01 06:00
期間限定の恋
――ガイド料はちゃんと払うからお願い。
私はあくまでも「ビジネス」をアピールしたんです。すると、
――……分かりました。しっかりと務めさせていただきます。
彼はためらいながらも承諾してくれて……嬉しかったですね。神秘的な『青の洞窟』での約束は、ひときわ特別感がありました。
その後は、何事もなかったかのようにシュノーケルマスクをつけ、再び洞窟から停留している小型ボートに向かって泳いだんです。
ネオン色の熱帯魚がいちだんと美しく見えたのは、きっとこれから起こるかもしれない『いけないコト』を妄想したからでしょうね。
優雅に乱舞する熱帯魚たちが、期間限定の恋を応援してくれている気がして……。不倫相手のアツオ部長にドタキャンされた悲しみから一転、私は心躍らせながら船に戻りました」
身元を明かすため名刺を
――急展開ですね。続けてください。
「浜辺に戻って更衣室でウェットスーツを脱いだのち、私は案内所にいたユウマ君に名刺を渡しました。東京の会社で働くOLである証明と、LINEのIDの交換もしたかったから……。で、名刺を受け取った彼は、
――お名刺、ありがとうございます。〇〇飲料メーカーの方だったんですね。
――ええ、身元を明かしたほうが安心でしょう?
つい、意味深な笑みを浮かべてしまいました。
――そんな……。
彼はとっさに目を伏せました。でも、視線の先はビキニを着た私の胸の谷間。ビーチドレスを羽織ってもバッチリ見えるように胸もとを広げていたんです。
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